地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

浜松町で「オトナ買い」

2008年09月11日 00時46分00秒 | 毎日がつらつらと過ぎていきます


一昨日、浜松町の貿易センタービル内にある「ブックス談(書店名、こうだったと思う
が自信は今イチ)」にて本買い病発症してしまいました。最近、巷間言われる「オトナ
買い」にて5冊購入。


(新潮・光文社・講談社・平凡社・集英社、と出版元が見事に割れました)

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『無人島に生きる十六人   =須川邦彦・著 (新潮文庫・400円)』

表紙見るとまるでジュブナイルの様ですが、中身は大人の鑑賞にも立派に耐える
内容。良質なジュブナイルは大人の鑑識眼にも充分耐える、とのたまったのは誰
だったか?

明治31年に発生した16人乗り日本船の無人島漂流記。ヴェルヌの作とは違い、
これは実話なんですと。

あとがきと言うか解説を椎名誠が書いています。そのままの勢いで衝動的に購入
意欲を沸き立たせたのが、下。

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『吐喝喇列島 絶海の島々の豊かな暮らし  =斎藤潤・著(光文社新書・860円)』

大枠、漂流ものや孤島ものを続けざまにハシゴ読みしようとするさま、単純に椎名誠
的でバカッぽいか。

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『南朝全史 大覚寺統から後南朝へ =森茂暁・著(講談社選書メチエ・1500円)』

鎌倉時代に皇統が持明院統と大覚寺統に割れ、やがて北朝と南朝になりつつ室町時代
中期まで分立継続したことは史実の通りなのですが、軍事的にも経済的にも圧倒的に
脆弱だった南朝が、何故、何世代にもわたって生き延びられたのか、南北和合ののち、
後南朝の皇胤たちはどんな末路をたどったのか、好事家のみならず興味深い処です。

中3だったか高1だったかの時分に、小松左京の「本邦東西朝縁起覚書」というノヴェ
レットを読み、南朝方の怨念や紀伊半島の山深さ、特に大台ケ原の怪しさに深く思い
致したこと、三十数年ぶりに思い出しました。

近々、関西出張の折りには、南朝遺跡巡礼に吉野の奥地廻りしてみる気になってきま
した。

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『ips細胞 世紀の発見が医療を変える =八代嘉美・著(平凡社新書・660円)』

著者は1976年生まれの新進気鋭。内容は、既に報道されている学術的・学際的知識
のおさらい色が濃いのですが、著者の様な優れた医学者生化学者が我々の平均余命
を大幅に引き伸ばしてくれるのだなと思うと、不思議でもあり、ありがたくもあり。

ただし、ips細胞を使用した医療技術の実用化度合が高まるほどに、社会全体への
影響も多大なものになることが容易に想起され、空恐ろしくなります。

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『コーカサス 国際関係の十字路 =廣瀬陽子・著(集英社選書・735円)』

第一刷発行が2008年7月22日。発刊からほんの2~3週間後、ロシア軍がグルジア
領の「南オセチア自治州」と「アブハジア自治共和国」を蹂躙占拠してしまいました。

何とタイミングのよい刊行物なのだろうか! 驚きました。

15年以上続いた旧ユーゴスラビアの分裂がやっと一区切りつき、東欧の硝煙臭さが
少し落ち着くかと思った端、カフカス山脈のあちこちで戦火です。

ザカフカスのアルメニアとアゼルバイジャンがナゴルノ・カラバフ自治州を巡って20
年にわたり争っている事実。ロシアからの独立を目指すチェチェンはかなり前から燃
えさかっており、テロも横行しています。

そして今回のグルジア対ロシアの争いです。この地域のエントロピーが如何に増大し
ているか、民族・宗教・言語・イデオロギー的価値観がどれほど激しく入り混じって
いることか、と。

この書物は重い内容を的確に指し示してくれます。



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● シリンダーロッド・シャフト・ピストン・フロントフォークインナーチューブ
    ・ロール等円筒形状機械部品のクロムめっき再生(クロムメッキと
   全部カタカナ書きするのではなく「クロムめっき」または「クロム鍍金」
   と書くのが日本語的には正解)が得意です。

● 窒化クロム・窒化チタンアルミ・酸化クロム・窒化チタンクロム・
    窒化チタン他、各種高硬質被膜をアークイオンプレーティング
    生成します。
● 無電解ニッケル-リンめっきの軽金属上への析出、他被膜との積層処理
    可能です。被膜の付加価値向上にお役立て下さい。

● ローター・ファン・クランクシャフト等のバランシング(回転体釣合せ)
● ラジアルクラウン研削を始めとした円筒研削加工や、内面研削・
    平面研削も行います。
 フレーム溶射による、短納期での寸法・形状・機能の復元加工開始
    しました。

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