国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

さいたま新都心 ジャズと関係ない散歩 前編 「唐突にガンダムですが…」

2010年02月27日 | 喫茶店に置いてある本
毎日のようにジャズのアルバムを取り上げていると
「この人、ジャズばっかりの生活なの?」と思われているかもしれないが、
そう毎日濃厚なジャズ時間を送っているわけではない。

さいたま新都心にある「MOVIXさいたま」に行ってきた。
普段は近くにある映画館で事足りるのだが、
今回わざわざ遠方まで足を運んだのは、
『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』のプレミアレビューが
2週間限定で行われているからだ。

僕と『機動戦士ガンダム』との付き合いは長い。
物心ついたときに読んでいた本が、ファーストガンダムのムック本なのだ。
そのころは話の筋など当然ながら分かるわけもなく、
ましてなぜ僕がそんな本を持っていたのかも不明なのだが、
首のないガンダムが直立不動で上方にビームライフルを放っている絵は
未だに記憶の奥にこびり付いている。

ガンダムシリーズを通して見たのは就職浪人中の頃のことだから、
かれこれもう10年近く経つだろうか。
あれこれと話が枝葉のように分かれ、今風のアニメを全面に押し出したガンダムもあるが、
今回ひさびさに興味惹かれたのが『ガンダムUC』である。

本屋でガンダムらしからぬ文庫本を見つける。
タイトルが『ユニコーンの日』とあり、どこにもガンダムの字が強調されていない。
作者は福井晴敏である。
『敗戦のローレライ』は面白かったし、
現役作家がガンダムを書いているというのは引かれるものがあった。

僕の好きな『逆襲のシャア』から3年後という宇宙世紀もので、
なおかつオリジナルの話を引き継いだ物である。
読んでみると面白く、「ぜひ映像でも!」と思っていたが、
先行プレミアレビューがあることを知り、いてもたってもいられなくなってしまった。

さて、感想はというと……
まぁ、ちょっとガッカリな感じであった。
1話ということだから物語の導入であるため仕方のない部分もあるが、
「これから!」というところで終わってしまったのは残念である。
「次回予告でもあるかな?」と思っていたが、エンドロールが流れて終わってしまった…
原作がしっかりしている分、
1時間という時間で全てを分かりやすく描くのは難しいと思う。
原作とは違う箇所もあったが、物語のつなぎが少々雑だった。
説明が無いままぐっと進んでいってしまうため
話について行きづらい部分もある。(原作を読むことが必修だろう)
だが、文章からつかみづらかった部分は、映像で補足ができたし、
モビルスーツ戦はかなりクオリティーが高く、動きなど非常に細かく描かれていた。
これは映像でしか楽しむことができない。

「いまさらガンダム?」と思う人もいるだろうが、
読んでみるとこれでなかなか面白い。
改めてガンダムシリーズにはまってみる?