国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

そのミュージシャンへと迫るための大切な鍵

2011年06月05日 | 喫茶店に置いてある本
ビル・エヴァンスの音楽へ迫るための扉が見つかったと
同時にその扉を開くために2つの鍵が必要になると思った。
一つは言うこともなく「音源」である。
ジャズは「音」があってのジャズだから、
当然ながら「音」をよく聴き込むことがその人物へ迫るための足がかりとなる。

もう一つが「情報」である。
残念ながらエヴァンスはもうすでに過去の人である。
それとともに僕よりもより専門家の人たちが
エヴァンスの音楽については深く語っている。
ならばそれらの「情報」を手に入れることで、
エヴァンスの求めた「音楽」の本質に迫れると思う。
あまりにも仰々しく感じるかも知れないが、趣味とはそんなもんだろう。
どうせやるなら真剣に、かつ重箱の隅を突くかのように執拗にやるのがいい。

そんなわけで『ビル・エヴァンス-ジャズ・ピアニストの肖像』を読んでいる。
これはピーター・ペッティンガーの著作(相川京子訳)で水声社出版である。
著者のピーター自身もピアニストということもあり、
内容は音楽的な構造まで含めて書いてあるため、僕にとっては少々難解な部分もある。

ジャズを聴いていてやっぱり思うのが、
そのミュージシャンの人生を知ってみたいという思いがわいてくる。
それはマイルスしかり、コルトレーンしかりだ。
エヴァンスの音楽がどんな環境で生まれ、それがどのように変化をしていったのか、
ディスコグラフィーを追っていっても、
その中にあるエヴァンスの人柄や想いはなかなか伝わってこない。

この本は一度読んだことがあるのだが、
再び読み返してみるとまた違った面が見えてくる。
音楽と本というのはどことなく似ている。
何度でも鑑賞に堪えられるのだ。

そのミュージシャンを知れば、また「音」が聴きたくなり、
やがてはそのミュージシャンの本質に迫れるだろうか?

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