国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

若気の至りもありました

2010年04月14日 | マスターの独り言(ジャズ以外音楽)
昨日のネットニュースに
「バチカン、ビートルズを認める」なる記事が載っていた。
何のことかと思いきや
遠くなった昔のジョン・レノンの発言についての見解と
「いいものはいい」的なある種「何を今更?」感の漂う記事だった。

ビートルズというと
「イエスタディ」や「レット・イット・ビー」のような美曲がよく取り上げられ
「オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ」での愛と平和のイメージが先行気味であるが、
実際にその歴史を紐解いてみればグループ結成期から
随分とやんちゃなことをしてきたようだ。
早川書房から出ている『ビートルズ ラヴ・ユー・メイク』には
「まさか!」と思えるような赤裸々なビートルズの様子が語られている。

最近、ビートルズのステレオ盤とモノ盤をよく聞き比べをする。
今のところ1作目の『プリーズ・プリーズ・ミー』と
2作目の『ウィズ・ザ・ビートルズ』だけなのだが、これが面白い。
聴けば聴くほどいろいろな発見があり、
飽きがこない上に、また聴きたくなるという不思議な魔力がビートルズにある。
だからなかなか進まないのでもあるが…
初期の作品であるため、まだアルバムづくりに凝っているわけでもなく
若さを武器にグイグイと引っ張り続けるこれらの作品は、
まさにエネルギーとバイタリティーの賜物である。

例えば、『プリーズ・プリーズ・ミー』のタイトル曲では、
ステレオバージョンでは、ジョンが間違えた歌詞を歌い、
途中でそれに気づいて吹き出しながらも歌いきってしまうという
テイクをそのままアルバムにして出してしまっていたりする。
「ラブ・ミー・ドゥー」や「P.S.アイ・ラブ・ユー」では、
リンゴが空しいながらもタンバリンやマラカスを振っている様子も面白い。

何度聴いても飽きないなんて
こんなお得なアルバムなかなかないでしょ。