としぼ~の湯巡りブログ!

温泉巡り100箇所達成を記念してブログ設立!長野県北信地方を中心とした温泉巡りのレポートを、気ままに綴っていきます!

磯部温泉 恵みの湯

2012-11-23 07:02:23 | 群馬県の温泉
 磯部温泉は群馬県安中市にある中規模の温泉地。歴史ある温泉地で、あの温泉記号が初めて使われた地として知られていますまたお伽話「舌切り雀」発祥の地とされていたり、鉱泉を利用して作る磯部せんべいが名物だったりと結構有名な温泉地です
 恵みの湯は、その磯部温泉唯一の日帰り温泉施設で、平成8年に新源泉「恵みの湯」が掘削され、それに伴い建設された公営の施設です

 この新源泉「恵みの湯」は、泉質という面で温泉ファンから注目されます。それは全国的にも数少ない含銅泉(含銅・鉄(Ⅱ)-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩強塩泉)という点です。長野県内では現時点で含銅泉は存在せず、11種類ある泉質の中で唯一長野県内にない泉質となっています。
 ただこの含銅泉であることについては、疑問点があります。脱衣所には平成8年調査の分析書と平成19年調査の分析書が両方掲げられていますが、平成19年の分析結果では含銅泉とはなっていない(ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩強塩泉)のです。
 平成8年の分析では銅イオンの含有量は1.51mg/kgで含銅泉の基準(1mg/kg以上)を満たしています。一方、平成19年の分析では0.006mg/kgとなっており、基準を大幅に下回っています。銅イオンとセットであることが多い鉄(Ⅱ)イオンも平成8年が20.2mg/kg、平成19年が0.66mg/kgとなっており含鉄泉(基準20mg/kg以上)でもなくなりました。11年の間に成分が変わったのか、それともどちらかの分析結果が間違っているのかはこれだけでは分かりませんが、温泉ファンとしてははっきりしてもらいたいものです


 さて泉質のことは置いておいて、実際に浴槽に満たされているお湯はというと、若干黄色味がかっていて、甘・塩辛さとツルスベ感のあるお湯です源泉は33.9g/kgと海水並みの濃度ですが、湧出量が少ないこともあり循環式、加水、加温、殺菌剤添加すべてありで相当個性が薄まっているものと思わます(味から推測するに源泉割合は20~30%といったところでしょう)。それでも塩素臭はキツ過ぎず、個性も長湯するのにちょうど良いくらい残っているので浴感は悪くありません


 施設的には内湯に大浴槽、ジャグジー浴槽があり、眺望は利きませんが露天風呂もあります。さらにサウナがあって日帰り温泉施設としては充実しています(料金3時間500円)湯温も内湯がややぬるめで露天は適温と、ゆっくり浸かれる温度設定です源泉がどうのとか考えなければ、十分にレベルが高い施設ですね
 
 今回は土曜日の午前中の入浴にもかかわらず、かなりの混雑でした。磯部温泉の湯を気軽に楽しめる施設として、人気が高いことを伺わせてくれます

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