国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

池袋・高田馬場ジャズ巡り 第2章「勘と道路標識を頼りに「MILESTONE」を探せ!」

2010年02月07日 | マスターの紀行文
池袋の放出会に出掛けようと思った理由はもう一つある。
これを機会に池袋方面のジャズ喫茶にも行ってみたいと思ったからだ。
都内にはまだまだたくさんのジャズ喫茶が残っている。
自分の通い慣れたところは気心が知れて行きやすいが、
ジャズ喫茶の魅力は自分の心の安寧さだけを求める場所だけではない。
新しいジャズを求める場所でもある。

考えたのは東上線を上がって朝霞にある「海」に行くか、
それとも山手線ですぐの高田馬場に行くかと悩んだが今回は高田馬場を取った。
高田馬場には有名なジャズ喫茶「イントロ」がある。
ただ「イントロ」は開業時間が少々遅めのため、
今回はもう一つのジャズ喫茶「MAILSTONE」を狙う。

高田馬場には専門学校通いで一時期降りていたのだが、
ひさしぶりに降りてみると随分と雰囲気が変わっていた。
山手線ホームでは「鉄腕アトム」が流れ、駅前には手塚治虫作品の壁画がある。
駅前ロータリーもきれいに整備され、
とにかくどこをどう歩けばいいのか「東京ジャズ地図」を片手に思いのままに足を進める。

とりあえず目印の点字図書館を見つけようと歩くが、
常に勘と道路標示を頼りしているためなかなか見つからない。
「もうここら辺なんだけど…」とふと右手を見ると
「喫茶、ジャズ、古本」の看板が!

それはあまりにも壁に自然に溶け込んでいるような喫茶店だった。
とりあえずブログアップ用に写真を撮るのだが、あまりの静けさにちょっと躊躇する。
表にはコーヒーメニューが置かれ、その味を説明してある。
値段はちょっとお手頃でこれが逆に僕を不安にさせる。
ジャズ喫茶は意外にコーヒーが高めに設定されているため、
「本当かしら?」という疑念が生まれてしまうわけだ。

まぁ、何はともあれ悩んでいても仕方がない。
僕はゆっくりと扉を開けた…