土曜日に岡山から伯耆大山麓に回りこもうと思っていた金曜日の朝、土曜日夕刻
の用件を思い出し、残念ながら新幹線で岡山まで往復したのみで久留米へもどり
ました。
土曜21時の段階では伯耆大山の代わりに10月に計3日間行なった熊本宮崎県境
脊梁山系歩きをさらにもう一回実施するつもりで、今朝2時過ぎに起床し山歩きの
準備に取り掛かろうとしましたが、連日の宴席で消化器・循環器ともに疲労が蓄積
している模様、疲れが全くとれていなかった為、雨上がりでボチボチの空模様なが
ら山行きは泣く泣くキャンセル。今日は、一日中家に籠もっておりました。
こういう日こそ記事やっつけておくべき。10月10日~11日に実施した熊本宮崎県境
脊梁山系歩きの詳報を。
まず10月10日について。
10日8時に久留米スタート。11時前に熊本県八代市五家荘と宮崎県椎葉村椎葉荘
境界の新椎葉越(別名:峰越峠 標高1480㍍)に到着。ゾウリから山靴に履き替え
てすぐに尾根筋を南に歩き始めました。
(新椎葉越から県境尾根を南にとりかかる登山道入口です。最近、ちょくちょくカメラ
の調子が悪くなり、こんな感じに撮れてしまいます。買替え時? 写真真ん中に見
える踏み分け道を、奥の方、真南へ)
高低差少ない脊梁尾根を1時間歩くと、だだっ広い白鳥山頂域でした。
(山頂は落葉樹が茂るカルスト地形でした。浅いドリーネから立ち上がるブナ)
(雲量少ない好天だったので明るい雰囲気に撮れていますが、日射の無い曇り空
だったならば、さぞや陰気な森なんだろう、と)
広くメリハリのない山頂部でいきなり道迷いしましたが、すぐにルートサーチ。
(緩傾斜地に「左中将平清経住居跡」)
住居跡からさらに数分で白鳥山山頂でした。ここまでですれ違った登山者2名。うち
1名は山菜摘みの様でした。
(展望の無い山頂です。標高1638㍍)
(山頂標識から東へ、時雨岳・銚子笠方面のルート)
(二等三角点。ここまで、新椎葉越から1時間強。菓子パン一斤喰いました)
二等三角点から先、東へ向かい時雨岳へ向かう尾根筋から分岐し県境尾根を南
下するルートのファインディングに思いのほか苦労しました。
三角点から数分東の地点で、「時雨岳・銚子笠の分岐」と鉛筆書きの説明パネル
があったのでそれに従い右折。下り緩斜面の尾根を南に下っていきました。
(10~20㍍毎に赤テープが木に巻いてあり、人跡ありと判別できますが..)
25000地形図・コンパスを繰り返し確認しつつ鹿ばかりが跳梁跋扈する赤テープ
ルートをたどること数十分、歩いている尾根の向きは真南ではなく南西傾向に。県
境尾根から派生した南西から西南西に伸びる支尾根に迷い込んだ様な雰囲気で
した。やばいなー、と思いつつも赤テープルートではあるし、陽も高い14時だし、も
しかするとじきにルートは地図表示通りに真南に向くかもしれないし、もう少し赤
テープルートにそって伝い歩きしちゃれ、と。
さらに1時間、尾根上の小さいピークを2つ超えた付近で、ちゃんと県境尾根を歩い
ているならばいくらなんでも銚子笠に到達してもおかしくないはずなのに何の表示
もない、県界杭も全くない、このルートは間違い、との結論に至り、白鳥山頂へ引
き返すことに。迷い込んだ白鳥山からの支尾根は、おそらく水上越から山犬切さら
に石楠越へと続く、五家荘と水上村を区切る東西に長い尾根だったのではなかろ
うか、と地形図みながら後で想像しました。
(この支尾根最遠到達点です。五家荘の山並み、とにかくメリハリなく眺望利かず、
現在地の同定を行ない難いこと一級品。道迷いしてみたい方、五家荘がお勧めで
す)
(最遠到達点の目印に一本立ち枯れ木の写真。時刻は15時20分ぐらいだったか)
秋の陽は釣瓶落とし。早くも日光量が低下し始めた模様です。菓子パンをさらに一
斤齧って来たコースをUターンしました。
ところが、復路、数十分歩いているうちに、ずっとたどってきたはずの赤テープルー
トが判別出来なくなった、ときた。日光量が低下し、ただでさえ判別しづらい10~20
㍍おきの小さい赤テープを見失ったものと思われます。
さて、困った。それなりに見覚えのある立ち木を伝い歩くものの、数分すると同じ様
な場所へ立ち戻ってしまいます。典型的なリングワンデルング(輪形彷徨または環
形彷徨)に陥りました。
2年ほど前、九重黒岳で岩で滑って顎がぱっくり割れた際、出血が多くなるならマズ
イと急ぎ下山しようとして、焦ってリングワンデルングやらかした経験がありますが、
それ以来ひさしぶりの体験。なつかしー、とか言ってられる余裕など微塵も無く、少
しずつ日光量の落ちていく深い落葉樹林の中で、こりゃビバークせにゃならんか、
とか、10月はじめだから標高1500㍍付近だとはいっても雨具着て葉っぱ集めて横
になっておけばとりあえず凍えることはなかろー、とか、ライトは持っているものの
獣の気配が多すぎてヤダナー、とか、食い物は明日いっぱい持つんでなんとかな
りそーだなー、とか、ケータイ電波は圏外マークのみ、民宿にキャンセルの連絡入
れられないのでご迷惑かけてしまうなー、とか、諸事煩悩が脳内に渦巻くばかり。
こんな時に限って、子連れ猪がすぐ近くを走ったりして泣きたい気分。
往路通ったはずの尾根筋をおおよそ逆向きに30分も歩く中、左手(西・西北向き)
に往路見なかった浅い涸沢があったので、水の向き(傾斜方向)を確認する為に
谷底へ。コンパスで沢の凡その向きを確認してみると、北西方向へむいている様
でした。
とりあえず分水嶺越えた宮崎県側で彷徨っているわけではなさそうだし、実際の
沢の方向と地形図から読み取る沢筋と傾斜度合いから照合するに、思っていた以
上に白鳥山頂に近い位置にいる様だし、涸沢を越えて向かい側の尾根まで登って
みようと、息切らしつつ急斜面よじ登り。
尾根上へたどり着いたところで、「白鳥山頂→」の金属板標識があり、この時点で
道迷いは終了しました。
(白鳥山頂から新椎葉越へ戻る途中、樹木の間から、
昨年9月に歩き倒した烏帽子
岳・五勇山方面が見えました。この付近、平たい山頂の山々ばかりなのがよくわか
ります)
17時半、ほうほうの体で新椎葉越へ。白鳥山から銚子笠へのルートファインディン
グに失敗、との10月10日の脊梁山系歩きでした。白鳥山頂から時雨岳銚子笠分
岐点に到達するには時間ちょっと早過ぎ、距離的におかしいんだけどなー、と思い
つつも鉛筆書きの分岐説明パネルに従ったのが敗因。民宿に一泊しよく練った上
で、明日は逆向きに銚子笠から北上し白鳥山まで歩いてみよう、とリカバリー策を
練りつつ宿泊予約した五家荘樅木の「山女魚荘」へ。
この日、山中ですれ違ったのは結局2名のみ。猪親子は2組、鹿となると数知れず。
(山女魚荘です。駐車場広し。シャッタースピード遅く撮りましたので明るくみえま
すが、実はかなり暗くなっています。リングワンデルングから早い時刻に抜け出せ
てラッキーでした)
大木くりぬきの風呂に浸かり、晩飯部屋へ通していただくと、
(山田舎料理の大御馳走でした)
昨年9月に白山に登る前夜、麓の「白山温泉永井旅館」で頂戴した献立に勝るとも
劣らぬもの。
(山女魚の刺身。斑点が美しい)
(山女魚塩焼き・イワタケ・木綿豆腐)
(鹿刺・山女魚のカルパッチョ)
(カボチャと山菜の煮物・山菜天ぷら・鹿肉ゴーヤー和え・一番手前は蜂の子)
(猪肉の汁)
箸つけるもの全て旨く、ビール大瓶2本、飲まないわけにいかずで、恐るべき満腹
感にて食事終了。山登りしながら体重増やしていく王道を突っ走りました。
ビール代・翌日の弁当までカウントし、一泊二食で合計8800円だったか。安過ぎ。
10月11日の山歩きについては、別記事に。
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または、TEL:0942-34-1387 FAX:0942-36-0520
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● シリンダーロッド・シャフト・ピストン・フロントフォークインナーチューブ
・ロール等円筒形状機械部品のクロムめっき再生(クロムメッキと
全部カタカナ書きするのではなく「クロムめっき」または「クロム鍍金」
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