「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

GREEN BOOK グリーンブック Long Good-bye 2022・11・19

2022-11-19 04:55:00 | Weblog



  今日の「 お気に入り 」は 、インターネットのフリー百科事典
  「 ウィキペディア 」掲載の記事「 グリーンブック( 映画 ) 」。
   NHKBS プレミアムで視聴した2018年の アメリカ映画のタイトル 。
   物語の舞台は 、1962年のアメリカ 。
   20世紀半ば 、アフリカ系アメリカ人向けのガイドブック
  「 黒人ドライバーのための グリーン・ブック 」がモチーフ ( motif ) の ドラマ 。
  
   適宜取捨して引用します 。

  引用はじめ 。

  「『 グリーンブック 』( Green Book )は 、2018年のアメリカ合衆国の伝記
   ヒューマン映画 。ジャマイカ系アメリカ人のクラシック及びジャズピアニス
   トである ドン " ドクター " シャーリー
と 、シャーリーの運転手兼ボディ
   ガードを務めたイタリア系アメリカ人の バウンサー 、トニー・ヴァレロンガ

   によって 1962年に実際に行われた アメリカ最南部 を回る コンサートツアー
   にインスパイアされた作品である 。「 インスパイアされた 」は 、「 …の実話をもとに生まれた … 」ぐらいには訳してほしい 。 )
    監督は ピーター・ファレル 。主演は ヴィゴ・モーテンセン 。共演は マハ
   ーシャラ・アリ 、リンダ・カーデリーニ ら 。第91回アカデミー賞では作品賞・
   助演男優賞など三部門を受賞した 。

   概 要
   本作は 、シャーリー と ヴァレロンガ に対する インタビュー や 、劇中
   にも登場した ヴァレロンガの妻宛ての手紙 に基づき 、監督のファレルや 、
   ヴァレロンガの息子である ニック・ヴァレロンガ によって製作された 。
   題名は 、ヴィクター・H・グリーン によって書かれた アフリカ系アメリカ人
   旅行者のための 20世紀半ばの ガイドブック『 黒人ドライバーのための グリ
   ーン・ブック 』にちなんで付けられている 。 」

      ( 中 略 )

   「 本作は 批評家から大方肯定的なレビューを受け 、2人の俳優のパフォー
    マンスは賞賛されているが 、映画内での歴史的な描写の不正確さと 、いわ
    ゆる典型的な『 白人の救世主 』の描写について批判を集めている側面もあ
    る
。 」

  「 ストーリー
   舞台は 1962年のアメリカ 。ジム・クロウ法 の真っただ中 、トニー・
   “ リップ ”・ヴァレロンガ は ニューヨーク市のナイトクラブで用心棒を
   していた 。ある日 、彼が働いているナイトクラブ『 コパカバーナ 』が
   改装工事のため閉鎖されてしまう 。新しい仕事を探している矢先に 、アメ
   リカ中西部 、ディープサウス を回る 8週間のコンサートツアー
の 運転
   手 を探している アフリカ系アメリカ人のクラシック系ピアニスト 、ドン・
   シャーリー との面接を紹介される 。ドン は 、トニー の肉体的な強さや 、
   物怖じしない性格を見込んで 彼を雇うことにした 。トニー は 妻と子供2
   人の家庭を持っており 、親戚も多いため 、クリスマス・イブまでに自宅に
   帰るという約束のもと 、ツアーに出発する 。ドン のレコードレーベルの
   担当者は 、アフリカ系アメリカ人の旅行者がモーテル 、レストラン 、給
   油所を見つけるためのガイドである『 グリーンブック 』1冊を トニー に
   提供する


    旅の始まりに早速 ドン と トニー は衝突してしまう 。ドン は トニー の
   粗野な性格や行動にうんざりし 、彼の行動や言動を直すよう口を酸っぱくし
   て注意するが 、トニー は ドン の言う『 洗練された行動 』をとるよう求
   められることに不快感を覚えていた 。しかし ツアーが進むにつれて 、トニ
   ー は ドン の類稀なるピアノ演奏の才能に感銘を受ける 。ところが 、ステ
   ージから下りた ドン に対する彼の招待主と一般の人々から受ける差別的な
   扱いに 、彼は改めて動揺してしまう 。ツアー中に ドン が入店したバーで
   彼が白人男性のグループにリンチされた時には 、トニー が 彼を救い 、ツ
   アーの残りの間 、トニー は ドン に1人で外出しないように叱責する 。

    旅の間中 、ドン は トニー が妻に手紙を書くのを助けていた 。トニー は
   ドン に 、離別した兄弟と連絡を取るように促すが 、ドン は自分の職業柄
   と名声によって兄弟と離別し 、妻とも別れたことを話す 。南部では ドン が
   YMCAプールで同性愛者の白人男性と出会ったところを警官に咎められたが 、
   トニー は ドン の逮捕を防ぐために 警官に賄賂を贈り 事なきを得る 。ドン
   は トニー が 彼らの逮捕を無かったことにするために 警官に『 報いた 』
   ことに憤慨した 。その後 、2人は日没後に黒人が外出していることを違法
   とされ 警官に取り押さえられてしまう 。車から引きずり出された トニー は 、
   ドンを侮辱した警官を殴打してしまい 、2人は逮捕される 。収監されている
   間に 、ドン は 彼の弁護士に電話したい旨を警官に伝え 、外と連絡を取るこ
   とに成功する 。だが ドン が本当に電話したのは 当時の司法長官 ロバート・
   ケネディ で 、自分たち2人を解放するよう警官に圧力をかけて貰うことに成
   功する 。

    アラバマ州バーミンガム でのツアーの最終公演の夜 、ドン は演奏するため
   に招待されたカントリークラブの 、白人専用レストランへの入場を拒否されて
   しまう 。ドン は『 このレストランで食事を取る 。それが出来ないのなら今
   夜 、演奏はしない 。』とオーナーに言い放つ 。オーナーは トニー に100
   ドルを提示し『 ドンを説得してくれ 』と頼むが 更に侮辱的な発言をしたため
   トニー は殴りそうになるも 、ドン の言葉で思いとどまる 。ドン は トニー
   に「 君が演奏しろというのなら今夜演奏する 」というが それに対して トニ
   ー は『 こんなクソなところはやめよう 』とクラブを後にする 。トニー は
   ドン を黒人のための ブラックブルースクラブ『 オレンジバード 』で夕食を
   とらせるために連れて行く 。ドン の高級な服装は 他の客の疑惑と好奇の視線
   を集めた 。2人は それを無視し カティサーク と『 今日のスペシャル 』を
   頼むと ウエイトレスは 白人と黒人のコンビから『 あなた 、警官 ? 』と訊く
   が 、トニーは『 そんなことあるかい 』と答え ドン が 世界一のピアニスト
   であると伝える 。すると 、ウエイトレスは「 言葉より聴かせて 」とステージ
   の アップライトピアノ を指す 。ドン は ショパン の練習曲 作品25-11 を弾
   き 、演奏が終わると客は拍手をもって絶賛し 、お店の箱バンドがステージに
   上がり ブルースを奏で始めると ドン も合わせて アドリブを披露する 。

    トニー と ドン は クリスマスイブまでに家に帰ろうと家路を北に急ぐ 。途中
   で彼らは警察官に止められるが 、警官は 彼らのタイヤのパンクを指摘し助け
   ようとしたのであり 、彼らに対して嫌がらせはしなかった 。その後 、トニー
   は眠気と戦いながら『 モーテルで休ませてくれ 』というも ドン は『 あと
   少しだ 』と励ます 。そして NYに帰って来た車を運転していたのは ドン で
   あった 。ドン は トニー を自宅前で降ろし帰宅する 。執事が『 荷物をほど
   きましょうか ? 』と訊くと『 いや 今夜は家に帰れ 』と促し 、執事は微笑
   んで『 メリークリスマス 』と挨拶する 。

    トニー家では 帰宅した トニー に『 どんなことがあったか 』を皆が訊く 。
   1人が『 あのニガーはどうだった ? 』と言うと トニー は『 その言い方は
   やめろ 』と諭し 、その姿を見てトニー の妻 ドロレス は 微笑む 。

   8週間の旅で 夫の黒人に対する偏見は減ったのだ 。旅立つ前に時計を預けた
   質屋の夫婦が「 トニーの親戚に御呼ばれした 」とパーティーを訪ね 、一同は
   歓迎して迎える 。そして ドアを閉めようとした トニー が ふと気付き ドア
   を開けると そこには シャンパンボトルを持った ドン がいた 。トニー は
   『 ようこそ ! 』と喜んで2人は抱きあう 。トニー は ダイニングにいる親戚
   一同に『 紹介する 、ドクター・ドン・シャーリーだ 』と紹介すると 親戚一同
   は一瞬固まるも『 彼の席を作れ ! 』と歓迎の意を表す 。そして ドン と ドロ
   レス は紹介し挨拶の抱擁をする 。そして ドロレス は ドンの耳元で『 手紙を
   ありがとう 』とお礼を言い 、ドン は 少し驚き 、お互いに見つめあいながら
   微笑んで 、もう一度挨拶の抱擁をする 。 」

  「 キャスト
    ・ トニー・“ リップ ”・ヴァレロンガ
    演 - ヴィゴ・モーテンセン
    ナイトクラブの用心棒。 妻と子供二人がいる 。イタリア系男性 。粗野で無教養
    だが口は上手く 、用心棒だけあり腕っぷしも強い 。人種差別の思想の持ち主だっ
    たが シャーリー との触れ合いで考えを変えていく 。
    ・ ドクター・ドナルド・シャーリー
    演 - マハーシャラ・アリ
    アフリカ系アメリカ人のクラシック系ピアニスト 。名誉博士号を持つ 。同性愛者 。
    ・ ドロレス・ヴァレロンガ
    演 - リンダ・カーデリーニ
    トニーの妻 。トニー が仕事で2ヵ月も離れることを寂しいと思うなど愛情は深い 。

     ( 後 略 )                                」

  引用ここまで 。

  ( ついでながらの
    筆者註 : ・「 「 バウンサー( 英 : Bouncer )は 、ドアマンやドア・スーパーバイザーとも
          呼ばれ 、通常 、風俗営業店やイベント会場などに特定のゲストのみを入場
          させる役割を担う警備員の一種である 。日本では『 用心棒 』と称され 、
          ボディーガードやエスコートなどと同義とされる 。警備会社に属さない民間
          人となり 、主にコンサートやパーティー 、フェスティバルの主催者によっ
          て雇用され 、お酒を提供するディスコ 、ナイトクラブ 、バー 、レストラ
          ンなどの他に 、性風俗産業店などとも直接雇用契約が結ばれている 。」

        ・ 「 黒人ドライバーのためのグリーン・ブック( The Negro Motorist Green
        Book
または The Negro Traveler's Green Book )は 、
          アメリカ合衆国が人種隔離政策時代の1930年代から1960年代に、自動車
          で旅行するアフリカ系アメリカ人を対象として発行されていた旅行ガイド
          ブックである 。
          書名は創刊者である ヴィクター・H・グリーン に由来し 、『 グリーン
          による黒人ドライバーのためのガイドブック 』というほどの意味になる

          通常は単に Green Book と呼ばれた ( 以下本項では便宜的に『 グリーン・
          ブック 』とする ) 。
          概 要
          『 グリーン・ブック 』は 、ニューヨーク市の郵便集配人であった ヴィク
          ター・H・グリーン によって 自動車で旅行する黒人のために米国で創刊
          され 、ジム・クロウ法下にあった 1936年から1966年まで 毎年改訂され
          発行された 。当時は 非白人に対しての公然たる 、また しばしば法的な
          規定による 差別的措置 が 広範に行われた時期であった 。
           激しい人種差別と黒人全体の貧困のため 、黒人による自動車所有は限ら
          れていたが 、新しく黒人中産階級が勃興し 自動車を所有するようになっ
          ていった 。グリーンは そのような状況に応えて『 グリーン・ブック 』
          の扱う地域を 創刊当初のニューヨーク周辺から北米の大部分まで拡大し 、
          また旅行代理店を創設した 。
           多くの黒人が自動車を頼みとするようになったが 、その理由の一部には
          黒人が公共輸送機関から隔離されていたことがあった 。作家ジョージ・
          スカイラー は『 そうすること [ 自動車の購入 ] が可能なすべての黒人は 、
          入手できるようになるや否や自動車を購入し 、不愉快・差別・隔離・侮
          辱から自由になろうとした 』と 1930年に述懐している 。スポーツ選手 、
          芸能人 、セールスマン として 働いていた黒人も 仕事のため 頻りに長距
          離を移動したが 、黒人長距離移動者は さまざまな危険や不自由に直面し
          た 。
           白人の経営するガソリンスタンドで給油を拒否されたり 、同様に自動車
          整備工場で整備や修理を断られたり 、旅宿では宿泊や食事の提供を拒ま
          れたりといった他 、物理的暴力や有色人種お断りの『 サンダウン・タウ
          ン 』からの強制排除を受けたりもした 。グリーン は このような問題に
          対処するため 、『 黒人旅行者に対して 、みすみす苦難と当惑に向かって
          いってしまうことを防ぎ 、旅を快適なものとするための情報を与える 』
          リソースを編纂し 、『 グリーン・ブック 』を創刊した 。
           ニューヨークを対象とした 1936年版が最初に刊行されて以後 、グリーン
          は対象範囲を 北アメリカ ( アメリカの大部分 、カナダ・メキシコ・カリ
          ブ海諸国・バミューダ諸島 のそれぞれ一部ずつ ) に拡大している 。
          『 グリーン・ブック 』は 、黒人旅行者にサービスを提供する宿泊施設 、
          ガソリンスタンド 、自動車整備工場 、給油施設 を路傍に指し示すことで
          『 ジム・クロウ時代における黒人旅行のためのバイブル 』となった 。
          アフリカ系コミュニティの外部では『 グリーン・ブック 』は ほとんど
          知られていない。
           1964年に公民権法が議会を通過し 、『 グリーン・ブック 』を必要なら
          しめていた類型的な形での人種差別が禁止されると 、じきに廃刊となり
          忘れられていった 。同書への関心は 、21世紀初頭 、ジム・クロウ法時代
          の黒人旅行研究に関連して復活した 。」

        ・ 「 ジム・クロウ法( ジム・クロウほう 、英語 : Jim Crow laws )は 、
          1876年から1964年にかけて存在した 、人種差別的内容を含むアメリカ
          合衆国南部諸州の州法 の総称 。ジム・クロウ制度 とも 。
          概 要
           主に『 黒人の一般公共施設の利用を禁止 、制限した法律 』を総称
          していう 。
           しかし 、この対象となる人種は『 アフリカ系黒人 』だけでなく 、
          『 黒人の血が混合している者 は 全て 黒人 とみなす 』という 人種
          差別法 の『 一滴規定( ワンドロップ・ルール )』に基づいており 、
          黒人との混血者に対してだけでなく 、インディアン( 先住民 )、
          ブラック・インディアン( インディアンと黒人の混血 )、日系人 など
          アジア系 といった 黄色人種 など の 、ヨーロッパ系の白人以外 すな
          わち 非白人 の『 有色人種 』( Colored )をも含んでいる
。 」

        ・ 「 1964年7月2日 、リンドン・ジョンソン政権 は 公民権法 ( Civil Rights
          Act ) を制定し 、南部各州のジム・クロウ法は即時廃止となった
。 」

         以上ウィキ情報ほか 。)
          




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