中条温泉 トマトの国

　中条温泉 トマトの国は、新潟県境も間近の長野県栄村にある宿泊施設です。昨年3月12日の大地震では施設周辺で甚大な被害が出て、今でもあちこちで工事中。トマトの国自体も一時休館に追い込まれましたが、同12月19日には営業を再開しました以前（約3年前）訪れた時と比べると施設の入口付近が大きく改修され、送迎バス等が玄関に横付けできるようになったようです。これは高齢者の方々にとってはありがたい改修ですね

　さて、施設名がなぜ「トマトの国」なのかと言うと、トマトの原産国ペルーでは、「トマト」ということばの中に『太陽の子供たち』という意味があることから、ここを訪れる子ども達が、真っ赤なトマトのような元気で個性豊かな人間になりますようにと願って付けられたそうです。私は子どもの頃からずっとトマト畑が広がっている所だと思っていたのですが、残念ながら周辺にトマト畑は見当たりません

　トマトの国には温泉が引かれていて、日帰り入浴では500円で大浴場を利用することができます。ただ大浴場という名前の割には脱衣所、浴室共に狭く、時間を読み誤ると混雑に巻き込まれてしまいますできるだけ宿泊客とかち合わないような時間を選んだ方が良さそうです。

　肝心のお湯の方はというと、新潟県の妻有地域によく見られるモール泉系のお湯で、澄んだ紅茶色をしていますあまり色は濃くないので琥珀色と言った方がいいかもしれません。光の加減で結構綺麗な色に見えます
　その他の特徴は、泉質が薄めの単純温泉なので、ツルスベ感があるくらいです。香りは微妙に油臭がするかもといった程度。味はしません。加水、加温をしているので特徴が薄まっている可能性大ですが、殺菌剤投入なしのかけ流しなので浴感はまずまずです

　震災後、施設がどうなったか少々心配していたのですが、温泉は以前と変わりなく、団体客もおりそこそこ賑わっていて安心しました栄村も徐々にですが震災以前の状態に戻りつつあるようです