最初に『スピリチュアル・ユニティー』を聴いたときはぶったまげた。
一応ジャズのつもりで買ったものだから
あの幼稚園児辺りが思いつきそうな単純かつ明快なメロディーと
高音から一気に低音に、低音から一気に高音にとブローする
アルバート・アイラーのサックスにフリージャズという
全く思いも寄らなかった音楽に出会ったわけだ。
2度目に大音量で聴いたとき、
密閉された室内でストーブがついていたせいか
とてつもなく気分が悪くなってきた。
「何なんだ、これは!」とアイラーが悪いわけでもないのに
ひどく『スピリチュアル・ユニティー』を恨めしく思った。
(黒沢清の『CURE』を観たときの気分の悪さに似ていた)
そして3度目に聴いたときに、
「こいつには何かあるぞ!」と気づいた。
何度聴いてもその「何か」がまだ完全につかみきれないのだが、
さりとて毎日腰を据えて聴くにはちょっと重すぎる。
僕の経験からも分かるようにアルバート・アイラーなる人は
ちょっと難しそうなイメージが消えない人だ。
だが一度取り憑かれるとその魅力はじわじわとボディーブローのように利いてくる。
複雑そうだからいいのか?
単純なメロディーと明瞭なサックスの音がいいのか?
未だに分からない。
分からないのだが、このアルバムを聴いてちょっと分かってきた。
『ニュー・グラス』である。
ここのアイラーは全く難しくない。
サックスの心地よい音が耳に溶け込み、
全身をリズムが駆けめぐる単純かつ明瞭なアイラーを聴ける。
ゴスペル、ロック、R&B、そしてジャズと
1つのジャンルに縛られず、
破天荒なほどの明るさとハッピーさを身に纏い
自由闊達にブローするアイラーがそこにいる。
ジャケットの顎髭もチャーミングだ。
なるほど、「新しい芝生」か。
ちょっと白いけど…
一応ジャズのつもりで買ったものだから
あの幼稚園児辺りが思いつきそうな単純かつ明快なメロディーと
高音から一気に低音に、低音から一気に高音にとブローする
アルバート・アイラーのサックスにフリージャズという
全く思いも寄らなかった音楽に出会ったわけだ。
2度目に大音量で聴いたとき、
密閉された室内でストーブがついていたせいか
とてつもなく気分が悪くなってきた。
「何なんだ、これは!」とアイラーが悪いわけでもないのに
ひどく『スピリチュアル・ユニティー』を恨めしく思った。
(黒沢清の『CURE』を観たときの気分の悪さに似ていた)
そして3度目に聴いたときに、
「こいつには何かあるぞ!」と気づいた。
何度聴いてもその「何か」がまだ完全につかみきれないのだが、
さりとて毎日腰を据えて聴くにはちょっと重すぎる。
僕の経験からも分かるようにアルバート・アイラーなる人は
ちょっと難しそうなイメージが消えない人だ。
だが一度取り憑かれるとその魅力はじわじわとボディーブローのように利いてくる。
複雑そうだからいいのか?
単純なメロディーと明瞭なサックスの音がいいのか?
未だに分からない。
分からないのだが、このアルバムを聴いてちょっと分かってきた。
『ニュー・グラス』である。
ここのアイラーは全く難しくない。
サックスの心地よい音が耳に溶け込み、
全身をリズムが駆けめぐる単純かつ明瞭なアイラーを聴ける。
ゴスペル、ロック、R&B、そしてジャズと
1つのジャンルに縛られず、
破天荒なほどの明るさとハッピーさを身に纏い
自由闊達にブローするアイラーがそこにいる。
ジャケットの顎髭もチャーミングだ。
なるほど、「新しい芝生」か。
ちょっと白いけど…