東京都内に住まってウン十年になりますが、23区にはそれぞれ特徴、特性があって面白いですよ。今回は男女比による分析です。(以下、DIAMOND onlineから一部抜粋)
『 女性100人に対する男性の割合を「人口性比」という。世界人口の性比(2010年の国連推計値)は102でほぼ半々に近いが、先進国は女性が多く、途上国は男性が多くなる傾向がある。G8のメンバーである日本の人口性比は94.8。女性の方が5%ほど多い。
■ “男の街”vs.“女の街”
東京一の“男の街”は、性比が110を超える台東区。2位の江戸川区が102.5だから、群を抜いて男性が多い。豊島、足立、大田、葛飾の各区も性比が100を上回る。
逆に、女性が一番多いのは目黒区。ほぼ同率で港区が続く。以下、渋谷、文京、世田谷、杉並、中央の順。男の街と女の街が、何となく彷彿としてくる。
【図1】東京23区の人口性比2010年
男性の比率が高いのは「台東」「江戸川」「豊島」「足立」「太田」「葛飾」で、「中野」は同率。それ以外は女性比率が高い。(資料:総務省統計局「国勢調査」より)
■ わかりにくい女
東京23区の人口性比を年齢別に追うと、台東区が上位に名を連ねることに変わりはないが、若い世代に限れば1位の顔ぶれは大きく変化する。
20代前半で男の数が一番多いのは文京区。大学の集積との関係が容易に想像される。20代後半の1位は千代田区。千代田区は30代前半も2位を示す。こちらは、社宅を考えると理解できる。30代~40代前半のトップは豊島区。第2回でも触れたとおり、豊島区は独身男性が溜まる街だ。
東京23区の男性未婚者比率(15歳以上)のベスト3は、中野区、新宿区、豊島区。このうち中野区と新宿区は、女性の未婚者比率もトップ2を示すが、豊島区は女性に限ると7位に落ちる。副都心の一角を占める便利な街ではあるけれど、ちょっとあか抜けない。豊島区はそんな街である。「なぜ台東区?」の疑問は残るものの、男性の行動パターンは比較的わかりやすい。
一方、女性はどの年代も目黒区と港区が好きだ。あえて指摘するなら、30代半ばを境にして、若い世代は港区を、お姉さん世代は目黒区をより好むという傾向がある。つけ加えると、20代・30代は中央区も性比が低く、若い女性の都心好みが読み取れる。だが、なぜ、都心や山の手を女性が好むのか。イメージの世界では理解できても、男性ほど単純に答は出てこない。
性比が高い(=男性が多い)区を改めて眺め直すと、豊島区を除き町工場型の製造業が多い区が並んでいることに気づく。町工場といえば家業。これこそ、江戸以来続く東京の伝統的な仕事のあり方だ。製造業に携わる家族従業者(家業を手伝っている人)の割合は、1位こそ性比8位の墨田区ながら、ほぼ同率の2位に台東区が並ぶ。他にも、この指標の上位と性比の上位は重なり合う区が多い。
製造業家族従業者が全就業者に占める割合は、1%にも満たない。だが、コツコツ働く頑固親父と、黙ってその背中を見つめる家族の姿は、街の風土の中に染み込んでいる。もちろん、そんな街で昔ながらの仕事と生活がしたいと男たちが集まってくるわけではない。なにしろ、製造業家族従業者が全就業者に占める割合は1%にも満たないのだから。
■ 女は、街選びも「3高」で?
では、家を出た女たちはどこに向かうのか。女性が追い求めるものを思い起こせばいい。そう、「3高」※1。高身長のデータなないが、高学歴は国勢調査でわかるし、高収入も総務省がデータを公表している。
「3高」なんてもう古い。今や「3平」※2の時代だという声も聞こえてきそうだが、性比が低い(=女性が多い)区は、高学歴者比率(短大以上の卒業者の割合)も所得水準(1人あたりの平均所得額)も、はっきりと高い。
未婚者に限ると、性比と所得水準の順位相関係数は▲0.87。みごとなまでの相関を示す(相関係数にマイナスがつくのは、性比が低いほど女性が多いからで、相関が負の関係になるためである)。
【図2】所得水準と未婚者性比の相関 2010年 (資料:総務省統計局「国勢調査」より) 』
殿の住まうS区は、人口性比が100%以下で女性が若干多く、所得も多いほうから10位以内に入っているようです。
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7/11に続いて、昨日12日もランクインしました。2009/12/3から953日間で、944回ランクインしたことになります。173万gooブログ中の1,558位で、通算986度目、訪問者数401名(累積295,659名)でした。みなさん、どうもありがとう。(目障りでしょうが、殿の記憶のためのメモです)
『 女性100人に対する男性の割合を「人口性比」という。世界人口の性比(2010年の国連推計値)は102でほぼ半々に近いが、先進国は女性が多く、途上国は男性が多くなる傾向がある。G8のメンバーである日本の人口性比は94.8。女性の方が5%ほど多い。
■ “男の街”vs.“女の街”
東京一の“男の街”は、性比が110を超える台東区。2位の江戸川区が102.5だから、群を抜いて男性が多い。豊島、足立、大田、葛飾の各区も性比が100を上回る。
逆に、女性が一番多いのは目黒区。ほぼ同率で港区が続く。以下、渋谷、文京、世田谷、杉並、中央の順。男の街と女の街が、何となく彷彿としてくる。
【図1】東京23区の人口性比2010年
男性の比率が高いのは「台東」「江戸川」「豊島」「足立」「太田」「葛飾」で、「中野」は同率。それ以外は女性比率が高い。(資料:総務省統計局「国勢調査」より)
■ わかりにくい女
東京23区の人口性比を年齢別に追うと、台東区が上位に名を連ねることに変わりはないが、若い世代に限れば1位の顔ぶれは大きく変化する。
20代前半で男の数が一番多いのは文京区。大学の集積との関係が容易に想像される。20代後半の1位は千代田区。千代田区は30代前半も2位を示す。こちらは、社宅を考えると理解できる。30代~40代前半のトップは豊島区。第2回でも触れたとおり、豊島区は独身男性が溜まる街だ。
東京23区の男性未婚者比率(15歳以上)のベスト3は、中野区、新宿区、豊島区。このうち中野区と新宿区は、女性の未婚者比率もトップ2を示すが、豊島区は女性に限ると7位に落ちる。副都心の一角を占める便利な街ではあるけれど、ちょっとあか抜けない。豊島区はそんな街である。「なぜ台東区?」の疑問は残るものの、男性の行動パターンは比較的わかりやすい。
一方、女性はどの年代も目黒区と港区が好きだ。あえて指摘するなら、30代半ばを境にして、若い世代は港区を、お姉さん世代は目黒区をより好むという傾向がある。つけ加えると、20代・30代は中央区も性比が低く、若い女性の都心好みが読み取れる。だが、なぜ、都心や山の手を女性が好むのか。イメージの世界では理解できても、男性ほど単純に答は出てこない。
性比が高い(=男性が多い)区を改めて眺め直すと、豊島区を除き町工場型の製造業が多い区が並んでいることに気づく。町工場といえば家業。これこそ、江戸以来続く東京の伝統的な仕事のあり方だ。製造業に携わる家族従業者(家業を手伝っている人)の割合は、1位こそ性比8位の墨田区ながら、ほぼ同率の2位に台東区が並ぶ。他にも、この指標の上位と性比の上位は重なり合う区が多い。
製造業家族従業者が全就業者に占める割合は、1%にも満たない。だが、コツコツ働く頑固親父と、黙ってその背中を見つめる家族の姿は、街の風土の中に染み込んでいる。もちろん、そんな街で昔ながらの仕事と生活がしたいと男たちが集まってくるわけではない。なにしろ、製造業家族従業者が全就業者に占める割合は1%にも満たないのだから。
■ 女は、街選びも「3高」で?
では、家を出た女たちはどこに向かうのか。女性が追い求めるものを思い起こせばいい。そう、「3高」※1。高身長のデータなないが、高学歴は国勢調査でわかるし、高収入も総務省がデータを公表している。
「3高」なんてもう古い。今や「3平」※2の時代だという声も聞こえてきそうだが、性比が低い(=女性が多い)区は、高学歴者比率(短大以上の卒業者の割合)も所得水準(1人あたりの平均所得額)も、はっきりと高い。
未婚者に限ると、性比と所得水準の順位相関係数は▲0.87。みごとなまでの相関を示す(相関係数にマイナスがつくのは、性比が低いほど女性が多いからで、相関が負の関係になるためである)。
【図2】所得水準と未婚者性比の相関 2010年 (資料:総務省統計局「国勢調査」より) 』
殿の住まうS区は、人口性比が100%以下で女性が若干多く、所得も多いほうから10位以内に入っているようです。
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7/11に続いて、昨日12日もランクインしました。2009/12/3から953日間で、944回ランクインしたことになります。173万gooブログ中の1,558位で、通算986度目、訪問者数401名(累積295,659名)でした。みなさん、どうもありがとう。(目障りでしょうが、殿の記憶のためのメモです)