ぶら・のび

自分のために何か楽しいことやってますか?

それでも俺は生きている3

2017年03月21日 | Weblog
「ただいま〜」
いつものように帰宅すると近所のおばちゃん達がいつもと違った表情で
「貢君 今お家に入らん方がえ〜よ!」心配そうに言ってくれた
またいつもの事だな〜と思った
おとんとおかんが何やら大きな声で喧嘩をしているようだ?
というより、一方的におとんがおかんをしばいているのだった

しばらく納まるのを待って家に入ると案の定
おかんの顔は赤く膨れ上がっていた
またかいな

喧嘩が納まって部屋に入るやいなや おとんが
「こら、貢 酒買うてこい」と、半ば血走った眼付きで俺に言う
俺は「おとんな〜、そんなに飲んだら体壊すで」と気遣っていうと
ピントの合ってない目で俺を睨みつけながら
「なに親に抜かしとんじゃボケ! 早よ買うてきたらえ〜んじゃ」
俺はどうなっても知るかと思いながら
「飲むだけ飲んでど〜にでもなってしまえ!」と
捨て台詞を吐いてやった
するとおとんは「じゃかましいわ! ごちゃごちゃ抜かしとったらしばき倒すで」
すると、それを見かねたおかんが
「貢、早よ買うといで」と、通い帳を渡しつつ いつもの酒屋へと背中を押した
なんであんな男のために気を使わなあかんねんと・・・・

いつからあんな酒飲みになったのか?
気がついた時からすでにおとんはづっと酒浸りの生活でした

家族で揃ってご飯を食べている時も いつおとんが機嫌が悪くなり
卓袱台をひっくり返すか みんなおどおどしながら食べていました
おかずが気に入らなかったり、酒の買い置きが無く切れていたり
また理由もわからず急に怒り出して卓袱台をひっくり返す
日常茶飯事の出来事です
こんな時俺たち兄弟は茶碗と箸だけはしっかり持ち
たまたま通りかかった赤の他人のように知らん顔をして 白飯だけを頬張る
こんな状況が日常的に起こる大崎家でした

またおとんは女癖も悪いんです

つづく



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