わさびの日記

老後の暮らしを模索しています。健康のためランニング、楽しみにクラリネット、それに古文書解読を趣味にしたいと思っています。

徒然草第ニ百三十六段 (感涙いたづらになりにけり)

2024-03-31 10:56:22 | 徒然草

「感涙いたづらになりにけり」、子供のいたずらに、さも意味があると思い込み有難がったが、本当のことが分かり、がっかりするという話です。子供のすることは、不純な意図がないだけに、神が子供の姿を借りてさせたとも考えられますが、・・・

人からこっそり聞かされる上手い話しには、気を付けないといけません。誰かが得をすれば、誰かが損をする。何も知らないお人好しは損することが多いからです。近江商人の三方よしは、『売り手によし、買い手によし、世間によし』といって、誰も損をしない考えです。それを実践するには、皆が等しく知っているということが大切です。つまり、知らない人だけが損をするという構図が生まれがちだからです。裏を返せば、損をさせる相手には知られたくないと言うことです。

さて、最近、説明責任が話題になっていますが、しっかり説明しない人は、自分さえ得すれば良いと思っているのでしょう。知られると不味いということです。それは、自分の得が失われるからです。知られても、皆が得する、得とまではいかなくても、納得できることが大切です。国を率いる人は、得よりも徳だという考えでやってもらいたいものです。

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