国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

チケット、ゲットだぜ!(某ゲーム風に叫んでみよう)

2010年02月13日 | マスターの独り言(日々色々なこと)
僕にとってのロックで重要なグループはビートルズとビーチ・ボーイズである。
ビートルズは、中学、高校の音楽の教科書に載っていて、
「ヘイ・ジュード」「イエスタディ」「レット・イット・ビー」の3曲は授業で歌った。
親しみやすいというとビートルズファンから怒られそうだが、
やはり歌詞の簡単さ、歌いやすさ、
そして楽曲の何とも言えない美しさからビートルズはリアル世代でなくとも
心奪われてしまうだろう。

対してビーチ・ボーイズは、高校後半から大学にかけて知ったグループであり、
同名のドラマがあり(ちなみに僕は見ていない)、
洋楽好きの友達から『ペット・サウンズ』を教えられ、
村上春樹の「風の歌を聴け」で
「カリフォルニア・ガールズ」のアンニュイな感触にふれたことが大きいだろう。
特に『ペット・サウンズ』と「『スマイル』の幻想」は、
ビートルズ以上に僕の心をとらえ、
これ以上の音楽に出会うことは不可能ではないかと思わせたほどである。

さて、この2グループにもう1人加わる。
秋葉原駅のワゴンセールで出会ったボブ・ディランである。
ロックについて全く知らなかった僕は、
「洋楽(ロックでないところがミソ)が聴きたい!」と思ったとき、
「風に吹かれて」をテレビで聴いたことがあるボブ・ディランを手に取った。
(1000円のベスト盤である)
最初に聴いたとき、「何だ、これは?」である。
何せ演奏と字余りの歌詞が強引に交ざり合い、声はガラガラ。
歌っているというよりも語っている感じがする。
「洋楽を聴きたい!」という思いだけで
手に取るにはあまりにも持て余してしまうミュージシャンだった。

時の彼方に置き忘れていたディランと再会を果たしたのがつい昨年のことである。
68歳になってもまだ現役バリバリに歌うディラン。
ロンドンで一般市民とビートルズツアーに参加しても気づかれなかったディラン。
新しいアルバムを出しているにも関わらず、
「ディランってまだ生きていたんだ」って言われてしまうディラン。
老いてますますその声がしゃがれているのにもかかわらず、
何故か艶やかで聴く者の心を揺さぶるディラン。

そんなディランが来日して、しかも小型のライブハウスで歌うという。
僕の正月はこの新聞記事から始まった。
サイモン&ガーファンクルの時もそうだが、
まさか生でボブ・ディランを聴ける機会に恵まれるとは!
長年のファン達から比べて、まだにわかの域は出ていない僕ではあるが、
こういう機会は絶対に逃さない。
ええ、何度もリダイアルしましたよ。チケット発売日に。
どうにかこうにか2公演分チケットをゲットしました!
ゲットできたことも嬉しいが、ちゃんと電話がつながることも判明して嬉しい。
今から3月が待ち遠しい。