わさびの日記

老後の暮らしを模索しています。健康のためランニング、楽しみにクラリネット、それに古文書解読を趣味にしたいと思っています。

徒然草第ニ百三十六段 (感涙いたづらになりにけり)

2024-03-31 10:56:22 | 徒然草

「感涙いたづらになりにけり」、子供のいたずらに、さも意味があると思い込み有難がったが、本当のことが分かり、がっかりするという話です。子供のすることは、不純な意図がないだけに、神が子供の姿を借りてさせたとも考えられますが、・・・

人からこっそり聞かされる上手い話しには、気を付けないといけません。誰かが得をすれば、誰かが損をする。何も知らないお人好しは損することが多いからです。近江商人の三方よしは、『売り手によし、買い手によし、世間によし』といって、誰も損をしない考えです。それを実践するには、皆が等しく知っているということが大切です。つまり、知らない人だけが損をするという構図が生まれがちだからです。裏を返せば、損をさせる相手には知られたくないと言うことです。

さて、最近、説明責任が話題になっていますが、しっかり説明しない人は、自分さえ得すれば良いと思っているのでしょう。知られると不味いということです。それは、自分の得が失われるからです。知られても、皆が得する、得とまではいかなくても、納得できることが大切です。国を率いる人は、得よりも徳だという考えでやってもらいたいものです。

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摂津峡 花の里温泉 山水館

2024-03-29 18:08:31 | 日記

最近、かみさんが友達と日帰り旅行を楽しんでいて、私とも摂津峡の料理旅館、山水館の日帰り昼食プランに行くことになりました。山水館は、藤井王将と羽生九段が、一昨年、王将戦第二局を戦った場所です。それだけでなく、料理と露天風呂でも有名だそうです。

 

家から近いので車で行くことにしました。山水館へは芥川沿いの道を入っていきます。所々ガードレールが途切れる渓谷沿いの道で、かなりスリルがあります。それ以上に心配なのは、対向が出来ない道幅で、前から車が来たらお手上げだといった感じです。そうした不安の中、なんとか旅館の駐車場にたどり着きました。

予定の時間より少し早く着いたので、先に露天風呂に入ることになりました。男湯の方は、洗い場のある浴場と露天風呂は別の場所で、一度、服を着て行かなければなりません。ちょっと着替えは面倒でしたが、本当の意味での露天、自然を満喫できました。

食事は、ローストビーフがとても美味しくて、牛肉の鍋も付いていて、私たち老人にとっては満足できる量です。車なので、お酒が飲めないのは残念でしたが、温泉上がりでまったりしました。

 

帰りの道は少し心配でしたが、宿泊のお客さんが来る時間帯までに出発すれば対向車は来ないということです。一度通った道なので、来た時よりも不安はなく、無事帰路につくことが出来ました。

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徒然草第ニ百三十五段 (虚空よく物を容る)

2024-03-27 14:08:55 | 徒然草

虚空こくうよく物をる」、心の中に主たる考え、信念がないとあれこれと思い悩むということでしょう。

最近、若い人の言葉が厳しく感じることがあります。もう少し、年寄りに優しくしてほしいものですが、優しいばかりでは生きていけないのも確かです。それだけしっかりしていると言うことなんでしょう。自分が若い時を振り返ると、優しさ=優柔不断というイメージがありました。多少間違っていても、主張を貫き通すことが必要だと思ってました。それで、意見が通れば、間違っていると気づいたところだけ軌道修正すれば良いと思ってました。つまり、ブレないことが大切で、ブレると信頼も、自信も無くなります。

その考えのまま、老人になると、単なる頑固爺の偏屈ものになってしまうので、気を付けなければいけません。年を取れば、寛容で優しくなりましょう。

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アベノハルカス

2024-03-15 10:23:02 | 日記

かみさんの話では、来月から入場料が値上げされるというので、その前に行ってきました。シニヤ割と合わせお得になりました。

昔、天王寺は、北や南に比べ、マイナーなイメージでしたが、ハルカスができて、少しは人気が出てきたようです。周辺地域の再開発も進み、私が予備校に通っていた頃とは様変わりしています。

 

ハルカスの展望フロアーには16階から専用のエレベーターで60階まで上がります。エレベーターの天井を見ていると、飛行機が滑走路を走っていくような感じで、これは面白い工夫です。60階は、平日の昼間のためか、意外と人は少なく、大阪平野を、東西南北ゆっくり眺望できました。先日の旅行の函館山とは大違いです。ちょっと気になったのは、南の眼下に見える茶色い地域で、市営墓地だそうです。こんな近い所に墓地とはもったいない気がします。そういえば、北の曽根崎あたりも、昔は墓地だったようで、市街地が広がったということでしょう。

高いところから、眼下を見ていると、気分が悪くなってきました。自分が、高所恐怖症だったことを思い出しました。

かみさんは、さらに上のヘリポートに行きたいと言いましたが、私はとてもつきあえないので、下の階の庭園で休むことにします。展望フロアーは温室のように暖かったのですが、庭園は天井が吹き抜けで、上空から風が吹き下ろしてきて寒くなってきました。修学旅行の学生、団体旅行客がだんだんと増えてきました。結局、帰りのエレベーターは中国人だらけでした。

 

ハルカスは、昨年、日本一の高さを東京のビルに抜かれましたが、これからは高さだけが売りでないところを見せてほしいなあと、思った次第です。

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函館旅行 第三日

2024-03-10 09:31:54 | 日記

最終日、かみさんが函館名物イカようかんを予約注文したので、それを貰いに、ホテルから約30分ほどの雪道を歩いて買いにいきました。帰りには、土方歳三終焉の地を訪ね、ミニ観光もしました。

 

団体旅行は、手配されたバスで、観光地を次々と廻るので効率がよいかもしれませんが、自分たちで行き当たりばったりで巡るのも旅の面白さと思います。何と言っても、集合時間がなく、時間を自由に使えます。かみさんは、ギリギリでないと動かない性格なので、イラチの私にとっては気が楽です。それでも、飛行機の時間には遅れるわけにはいかないので、少し早めに空港に行きました。

   

帰りの飛行機は、3列シートに二人だけだったので、リラックスできました。ただ、伊丹に着陸するのに奈良から京都へと大きく回り込んだので、風向きの加減なのかもしれません。着陸する時、かなり揺れて不安になりましたが、無事着陸でき、腕の良いパイロットで良かったです。

後日、かみさんが娘のところにイカようかんを函館土産に持っていったら、足が崩れて、グロテスクになっていて、形は評判が良くなかったそうです。私の、飛行機の荷物棚での置き方が悪かったのでしょう。なお、味は良かったそうです。

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函館旅行 第二日

2024-03-09 18:33:00 | 日記

朝食はバイキングで、つい欲張って食べてしまいます。いつものように、お昼を抜いて、早目の夕食になりそうです。美味しくいただくためには、しっかり歩き、お腹を減らすといいでしょう。

今日は、ロープウェイの乗り場に近い、教会の多い観光地を散策します。まず、昨日帰りに乗ったバスで、ロープウェイの乗り場まで行きます。教会と坂の多い街並みは、神戸の異人館街に似ています。鮮やかな色でペンティングされた教会と八幡坂の向こうに見える函館湾の写真を撮ったりして、まだ雪が残る路面に気をつけ歩きます。

最初の訪問は、カトリック元町教会です。誰もいない礼拝堂の中は静かながらも、訪れる人を寛容に受け入れる雰囲気があります。かみさんは、両側の壁に掲げられているキリストの誕生から復活までを描いた絵を順に見ていました。私は、よく外国映画などで出てくる懺悔部屋がないか探していると、それらしき所を見つけました。ただ、出入りが簡単に見られてしまうので、単なる物入れかもしれません。

 

教会を出るとすぐ前に、真宗大谷派の別院があり、やたらと大きい黒瓦の屋根が目を引きます。少し歩くと、函館区公会堂が見えてきました。壁の黄色が映える建物です。高台に建っていて、バルコニーからの眺めは、函館山からの眺めにも劣りません。黄色が特徴的ながら、過去何回か色は変わっていて、現在は建設当初の色合いになっているそうです。かなり傷んでいたものを3年前に修復し、建設当時の姿にしたそうです。

 

坂を下って、旧イギリス領事館を訪れます。江戸や京都から遠く離れた、函館に領事館があったのは、ここが開港の地で、西洋諸国にとって貿易が大切だったからでしょう。次に、港町にお馴染みの赤レンガ倉庫群を目指します。日陰には雪が山積みで残り、坂道はアイスバーンになっていて、気をつけないと滑って転びます。レンガ倉庫はおしゃれに改修されていて、たくさんのお店があり、観光客で賑わっていました。靴を売っている店があり、こっちの方が選べて良かったなあと思ってブラブラしていると、ちゃんとした靴屋さんもありました。「なんだ、靴屋あるじゃないか、観光案内所の役立たず」と心の中で悪態をついていたら、今度はスニーカーの専門店があり、嫌がらせかと思ってしまいました。

  

旅行会社から、朝市の土産物の2000円割引券をもらっていたのですが、使える店が指定されていて、しかも朝市は14時で閉店し、それまでに行かなければなりません。かみさんと、雪の残る道を急ぎます。なんとか14時前には着いたのですが、店の場所が分からず、ウロウロしていると、どこも店仕舞いをしてしまいました。近くにいたおじさんに尋ねると、「それ、うちだ」と、もう閉店して電灯の消えた店の中に連れていかれました。3000円ぐらいのスルメの3枚入りを買うことができました。昨日の活イカの料理が1匹で2000円以上したので、3枚は、安いのか高いのか分かりません。

最後は、青函連絡船記念館になっている摩周丸です。かみさんは若い頃に乗ったことがあり、懐かしがっていました。台風で沈没した洞爺丸の写真などの記録が、私の生まれたころなので、興味深かったです。その事故がきっかけで青函トンネルが具体化したそうです。

今夜は、何を食べるか、かみさんと話しながらホテルに戻ってきました。ジンギスカン肉も食べたいし、やっばり海鮮もいいなと迷っていました。結局、どちらも少しづつ、二軒をはしごすることになり、贅沢しましたが、満足しました。

 

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函館旅行 第一日 食事

2024-03-08 18:06:01 | 日記

ロープウェイの乗り場からバスで函館駅前に戻ります。気を取り直して、晩ご飯の店を探します。

靴屋を探していた時に、かみさんが見かけた活イカの店にします。地元のお店という感じですが、こんな店の方が美味しいものを出してくれそうです。店には待たずに入れました。大きな木のテーブルにかみさんと二人で腰掛けます。

イカそうめんとホッケ焼き、それにアワビのてんぷらを注文しました。飲み物は、寒いので私は地元の焼酎にします。イカは一匹まるごと捌いてくれました。二人で食べるのはちょっと多い量です。ホッケもお店の人の勧めで、上物を一匹、身がたっぷりでした。

 

ちょっとお酒が入りましたが、新しい靴で足元もしっかりとホテルに戻りました。

ホテルの大浴場に行きます。脱衣所の入り口で、脱がれているスリッパの数から先客は3人かと思って、中に入ると、洗い場が満席で、10人以上の人がいました。「あれっ」と思いながら、空いた洗い場で体を洗います。キョロキョロしていると奥の方の入り口からは入ってくる人がいます。不思議に思いながら、洗い終わって湯船につかります。サウナ室から人が出てきました。中にも何人かの人がいます。サウナの扉を開けて、上段の所に座ります。ボディービルをしているような体つきの人が多く、宿泊客とは明らかに違います。サウナを出てから奥の方の扉の掲示を見ました。プレミアム会員専用となっていて、ジムの人達だと分かりました。

お酒が入ってのサウナは良くないですが、たっぷり汗をかいて、脱衣室にあったサービスのキャンディーがとても美味しかったです。

 

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函館旅行 第一日 観光

2024-03-08 18:00:45 | 日記

今回も、伊丹から飛行機に乗ります。スマホに搭乗券のQRコードが送られていますが、老人は慣れないので、空港で紙の搭乗券を発券します。昼前の出発で、着いてからでもよかったのですが、少し早めの昼食をとります。蓬莱のモーニングセット、豚マンとタンツーメンです。結果的に、函館到着はかなり遅れたので食べておいて正解でした。

最初の観光は五稜郭、バスで移動します。外にはかなり雪が残っていて、凍りついた歩道をそろそろ歩き、五稜郭タワーにたどり着きまいた。タワーからは五稜郭の全体が綺麗に眺められます。土方歳三、榎本武揚など幕末の獅子たちが登場するパネルを丁寧に見ます。日本史の勉強というか、復習になります。五稜郭の中央には、函館奉行所が再建されていますが、白洲や評定所まで再現されていないのは残念です。昔の資料を参考に、当時の工法で手間を懸けた過程が紹介されていました。

タクシーでホテルに行き、チェックインします。部屋に入るなり事件です。冷寒地を歩いたためか、靴の裏側が剥がれ、靴底だけになっていました。これで歩くのは厳しいので、靴屋を探すことにします。函館駅前なのですぐに見つかると思っていましたが、駅の観光案内所で聞くと、靴屋は近くにないと言うことでした。途方に暮れ、靴のカガトだけで歩いているとマックスバリューが見つかりました。そこには靴は売ってなく、10分ほどの所にシマムラがあると聞きました。救いを求めてシマムラを目指します。シマムラには確かに靴はありましたが、選ぶほどなく、取り敢えずスニーカーらしきものを買いました。これで、なんとか歩けるとホッとしました。

市電に乗ってロープウェー乗り場の最寄り駅で降り、乗り口までかなりの登り坂を歩くことになりました。あの靴底だけの靴ではどうなっていたかと思うと、シマムラさんに感謝です。日没を目指して函館山に登ります。ロープウェーは新しく大勢の人を一気に運べます。到着してすぐに展望台に上がると、凄いことになっていました。通勤ラッシュの電車の中のように人が群がっていて、夜景などまったく見えません。中国語が飛び交い、人をかき分け前に行くのに必死です。なんとか前に出ると、横にいる中国人がデカい三脚を広げ始めます。「何やっとんや、こんなに混んでるのに迷惑やろ」と大阪弁で言ってやりたいところですが、言葉が通じなくてはどうしようもありません。リラックスするつもりの旅行で、こんな蜘蛛の糸に群がるような状況は、「もう、まっぴらだ」と思いながら、函館山を下りました。

 

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徒然草第ニ百三十四段 (人の、物を問ひたるに、知らずしもあらじ)

2024-03-03 18:28:10 | 日記

「人の、物を問ひたるに、らずしもあらじ」、人に質問されて、知らないわけがないだろうと思って、適当に答えたり、馬鹿にしたりするのは良くない。その通りです。

年寄りは何でも知っているのは昔の話で、今は何も分かっていないというのが現実です。ハードの技術が進歩する時代は、あらゆることが積み上げでした。しかし、ソフトの時代になると、いきなり全く新しいものに置き換わってしまいます。だから、年寄りにはついていけません。その最たるものが、パソコンやスマホ、ネットです。今の現役世代は、それらが普及してから社会人になったのである程度適応力があるでしょう。老人は、負け惜しみに、そんなもんなくても生きていけると強がります。確かに、生きてはいけますが、世の中からは取り残されてしまいます。そうなれば、他の助けなしでは生きていけなくなります。それが分かっていないだけタチが悪いです。

これからは、AIやGPT、仮想現実などとんでもない技術が世の中を支配します。昔、上司に「コンピュータが何でもできると思うな」と言われたことがあります。今や、もう何でもできる時代に入りつつあります。むしろ、人間に何ができるか考える時代かもしれません。それにしても、人間は愚かで、戦争や紛争、不正を繰り返しています。世界のリーダー、つまり政治家が愚かだからでしょう。政治こそ、AIにやってもらったらいいのかもしれません。

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