今日の「 お気に入り 」は 、ネットで見掛けた 文章 をいくつか 。
メモ代わり 。順不同 。備忘のため 。
「 質 問
ハムレット の " in heaven and earth " は 、『 天と地の
うちには 』でなく『 天と地の間には 』と訳されるのは 、
なぜ?
シェークスピアの『 ハムレット 』の名文句に
" There are more things in heaven and earth, Horatio.
Than are dreamt of in your philosophy. "
というものがあります。これは
『 天と地の間には 、哲学には思いも及ばぬほど多くのもの
があるのだよ 』
というふうに訳されます 。ここで『 天と地の間には 』
にあたる部分は 、『 in heaven and earth 』であって 、
『 between heaven and earth 』ではありません 。
とすると 、『 in heaven and earth 』の訳は 、『 天と地
の間には 』でなく 、『 天と地には 』もしくは『 天と地の
うちには 』とするべきだとも思えます 。(『 天と地の間 』
では途中の空間ですが 、『 天と地には 』ならば 上端と
下端です 。)
なのになぜ、『 天と地の間 』というふうに訳されるのでしょう?」
「 ベストアンサー
明治時代の坪内逍遙は『 この天と地の間にはな 、所謂( いわ
ゆる )哲学の思いも及ばぬ大事があるわい 』と訳しました 。
この『 あいだ 』とは『 複数の事物が構成する一つのまとまり 』
という意味です 。つまり『 天 』と『 地 』が集まって『 森羅
万象 』を形成しているのです 。だから彼の訳は間違ってはいま
せん 。
ところが後世の翻訳家は『 間 』を『 二つのものにはさまれた 、
あいている部分 』と誤解しているみたいですね 。彼らは先輩で
ある 坪内逍遙の訳を下敷きにしたのでしょうね 。こういうことは
翻訳の世界ではよくあることですよ 。
『 philosophy 』は『 哲学 』というより『 人間の頭脳 』と訳し
たほうがいいですね 。
『 人間の頭脳には森羅万象はおさまりきらないんだよ 、ホレイ
ショー 。』( 試訳 )」
こんな邦訳もありました 。
・「 天と地のあいだには 、おまえの哲学では及びもつかないことが
あるのだ 。」
・「 この天と地のあいだには、人の哲学で思いも及ばぬことが
いくらでもあるんだよ。 」
・「 天と地には 、おまえの哲学では思いもつかないことが
まだまだあるのだよ 、ホレーショ 」
どの訳も あり ですね 。
( ついでながらの
筆者註 : 「 ウィリアム・シェイクスピア( 英語 : William Shakespeare ,
1564年4月26日( 洗礼日 ) - 1616年4月23日( グレゴリオ暦
5月3日 ))は 、イングランドの劇作家 、詩人であり 、イギ
リス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある 。卓越した人
間観察眼からなる内面の心理描写により 、もっとも優れた英
文学の作家とも言われている 。また 彼の残した膨大な著作は 、
初期近代英語の実態を知るうえでの貴重な言語学的資料とも
なっている 。
出生地は ストラトフォード=アポン=エイヴォン で 、1585
年前後にロンドンに進出し 、1592年には新進の劇作家として
活躍した 。1613年ごろに引退するまでの約20年間に 、四大
悲劇『 ハムレット 』『 マクベス 』『 オセロ 』『 リア王 』
をはじめ 、『 ロミオとジュリエット 』『 ヴェニスの商人 』
『 夏の夜の夢 』『 ジュリアス・シーザー 』など多くの傑作
を残した 。『 ヴィーナスとアドーニス 』のような物語詩も
あり 、特に『 ソネット集 』は今日でも最高の詩編の一つと
されている 。
2002年にBBCが行った『 100名の最も偉大な英国人 』投票
で第5位となった 。
シェークスピア 、シェークスペーヤ 、シェークスピーヤ とも 。
『 シェイクスピア 』の日本における漢字表記( 借字 )は
『 沙吉比亜 』だが 、これは中国語での表記『 莎士比亞 』
( 繁体字での表記で 、簡体字では『 莎士比亚 』)の『 莎 』
を『 沙 』と 、『 亞 』を『 亜 』と略し 、『 士 』の代わりに
『 吉 』を用いたもの 。日本に作品が伝わってまもない明治
時代などでは『 沙翁 』と表記されたこともある 。 」
以上ウィキ情報 。)