ストレッチで体に「やせスイッチ」が入る (以下、日経ヘルスから一部抜粋)
■ポイント1
体が軽やかに動き代謝が上がる
ストレッチによる主な効果は、「筋肉がほぐれて伸びる」「関節の可動域が大きくなる」の二つ。これらは、いわゆる “柔らかい体”になる条件だ。
体が柔らかくなると、どんないいことがあるのか? 答えはズバリ、“やせ体質”になること。
「体を大きく動かせると、消費エネルギーが上がる。また、よく動かす部位は脂肪がつきにくい」(近畿大学の谷本道哉講師)。ダイエットにもいいのだ。 さらに、よく動く体は、代謝やホルモンのアップ、姿勢が整い肩こりや腰痛を改善、疲れにくくなる……などなど、いいスパイラルを次々に生んでくれる。
「むくみ」は巡りの悪さが大きな原因に
デスクワークなどで座りっぱなしの生活が中心だと、太ももが椅子でいつも圧迫され、骨盤の動きも制限されるため、たちまち巡りがダウン。細胞にたまった老廃物や余分な水分が抜けずに、むくみを引き起こす。ストレッチで筋肉をよくほぐして、伸ばし、巡りをアップさせよう。
■ポイント2
むくみ改善、ホルモンの産生にも好影響
代謝が上がると、まず変わるのが血流やリンパの流れ。水分や体温が一部に滞らないので、「むくみ」や「冷え」などの不調改善につながる。 一方、筋肉が刺激されるので、代謝や筋機能の増強に関わる性ホルモンにも良い効果を生みそうだ。
性ホルモンはこれまで、卵巣や精巣などで「DHEA」という前段階の物質から合成酵素の働きで作られるとされていた。しかし、最新の研究では「この合成酵素は、筋肉にもあることが分かり、筋肉自体がDHEAを取り込んで性ホルモンをつくる機能があると考えられている」と、専修大学の相澤勝治講師。 この働きは、筋トレなどで筋肉の活動を高めるほど活発になる。ストレッチのような運動も、「性ホルモンの産生を高めるための刺激として重要」(相澤講師)と、いえそうなのだ。
二つの部位が特に固くなりやすい
筋肉を柔らかくすることは、姿勢をよくすることにもつながる。肩や股関節周囲の筋肉が硬いと体のゆがみにつながる。例えば、僧帽筋や菱形筋が固まっていると肩甲骨が引っ張られて猫背に。この状態だと肩こりも起こりやすい。腰方形筋や大腰筋、ハムストリングが縮んでいると骨盤も後傾しやすい。これは腰痛の原因になる。
■ポイント3
肩と股関節が柔らかいと美姿勢で、凝りや腰痛も解消響
体のしなやかな動きの要になるのが、「肩」と「股関節」の周りにある筋肉群だ。
「肩」の周りが硬くて動きが悪いと、胸や背中の動きが縮まり姿勢が崩れる。これが肩こりの原因にもなる。同じく、「股関節」の周りが硬いと骨盤が傾き、ゆがみをつくる。こちらは腰痛の原因になる。 こんな体のトラブルを起こしやすい二大ポイントをほぐすのにもストレッチが効果的なのだ。凝りを取るのにもいい。
筋肉がほぐれてくると、姿勢がきれいになり、ゆがみが取れる。ストレッチを続けると「肩こりや腰痛の解消、予防になる」(法政大学の伊藤教授)。 硬くなった筋肉をストレッチで伸ばすことは、非常に有効な手立てだったのだ
□ストレッチには「静」と「動」がある どっちもやってみよう!
ストレッチというと、小学校で習った柔軟体操を思い浮かべる人が多いのでは? 反動を使って筋肉を伸ばそうとするとき、目いっぱいまで伸ばすと“これ以上伸ばさせまい”とする筋肉の「伸張反射」が起きて、痛さの割になかなか伸びない。筋肉は、この伸張反射が起こらないようにしながら脱力したときに伸びやすくなる。まず静的ストレッチで筋肉をほぐしたら、さらに動的ストレッチで体の動きをスムーズにしていこう。
「動的ストレッチ」
ダイナミック・ストレッチともいう。腕や脚をいろいろな方向に動かして、伸ばしたい筋肉をタイミング良く脱力しながら伸ばして関節の可動域を広げていく方法。
「静的ストレッチ」
スタティック・ストレッチともいう。反動をつけないでゆっくり筋肉を一定方向に伸ばし、15〜20秒ほどキープ。じっとした動きで関節の可動域を広げていく。 』
■ポイント1
体が軽やかに動き代謝が上がる
ストレッチによる主な効果は、「筋肉がほぐれて伸びる」「関節の可動域が大きくなる」の二つ。これらは、いわゆる “柔らかい体”になる条件だ。
体が柔らかくなると、どんないいことがあるのか? 答えはズバリ、“やせ体質”になること。
「体を大きく動かせると、消費エネルギーが上がる。また、よく動かす部位は脂肪がつきにくい」(近畿大学の谷本道哉講師)。ダイエットにもいいのだ。 さらに、よく動く体は、代謝やホルモンのアップ、姿勢が整い肩こりや腰痛を改善、疲れにくくなる……などなど、いいスパイラルを次々に生んでくれる。
「むくみ」は巡りの悪さが大きな原因に
デスクワークなどで座りっぱなしの生活が中心だと、太ももが椅子でいつも圧迫され、骨盤の動きも制限されるため、たちまち巡りがダウン。細胞にたまった老廃物や余分な水分が抜けずに、むくみを引き起こす。ストレッチで筋肉をよくほぐして、伸ばし、巡りをアップさせよう。
■ポイント2
むくみ改善、ホルモンの産生にも好影響
代謝が上がると、まず変わるのが血流やリンパの流れ。水分や体温が一部に滞らないので、「むくみ」や「冷え」などの不調改善につながる。 一方、筋肉が刺激されるので、代謝や筋機能の増強に関わる性ホルモンにも良い効果を生みそうだ。
性ホルモンはこれまで、卵巣や精巣などで「DHEA」という前段階の物質から合成酵素の働きで作られるとされていた。しかし、最新の研究では「この合成酵素は、筋肉にもあることが分かり、筋肉自体がDHEAを取り込んで性ホルモンをつくる機能があると考えられている」と、専修大学の相澤勝治講師。 この働きは、筋トレなどで筋肉の活動を高めるほど活発になる。ストレッチのような運動も、「性ホルモンの産生を高めるための刺激として重要」(相澤講師)と、いえそうなのだ。
二つの部位が特に固くなりやすい
筋肉を柔らかくすることは、姿勢をよくすることにもつながる。肩や股関節周囲の筋肉が硬いと体のゆがみにつながる。例えば、僧帽筋や菱形筋が固まっていると肩甲骨が引っ張られて猫背に。この状態だと肩こりも起こりやすい。腰方形筋や大腰筋、ハムストリングが縮んでいると骨盤も後傾しやすい。これは腰痛の原因になる。
■ポイント3
肩と股関節が柔らかいと美姿勢で、凝りや腰痛も解消響
体のしなやかな動きの要になるのが、「肩」と「股関節」の周りにある筋肉群だ。
「肩」の周りが硬くて動きが悪いと、胸や背中の動きが縮まり姿勢が崩れる。これが肩こりの原因にもなる。同じく、「股関節」の周りが硬いと骨盤が傾き、ゆがみをつくる。こちらは腰痛の原因になる。 こんな体のトラブルを起こしやすい二大ポイントをほぐすのにもストレッチが効果的なのだ。凝りを取るのにもいい。
筋肉がほぐれてくると、姿勢がきれいになり、ゆがみが取れる。ストレッチを続けると「肩こりや腰痛の解消、予防になる」(法政大学の伊藤教授)。 硬くなった筋肉をストレッチで伸ばすことは、非常に有効な手立てだったのだ
□ストレッチには「静」と「動」がある どっちもやってみよう!
ストレッチというと、小学校で習った柔軟体操を思い浮かべる人が多いのでは? 反動を使って筋肉を伸ばそうとするとき、目いっぱいまで伸ばすと“これ以上伸ばさせまい”とする筋肉の「伸張反射」が起きて、痛さの割になかなか伸びない。筋肉は、この伸張反射が起こらないようにしながら脱力したときに伸びやすくなる。まず静的ストレッチで筋肉をほぐしたら、さらに動的ストレッチで体の動きをスムーズにしていこう。
「動的ストレッチ」
ダイナミック・ストレッチともいう。腕や脚をいろいろな方向に動かして、伸ばしたい筋肉をタイミング良く脱力しながら伸ばして関節の可動域を広げていく方法。
「静的ストレッチ」
スタティック・ストレッチともいう。反動をつけないでゆっくり筋肉を一定方向に伸ばし、15〜20秒ほどキープ。じっとした動きで関節の可動域を広げていく。 』