「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

伽藍 ( 会社 ) からバザール ( グローバル 市場 ) へ Long Good-bye 2022・11・03

2022-11-03 04:56:00 | Weblog



   今日の「 お気に入り 」は 、ネットで見掛けた どなたかの文章のひとくだり 。

  「 地球の生態系は想像を絶するほど多様で 、 標高5000メートルの高地
   にも 、深さ6000メートルを超える超深海にも生き物は暮らしている 。
   生物は自分に適したニッチ ( 生態的地位 ) を見つけることで 、過酷な進化
   の歴史を生き延びてきた 。

    七十億の人々が織りなすグローバル市場も 、地球環境に匹敵する複雑な
   生態系だ 。伽藍を捨ててバザールへと向かえば 、そこにはきっと 、君
   にふさわしいニッチがあるに違いない 。」

  「 『 雇われること 』をやめて個人でビジネスをすることをフリーエージェ
   ント
という 。フリーエージェントが法人化したものが 、マイクロ法人だ 。
   ロングテール時代のビジネスの主役は 、恐竜みたいな大企業ではなくて 、
   フリーエージェントとマイクロ法人になるだろう 。」

  「 高度化した資本主義社会では 、論理数学的知能や言語的知能など特殊な
   能力が発達したひとだけが成功できる 。こうした知能は遺伝的で 、意識
   的に " 開発 " することは出来ない 。すなわち 、やっても出来ない 。

    知識社会においては 、様々な能力のなかで言語的知能と論理数学的知能
   が秀でたひとが極めて有利で 、高収入の職業を独占している 。だから
   こそ人々は知識社会に適応できるよう自分を『 変えよう 』とするのだ
   が 、『 わたし 』の大半は無意識によって作られているのだから 、そ
   れを意識によって変えるのは極めて難しい 。すなわち 、『 やっても
   出来ない 』 。だったら 、どうすればいいのか 。

    人生は『 わたし 』と環境との相互作用だ 。環境に合わせて『 わたし 』
   を変えられないのなら 、あとは『 わたし 』に適した環境を探すしかない 。
   これが『 伽藍を捨ててバザールへ向かえ 』で、これ以外に合理的な人生
   設計の戦略
は原理的に存在しない 。

    いまも多くのひとが不安を抱え 、伽藍のなかであがいている 。正社員と
   してひとつの会社に何十年も務め 、退職金をもらって定年で " 強制解雇 "
   されるという人生設計のモデルは完全に崩壊した
。」

  「 腐りつつある伽藍のなかで幸福や希望を探すのはムダだ 。
   そこから抜け出す道を見つけ出した者だけが 、この残酷な世界で生き延びる
   ことが出来る ―― たとえそれが 、残酷な真実だとしても
。」

  「 『 あらゆる生物は 、遺伝子を後世に伝えるように最適化されている 。 』

   『 僕たちは幸福になるために生きているけれど 、幸福になるように
    デザインされている訳ではない 。』

    日本は世界で最も自殺率が高く 、学校ではいじめによって 、会社では
   うつ病で 、次々とひとが死んでいく 。情報革命はネガティブ情報をがん
   細胞のように増殖させ 、伽藍を死臭の漂うおぞましい世界へと変えてしま
   った 。
    僕たちは生きるために 、伽藍 ( 会社 ) を捨てて バザール ( グローバル
   市場 ) へと向かわなくてはならない 。 」



 

    

 



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする