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国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

彼のような歌手ばかりでは業界が成り立たないかもしれませんが…

2009年12月17日 | マスターの独り言(ジャズ以外音楽)
出だしのギターにやられてしまう。
「ズッチャズッチャ」
言葉に書いてしまえば何てことのないが、実際の演奏はに妖気が宿っている。
「プルヘイズ」とジミヘンが歌い出すと
そこは異界か魔界か、とにかく怪しさ満点な世界が口を開けて待っている。

帝王マイルス・デイヴィスが共演を臨み
結局、「前金払え」とだだをこねてプロデューサーの機嫌を損ね、
ご破算になってしまったのが、
今日のミュージシャン、ジミ・ヘンドリックスである。

僕がジミヘンを聴いたのは大学時代でベスト盤の中でも有名なやつのようだ。
その頃はジミヘンの何たるかも知らずに、
「とりあえず名前は知っているから」という理由で聴いてみれば、
「パープル・ヘイズ」にノックアウトである。
誰もが耳にしたことのあるイントロには、
不気味で巨大な何かを感じずにはいられない。
そこにあるのは時代の匂いか、それともドラッグの煙か、
とにかく冒頭の「ズッチャズッチャ」は痺れるイントロだ。

ジミヘンは本国アメリカよりも先に英国での人気が高まる。
英国でジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスというグループ名で
デビューアルバム『アー・ユー・エクスペリエンスト?』を発表。
のちに本国アメリカでも発売されるが英国盤とは収録曲が異なり、
特に「パープル・ヘイズ」「ヘイ・ジョー」「風の中のマリー」の
有名曲がアメリカ盤には収録されているという状況だ。

まぁ、どちらにしろ僕の場合は1曲目でイッちゃうわけで
それに耐え抜いてより深く聴き込んでみると、
ジミヘンのギターの炸裂感やミッチ・ミッチェルのドラムの爆発感、
ノエル・レディングのベースの重さなど
1967年という何か混沌としながらも未来が明るかったころのイメージが
浮かんでくる。
今はジミヘンみたいな歌手はいないなぁ、残念なことに…

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