半兄レッドアンシェルが躍動、
世界制覇の父を迎えさらなる快進撃が始まる
○母&母系解説(Family Story)
ジゼル、アルティスタ、アンシェルと勝ち星を量産、
種牡馬を選ばすSS系と好相性の賢母
大種牡馬ストームキャット産駒である母スタイルリスティックは、母国米の芝戦線で活躍、共に準重賞のグリーンリヴァーS、アパラチアンSに勝利し、重賞でも度々上位を賑わせています。 2008年英タタソールズ繁殖牝馬セールで落札され、日本へ導入。 繋養先となるノーザンファームにて、いずれも当クラブ所属馬で、JRAで勝ち鞍を挙げている牝駒レッドジゼル(父アグネスタキオン)、騸馬として走るレッドアルティスタ(父ステイゴールド)、現3歳の牡駒でG3アーリントンCを2着、G1NHKマイルCで4着し、3歳夏以降のさらなる飛躍が大いに期待されている新進気鋭レッドアンシェル(父マンハッタンカフェ)らを出産しました。 そして、牝駒レッドイリーゼ(父ハーツクライ)に続いて誕生した牡駒が、父に2014年世界ランク1位に輝くジャスタウェイを迎えたスタイルリスティック16。 父を彷彿とさせる、芝マイル、中距離戦線での大仕事を、スタイルリスティック16には期待したいところです。 |
○配合診断
サンデー系種牡馬と交配して誕生した母の子は確実に走っている
父ジャスタウェイはドバイデューティフリー(首G1・芝1800m)を6・1/4馬身差で快勝したほか、天皇賞・秋(G1)、安田記念(G1)を制覇。 2014年のワールドベストレースホースランキングで世界一の座に就くという快挙を成し遂げました。 母スタイルリスティックはNathaniel(キングジョージ6世&クイーンエリザベスS)、Great Heavens(愛オークス)、Playful Act(フィリーズマイル)などの半姉にあたる超良血。 繁殖牝馬としても優秀で、レッドアンシェル(アーリントンC-2着、NHKマイルC-4着)をはじめコンスタントに良駒を産んでいます。 馬体が大きすぎたレッドラウディーを除き、サンデー系種牡馬と交配して誕生した子は確実に走っているので(他の2頭はいずれも3勝馬)、父ジャスタウェイの本馬も高確率で走ってくるでしょう。 芝中距離向き。 |
○馬体解説
抜群の推進力を想起させる首つき、活躍中の兄姉を凌駕するほどの好馬体
馬体全体の印象を言葉にすると、「伸びやかで、しなやか」。 今後、さらに身が入ってくれば、実戦に向いた好馬体の持ち主となってきそうです。 大きなセールスポイントとなっているのが、高くて、長くて、柔軟性に富んだ首。 首を上手に使うことで、抜群の推進力を生みだす走りが可能となるはずです。 また、程良い広さを持ち、筋肉が良く発達している胸前、伸びやかな胴、形状が良く、容量も十分なトモといった部位も、強調材料と言えるでしょう。 兄、姉に、レッドアンシェル、レッドアルティスタ、レッドジゼルといった活躍馬がいる名血馬ですが、馬体の立派さということでは、この馬が一番かもしれません。 主戦場となるのは、芝中距離戦と見ています。 |
○須貝尚介調教師コメント
預託の依頼が嬉しかったジャスタウェイ産駒、大きいところを獲りたい
重賞戦線で活躍中のレッドアンシェルもそうですが、兄姉たちが好成績を残している「レッド」ゆかりの血統ですね。 父ジャスタウェイは自分の厩舎で育てた自慢の仔。 勢いのある優秀な母系との配合ですから、預託依頼のお話があった時はとても嬉しかったです。 すぐに北海道へ実馬を見に行きましたが、しっかりとした背中のラインは、まさにジャスタウェイというシルエット、いいモノを受け継いでいそうです。 まだ1歳馬らいし緩さもありますけど、そのぶん大きな伸びしろもあるということ。 成長を重ねての変化が楽しみで仕方ありません。 将来性の豊かなこの馬と、大きいところを獲りたいですね。 |