東京災害支援ネット(とすねっと)

~おもに東京都内で東日本太平洋沖地震の被災者・東京電力福島第一原発事故による避難者支援をおこなっています~

不適切投稿を繰り返した参事官に関する要望書

2013年06月14日 13時04分10秒 | とすねっとの要望書

とすねっと要望書第41号

平成25年6月14日
復興大臣 根本 匠 殿
東京災害支援ネット(とすねっと)
代 表(弁護士) 森 川 清
東京都豊島区駒込 1- 43- 14 SK90 ビル 302
森川清法律事務所内 (連絡先電話)080-4322-2108

不適切投稿を繰り返した参事官に関する要望書

第1 要望の趣旨

1 復興庁は、ただちに、水野晴久参事官を原発事故子ども・被災者支援法及びその他の被災者・震災に関する任務を解くよう求める。

2 復興庁は、水野靖久参事官が在任中にツイッター上で発言した内容及びその経緯・意図等について十分な調査を行い、その結果を公表するよう求める。

3 復興庁は、水野晴久参事官に対して、上記1の調査結果を踏まえて、国会公務員法に基づき、厳正な懲戒処分をするよう求める。

第2 要望の理由

1 本日付けの毎日新聞及び今月10日から配信されているアワープラネットTVの報道によれば、福島県の被災者支援を担当する復興庁のキャリア官僚(総務省出身)である水野晴久参事官が、ツイッター上で「国家公務員」を名乗り、課題の先送りにより「懸案が一つ解決」と言ったり、職務上関係する国会議員や市民団体を中傷したりするツイートを繰り返していた、とされる。
これらの報道によれば、水野参事官は今年3月7日、衆院議員会館内で開かれた集会で、同庁側の責任者として、とりまとめ状況を説明したところ、同日に「左翼のクソどもから、ひたすら罵声を浴びせられる集会に出席」とツイートしていた。また、翌8日には「今日は懸案が一つ解決。正確に言うと、白黒つけずに曖昧なままにしておくことに関係者が同意」と、課題の先送りを歓迎するかのような内容をツイートしていた、という。
報道によれば、このほかにも、水野氏は国会議員らに対しても文脈から相手がほぼ特定できる形で「ドラえもん似」「虚言癖」などと中傷するツイートを繰り返していた、という。報道された以外にも、中傷のツイートがあることをわたしたちは確認している。
水野参事官のツイートは最近削除されたようであるが、これらのツイートが過去に「国家公務員」を名乗る「ninja rider」の名でなされた形跡があることは、わたしたちもインターネット上で確認したところである。

2 こうしたツイートは、政治的に中立を保ちつつ、公正に職務を行うべき公務員の職責を放棄し、政治的ともいうべき誹謗中傷を繰り返しているものであり、言語道断というほかない。
報道によれば、以前は本名でツイートしていた(2012年10月からは匿名に切り替えた)とのことであり、ツイッター上でも「国家公務員」であることを明らかしているのであるから、見る者が見れば水野参事官のツイートであることは明らかだったはずである。その内容は公務員が職務上知り得たものが多々含まれており、公務員の立場とは異なる個人のツイートであるという弁解は全く成り立たない。
したがって、水野参事官には、国民全体の奉仕者にふさわしくない非行があったことは明らかである(国家公務員法82条1項3号)。また、職務時間中にツイートをしていたとすれば、その職務懈怠も厳しく責められなければならない。
このような人物が、原発事故や震災で被害に遭った住民や避難者の悲しみや苦しみを分かろうはずはない。
復興庁は、ただちに、水野参事官の現在の職務を解き、正常な人事に戻し、立ち遅れている原発事故被害者に対する支援策(例えば、原発事故子ども・被災者支援法の基本方針の策定はその一つである。もちろん、当団体が院内集会参加者とともに採択し、復興庁に提出した2012年9月6日付けに要望書でも明らかにしたように、それ以外にも行うべきことは多々ある。)を早急に充実させ、実施しなければならない。
そして、復興庁は、このような行為がなされた経緯・原因等を明らかにするとともに、国家公務員法に従い、厳正な懲戒処分を行うよう求めるものである。
以上


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。