栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2017-2018」

「3歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感

2017-03-30 10:46:26 | 配合論

先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました

日経賞のシャケトラにつづいて、日曜阪神では妹ザクイーンも強い勝ちっぷり
母サマーハはサンデー系中距離馬を配すればだいたい先行力機動力に富む脚質の仔を産みそうな繁殖で、ザクイーンも中山マイルベストに完成しそうですが、母系にMill Reefを入れてMr.Prospectorのクロスですからヴィクトワールピサ産駒の走るパターンでもありますね(ナスフリートのクロス)



Jack Hobbsは実績どおりの道悪巧者でしたが、それにしても直線先頭に立ってから実にしぶとく脚を伸ばしてジワジワ後続を引き離して、実にHyperionらしい勝ち方やったと思います



父も母も自身もアウトブリードで血統表の随所にHyperion的な凝縮を持ち、古馬になって更に強くなる余地が多分にある配合やと思ってましたが、3代母Golden BloomがLovely Light≒Welsh Pageantのニアリークロス2×2で、これがNashwanの母Height of Fashionと重厚な欧スタミナで脈絡





Welsh PageantはMarjuの母系にも入っててハイインロー的なスタミナと粘着力を伝えていますが、だからサトノクラウンがシーマに出ていたらJack Hobbsのような二枚腰を使っただろうというイメージも描けます

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大阪杯一言コメント

2017-03-29 10:19:17 | 血統予想

ダンディさっさんのブログの最後のエントリが大阪杯やったので(しかも◎パンドラ○キタサン▲アンビシャスと珍しく冴えた予想)、G1に昇格した最初の大阪杯は一周忌でもあります
今年も春天前に帰省するので、もう第○回かもわからんですがさっさん会やりましょう(・∀・)

アンビシャス:しなやかトップガン
キタサンブラック:脚長Hyperion
サクラアンプルール:Bull Lea飛節メジャー
サトノクラウン:柔斬インディジェナス
スズカデヴィアス:脚質転換玉虫
ステファノス:斬れパワー兼備2着3着
マカヒキ:しなやかパンドラ
マルターズアポジー:能力高両親父母相似
ミッキーロケット:胴短レーヴミストラル
ヤマカツエース:掻き込むDeputy
ロードヴァンドール:Ribot肩メジャー

アンビシャスはBlushing Groomのオールラウンドさが表現されているところがテイエムオペラオーやマヤノトップガンと重なる部分だと書いてきましたが、基本ディープインパクトは細身でしなやかな体質を伝えるので、産駒を一言で喩えるとどれもこれも「しなやか○○」になりがちなんですよね(^ ^;)

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アドマイヤムーン産駒のPersian Maidとナスペリオンのクロス

2017-03-27 15:07:23 | 配合論

前にドルチャーリオを狙ったときに付記しておきましたが、アドマイヤムーン産駒はMixed Marriage~Persian Maidの牝馬クロスを継続する配合が成功しやすい
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/ad97c1d51b3f3b8514504e0b87051ed0

<このようにMixed Marriageのクロス(Sharpen Upのクロスも含む)を持つアドマイヤムーン産駒は51頭が出走し19頭が勝ち馬で勝ち馬率37%(アドマイヤムーン産駒全体は28%)。TARGETで検索かけて出てきた顔ぶれをみると、プリンセスムーン、セイウンコウセイ、ドーヴァー、プレイズエターナル、ベッラヴォーチェ、ファインニードル、独特の粘着力とパワーで走る欧州風味のスプリンター・マイラーが出ているのは納得。そしてMixed Marriageクロスを持つアドマイヤムーン産駒は芝良の連対率20.1%に対し重不は[5-3-2-15]で32%、渋った馬場が上手なのもイメージどおり>

以下の牝系図を参照していただきたいですが、アドマイヤムーンはDance SpellとSharpen Upを通じて、Persian Maidの牝馬クロス6×6を持っています



Persian Maid
├Mixed Marriage
│├エタン→Sharpen Upの父
│└Tameret
│ ├Tentam
│ ├Known Fact
│ ├Secrettame
│ │└Gone West
│ └Badge of Courage
│  └パテントリークリア
└Book of Verse
 └Obeah
  └Dance Spell→エンドスウィープの母父



TARGETによると、母系にPersian Maidの血を引くアドマイヤムーン産駒は51頭出走し18頭が勝ち馬(勝ち馬率35%)、1頭平均賞金が1711万円
賞金上位には以下のような馬たちがいます

セイウンコウセイ(牝系Tamerett)
プリンセスムーン(Sharpen Up5×5)
プレイズエターナル(母父父Gone West)
ファインニードル(Sharpen Up5×4)
ドーヴァー(母父父Gone West)
ベッラヴォーチェ(母父父父Known Fact)





そしてPersian Maidの継続クロスを持つアドマイヤムーン産駒の芝場馬状態別成績は
芝良[32-27-28-184]連対率22%
芝稍[4-5-6-31]20%
芝重不[5-4-2-17]32%

ちなみにアドマイヤムーン産駒全体の成績は455頭出走し129頭が勝ち馬(勝ち馬率28%)、1頭平均賞金が1284万円で
芝良[189-169-152-1679]16%
芝稍[31-29-21-259]18%
芝重不[14-14-8-114]19%

Persian MaidはMiranda(Pretty Pollyの全妹)とAloe(AureoleやHighclereなどの牝祖)という両名牝の血を引く名血なので、この血をクロスするのはそれなりに意味はあると思いますが、とはいっても代が遠いので、やや勝ち上がり率が上がりややオープン級が出やすく道悪が更に上手になる、というぐらいの効果は全体としてみられるというところですかね



アドマイヤムーンはずっとダーレージャパンにて繋養されていますが、ダーレー生産のアドマイヤムーン産駒(JRA出走馬)を年度別にみると

8歳:15頭出走7頭勝ち馬
7歳:13頭出走6頭勝ち馬
6歳:3頭出走1頭勝ち馬
5歳:7頭出走1頭勝ち馬
4歳:35頭出走15頭勝ち馬

この4歳世代で突然自家生産が増えていて、しかもファインニードル(Sharpen Up5×4)、ドーヴァー(母父父Gone West)、ドルチャーリオ(母父Gone West)、ボーダレス(Sharpen Up5×4)、リンクス(母父Lion CavernはGone Westの全妹)、ロードスター(Sharpen Up5×3)など、この世代の活躍馬はPersian Maidを狙った配合がやけに多いんですよね

セイウンコウセイの配合のもう一つのポイントは母父Capoteで、Capoteの牝祖Dangerous Dameはナスペリオン(NasrullahとHyperionの組み合わせ)で、これがフォーティナイナーの牝祖Courtesyとニックします



Capoteはファインチョイス=アットウィル全姉妹の母母父でもあり、たとえばハーツクライ×CapoteのニックスもトニービンとDangerous Dameを通じるナスペリオンのクロスで説明できますが、ハクサンムーン(母系にテスコボーイとMill Reef)やレオアクティブ(Special)やワンスインナムーン(Woodman)など、ナスペリオンをクロスしたアドマイヤムーンの活躍産駒は多いです



というわけで雨の高松宮を快勝したセイウンコウセイは、アドマイヤムーン産駒の成功パターンかつ道悪が上手な配合なのでした…それでは後付け解説を終わります

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3/25,26の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2017-03-27 11:42:55 | 共有クラブ

■『ディープインパクト好配合リスト(2015)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したヴィブロス(牝4歳)がドバイターフ(首G1・芝1800m)を勝ちました。

◎ヴィブロス(牝、母ハルーワスウィート)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106007/
ヴィルシーナの全妹で、伯父のマーティンボロやフレールジャックとは父ディープも同じ3/4同血の間柄。Halo≒Sir Ivor≒Red God3・5×4・5・5、Northern Dancer5×4で相似配合的だが、父も母も「1/2米,1/2欧」なので血脈構成のバランスも良い。早期から動けて、フワッとした機動力が武器でスローの1800mが鬼というタイプだから、本馬も期間内にシッカリ稼いでくれそうだ。(望田)

◎ヴィブロス(牝・母ハルーワスウィート)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106007/
ヴィクトリアマイルを2連覇したヴィルシーナの全妹。母ハルーワスウィートはMr.ProspectorとNureyev の組み合わせ、Blushing GroomとNureyev の組み合わせを持ち、4代母にはGlorious Songが入る。これらはすべて父と相性のいい配合パターンで、それぞれ多くの活躍馬が誕生している。また、フレールジャックとマーティンボロの兄弟とは4分の3同血の関係となる。どこをどう切ってもディープインパクトの走る配合パターンにあてはまるので、馬のデキがよほど悪いものでないかぎり、高確率で走ってくるはずだ。(栗山)

■『ディープインパクト好配合リスト(2016)』で望田潤が推奨したレッドオルガ(牝3歳)が土曜中京5Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

○レッドオルガ(牝、エリモピクシー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014105849/
サトノルパンやレッドアヴァンセの全妹で、リディルやクラレントやレッドアリオンの3/4妹。母エリモピクシーはエリモシックの全妹で、Drone≒デプスのニアリークロス3×3を持ち、芝マイルのスピードを確実に伝える名繁殖牝馬だ。ディープインパクトとの配合がベストとは思わないが、母のポテンシャルで桜花賞路線に乗せてくるだろう。(望田)

■土曜阪神7R500万下 キロハナ(ディープ・望田&栗山)
■土曜阪神11R毎日杯2着 サトノアーサー(ディープ・栗山)
■UAEダービー2着 エピカリス(一口・栗山)

ドバイで惜しかったのはエピカリスで、UAEダービーはライブ中継がなかったのでネットのカクカク動画で観てたんですが、改めて見直してみてもこれで負けるのかというぐらい完ぺきなレース運び

アウォーディーもカフジテイクも頑張りましたが、サンデーサイレンスの血のアドバンテージがあまりないダートと短距離で、世界の大レースを勝つのはなかなか大変です(しかしああいう叩き合いになったときのスミヨンの追い方も傍目に説得力ありすぎ)

小回りのダート8.5Fをガンガン先行し、それを3角から捲りつぶしにかかる競馬の中でUnbridledやA.P.Indyは子孫を繁栄させてきたのであり、2歳チャンピオン決定戦を芝1200mでやり、それに勝ち残った馬が種牡馬として重宝されるという競馬の中でデインヒルやRedoute's Choiceは子孫を繁栄させてきた

エピカリスは小回りの逃げでならしたメイショウナルトの弟で、母父カーネギーがBold Reason≒Never Bend3×3でこのラトロ肩を受け継いで、兄同様あんまりストライドは伸びない走り

   ┌Nearco
  ┌Royal Charger
 ┌○└△
┌○  └Mumtaz Begum
Bold Reason
└Lalun
 │┌Bimelech
 └△└La Troienne

 ┌Nearco
┌Nasrullah
│└Mumtaz Begum
Never Bend
└Lalun

最後はThunder Snowのほうがストライドが伸びるぶん差されてしまった、という負け方にも見え、逆にいうとラニよりは北米の小回りコースへの適性は高いと思いますね

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日曜のボツ予想~内回りを捲るタキオン肌

2017-03-26 10:38:48 | 血統予想

Arrogateは母がNorthern Dancer4×4で自身はMr.Prospector4×4ですが、3代母Meadow Star(北米2歳女王)がトキオリアリティーと同じMeadowlake×In RealityでEight Thirty≒War Relic4×5・5、そこにDeputy Ministerを重ねて自身はIn Realityをクロス

ようするに「フジキセキ×Deputy Minister」の砂黄金配合と同じことをやってるわけで、War Relic≒Eight Thirty≒Good ExampleはMan o'War的なパワーを伝えるのに最も有効なニアリークロスでしょうね







いつも書くようにUnbridledとDubai Millenniumはミスプロ系の頂点を極める名血名配合で、Unbridled's SongやDubawiが凄いというよりUnbridledとDubai Millenniumが凄いのです

孫や曾孫の世代になってもUnbridled爺ちゃんやDubai Millennium爺ちゃんの遺産でまだまだ食っていけるほどの影響力を誇っていますが、ArrogateはTapit牝馬との配合でUnbridled3×4にしても面白いし、種牡馬としても成功間違いなしじゃないですか

--------

常総は◎アップクォーク
母フェルミオンはRaja Baba4×4、母母パテントリークリアはTom Fool4×4、近親にクラリティシチー、タイセイファントム、セイウンコウセイなど機動力あるタイプがズラリで、兄ストレンジクォークも中山は[3-3-1-1]、内回りのインを上手に立ち回れるでしょう



ヴィクトワールピサ産駒が最も勝ち鞍をあげているのは中山内2000mで、○ジョルジュサンクもこのコースで流れればジリ脚をカバーできそう
☆ミエノワンダーはもう一昨年の夏になりますが、ワールドジョッキーズでユタカが11-10-8-2と見事に捲ってジャングルクルーズやレッドソロモンと叩き合ったのが忘れられず、和田ならば内回りを捲る意識で乗ってくるのではないかと密かに期待してます

四国新聞は◎ローズウィスパー
ローザネイの牝系にワークフォースでNorthern Dancer4・6×5、母父アグネスタキオンにだけNorthern Dancerが入らないという好形



ワークフォースはスピード不足で放出されてしまいましたが、古馬になってジワジワ成長をみせる産駒はポツポツ出ていて、この馬も前走+12キロで一皮むけた勝ちっぷり
阪神内2000mは一度だけ走ってロードヴァンドールとハナ差2着でアドマイヤキズナに先着、前走のような競馬ができるのならばベストコースでしょう

熊野はAureole魂疑惑のある▲ワールドインパクトにとって少頭数外枠は歓迎でまともならアッサリでしょうが、土曜のような馬場だとシュタルケで積極策の◎シャクンタラーを買いたくなる

「No.1予想」では高松宮記念を、「厳選予想 ウマい馬券」では高松宮記念とマーチSを予想していますので、日曜もよろしくお願いします

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