東京災害支援ネット(とすねっと)

~おもに東京都内で東日本太平洋沖地震の被災者・東京電力福島第一原発事故による避難者支援をおこなっています~

【とすねっと/要望書】東京都の避難所としての旅館等における駐車場の無償供与等について

2011年04月24日 01時44分18秒 | とすねっとの要望書
とすねっと要望書第8号
平成23年4月23日
緊 急 要 望 書
東京都知事 石原慎太郎 殿
東京都都市整備局 御中
東京都総務局総合防災部 御中
東京災害支援ネット(とすねっと)
代表 森川  清        
(事務局)                
〒170-0003 東京都豊島区駒込1-43-14
SK90ビル302森川清法律事務所内
電話:080-4322-2018
第1 要望の趣旨
1.  東京都は,避難生活をされている方に対して,避難所として借り上げる旅館等の駐車場を無償供与してください。
2.  東京都は,避難生活をされている方に対して,避難所として借り上げる旅館等でのペットの飼育について特別の配慮をしてください。
第2 要望の理由
1. わたしたちは、主に都内で東日本大震災の被災者を支援する活動に携わっている弁護士・司法書士・市民等のボランティア・グループです(代表・森川清弁護士)。
2. この度,貴庁は,4月18日「避難の長期化に伴い,これらの施設を利用されている方々の精神的・肉体的負担が増していること」を理由として,東京武道館・東京ビッグサイトを4月24日に閉鎖することを決め公表しましたが,この時点で行き先が決まっていない97名の方の行き先について説明がありませんでした。
3. 4月22日になりようやく「都が設置した一時避難施設(東京武道館・味の素スタジアム・東京ビッグサイト)に入所している方で,まだ次の居所が決まっていない方」を対象として,「東日本大震災等による避難者の都内旅館等への受入れについて」を発表しました。しかし,この発表には,具体的な旅館等の詳細がないうえ,受入開始日と書かれているが東京武道館の閉鎖日と同日であり,発表から僅か二日前の発表であるにもかかわらず,突如として「各旅館等は通常営業中であるため,駐車場の利用及びペットの同伴はできません」という不利益条項があり,避難されている方は,これを受け入れるか,さもなくば避難をあきらめ自力で別の場所に移動するかを選択せざるを得ないような決定であると言わざるを得ません。6月末日までとされる避難所の提供が終われば,被災地に帰らざるを得ない状況にあり,自動車の保有は不可欠な方が多いと言えます。また,災害により何もかも失った方々がペットにより癒され,心の拠り所とすることは想像に難くありません。私たちは,これらの事情を考慮した特段の配慮を強く要望します。
4. あくまでも避難されている方は,生活に困窮しています。念のために,私たちが,平成23年4月9日,活動の一環として,東京武道館に避難する方15名の方に対して行ったアンケートの結果をお知らせします。貴庁からこれまでの「ここには自活生活ができるが自主的に避難してきた人しか居ない」,「アセスメントは行っている」などの説明からは導き出せない結果となっています。被災後4週間を経過し,被災された方々は避難所での生活に疲労困憊し,将来の見通しが立たないことに強く不安を感じているにもかかわらず,情報の提供が少なく,声を聞いてもらえない(声が上げづらい),という,もっとも懸念すべき結果となったことを真摯に受け止め,直ちに改善されるよう緊急に要望します。
以上

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