坪内正人Blog

「見る・聞く・言うそして熱き心で動く」
これが私のコンセプト!

惻隠の情

2005-12-13 11:57:06 | 日々感じること・つれづれなるままに
いよいよ来年2006ワールドカップ・ドイツ大会の組み合わせが決まりました。今から歓喜の渦が舞う6月まで心待ちにしているのは私だけではないでしょう。
 さて、私はスポーツを通じて、いつも思うのです。人としての基本を。
例えば、国技と言われる大相撲、行司は「残った・残った・・・」と言いその軍配を采配されます。決して「やれ・やれ・・・」とは言いません。攻められている側に立ち頑張れ頑張れと、弱者を思いやる姿勢です。
 ラグビーでは、試合終了は「ノーサイド」と言います。つまり、どちらが勝った負けたより、勝敗者どちら側でもないですよ、互いに相手を尊重し称えましょうという意味で「ノーサイド」と言います。
 サッカーでは、得点をすると「ゴール・ゴール・・・」とよく言います。つまり、目標を達成した証を称えます。スタートからゴール、チームワークと組織で築きあった終点を、ゴールとしてチームみんなで結集いたします。
 おおよそスポーツの世界では、競技の終了を「ゲーム・オーバー」とは言わず、「ゲーム・セット」と言われます。

 私は、これが惻隠の情だと思うのです。つまり、他を思いやる基本に立ったものだと言うことです。終了ではなく、「あなたが、そして相手がいてくれたお蔭様で、ゲームができました。試合が整いました。ありがとうございました。」と言う意味を込め、「セット」なんです。・・・と私は考えています。

 今、青少年また児童生徒を取り巻くさまざまな、凶悪な事件が発生しています。いろんな背景や、環境また要因があるとは思いますが、私は、日々スポーツを通じ「他を思いやる惻隠の情」を、まず第1に思わざるを得ません。

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