「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

沙翁 Long Good-bye 2022・11・27

2022-11-27 04:30:00 | Weblog



   今日の「 お気に入り 」は 、ネットで見掛けた 文章 をいくつか 。
   メモ代わり 。順不同 。備忘のため 。

  「 質 問
    ハムレット の " in heaven and earth " は 、『 天と地の
   うちには 』でなく『 天と地の間には 』と訳されるのは 、
   なぜ?
   シェークスピアの『 ハムレット 』の名文句に
   " There are more things in heaven and earth, Horatio.
    Than are dreamt of in your philosophy.
"
   というものがあります。これは
   『 天と地の間には 、哲学には思いも及ばぬほど多くのもの
   があるのだよ 』
   というふうに訳されます 。ここで『 天と地の間には 』
   にあたる部分は 、『 in heaven and earth 』であって 、
   『 between heaven and earth 』ではありません 。
   とすると 、『 in heaven and earth 』の訳は 、『 天と地
   の間には 』でなく 、『 天と地には 』もしくは『 天と地の
   うちには 』とするべきだとも思えます 。(『 天と地の間 』
   では途中の空間ですが 、『 天と地には 』ならば 上端と
   下端です 。)
   なのになぜ、『 天と地の間 』というふうに訳されるのでしょう?」

  「 ベストアンサー
    明治時代の坪内逍遙は『 この天と地の間にはな 、所謂( いわ
   ゆる )哲学の思いも及ばぬ大事があるわい 』と訳しました

   この『 あいだ 』とは『 複数の事物が構成する一つのまとまり 』
   という意味です 。つまり『 天 』と『 地 』が集まって『 森羅
   万象 』を形成しているのです 。だから彼の訳は間違ってはいま
   せん 。
    ところが後世の翻訳家は『 間 』を『 二つのものにはさまれた 、
   あいている部分 』と誤解しているみたいですね 。彼らは先輩で
   ある 坪内逍遙の訳を下敷きにしたのでしょうね 。こういうことは
   翻訳の世界ではよくあることですよ 。
   『 philosophy 』は『 哲学 』というより『 人間の頭脳 』と訳し
   たほうがいいですね 。
   『 人間の頭脳には森羅万象はおさまりきらないんだよ 、ホレイ
   ショー 。』( 試訳 )」

   こんな邦訳もありました 。

  ・「 天と地のあいだには 、おまえの哲学では及びもつかないことが
    あるのだ 。」
  ・「 この天と地のあいだには、人の哲学で思いも及ばぬことが
   いくらでもあるんだよ。 」
  ・「 天と地には 、おまえの哲学では思いもつかないことが
   まだまだあるのだよ 、ホレーショ 」

   どの訳も あり ですね 。  

  ( ついでながらの
    筆者註 : 「 ウィリアム・シェイクスピア( 英語 : William Shakespeare ,
         1564年4月26日( 洗礼日 ) - 1616年4月23日( グレゴリオ暦
         5月3日 ))は 、イングランドの劇作家 、詩人であり 、イギ
         リス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある 。卓越した人
         間観察眼からなる内面の心理描写により 、もっとも優れた英
         文学の作家とも言われている 。また 彼の残した膨大な著作は 、
         初期近代英語の実態を知るうえでの貴重な言語学的資料とも
         なっている 。
          出生地は ストラトフォード=アポン=エイヴォン で 、1585
         年前後にロンドンに進出し 、1592年には新進の劇作家として
         活躍した 。1613年ごろに引退するまでの約20年間に 、四大
         悲劇『 ハムレット 』『 マクベス 』『 オセロ 』『 リア王 』

         をはじめ 、『 ロミオとジュリエット 』『 ヴェニスの商人 』
         『 夏の夜の夢 』『 ジュリアス・シーザー 』など
多くの傑作
         を残した 。『 ヴィーナスとアドーニス 』のような物語詩も
         あり 、特に『 ソネット集 』は今日でも最高の詩編の一つと
         されている 。
          2002年にBBCが行った『 100名の最も偉大な英国人 』投票
         で第5位となった 。
          シェークスピア 、シェークスペーヤ 、シェークスピーヤ とも 。
          『 シェイクスピア 』の日本における漢字表記( 借字 )は
         『 沙吉比亜 』だが 、これは中国語での表記『 莎士比亞 』
         ( 繁体字での表記で 、簡体字では『 莎士比亚 』)の『 莎 』
         を『 沙 』と 、『 亞 』を『 亜 』と略し 、『 士 』の代わりに
         『 吉 』を用いたもの 。日本に作品が伝わってまもない明治
         時代などでは『 沙翁 』と表記されたこともある 。 」
         以上ウィキ情報 。)







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