今日の「 お気に入り 」は 、ネットで見掛けた どなたかの文章のひとくだり 。
「 地球の生態系は想像を絶するほど多様で 、 標高5000メートルの高地
にも 、深さ6000メートルを超える超深海にも生き物は暮らしている 。
生物は自分に適したニッチ ( 生態的地位 ) を見つけることで 、過酷な進化
の歴史を生き延びてきた 。
七十億の人々が織りなすグローバル市場も 、地球環境に匹敵する複雑な
生態系だ 。伽藍を捨ててバザールへと向かえば 、そこにはきっと 、君
にふさわしいニッチがあるに違いない 。」
「 『 雇われること 』をやめて個人でビジネスをすることをフリーエージェ
ントという 。フリーエージェントが法人化したものが 、マイクロ法人だ 。
ロングテール時代のビジネスの主役は 、恐竜みたいな大企業ではなくて 、
フリーエージェントとマイクロ法人になるだろう 。」
「 高度化した資本主義社会では 、論理数学的知能や言語的知能など特殊な
能力が発達したひとだけが成功できる 。こうした知能は遺伝的で 、意識
的に " 開発 " することは出来ない 。すなわち 、やっても出来ない 。
知識社会においては 、様々な能力のなかで言語的知能と論理数学的知能
が秀でたひとが極めて有利で 、高収入の職業を独占している 。だから
こそ人々は知識社会に適応できるよう自分を『 変えよう 』とするのだ
が 、『 わたし 』の大半は無意識によって作られているのだから 、そ
れを意識によって変えるのは極めて難しい 。すなわち 、『 やっても
出来ない 』 。だったら 、どうすればいいのか 。
人生は『 わたし 』と環境との相互作用だ 。環境に合わせて『 わたし 』
を変えられないのなら 、あとは『 わたし 』に適した環境を探すしかない 。
これが『 伽藍を捨ててバザールへ向かえ 』で、これ以外に合理的な人生
設計の戦略は原理的に存在しない 。
いまも多くのひとが不安を抱え 、伽藍のなかであがいている 。正社員と
してひとつの会社に何十年も務め 、退職金をもらって定年で " 強制解雇 "
されるという人生設計のモデルは完全に崩壊した 。」
「 腐りつつある伽藍のなかで幸福や希望を探すのはムダだ 。
そこから抜け出す道を見つけ出した者だけが 、この残酷な世界で生き延びる
ことが出来る ―― たとえそれが 、残酷な真実だとしても 。」
「 『 あらゆる生物は 、遺伝子を後世に伝えるように最適化されている 。 』
『 僕たちは幸福になるために生きているけれど 、幸福になるように
デザインされている訳ではない 。』
日本は世界で最も自殺率が高く 、学校ではいじめによって 、会社では
うつ病で 、次々とひとが死んでいく 。情報革命はネガティブ情報をがん
細胞のように増殖させ 、伽藍を死臭の漂うおぞましい世界へと変えてしま
った 。
僕たちは生きるために 、伽藍 ( 会社 ) を捨てて バザール ( グローバル
市場 ) へと向かわなくてはならない 。 」