としぼ~の湯巡りブログ!

温泉巡り100箇所達成を記念してブログ設立!長野県北信地方を中心とした温泉巡りのレポートを、気ままに綴っていきます!

猿ヶ京温泉 ル・ヴァンベール湖郷

2020-05-02 20:33:07 | 群馬県の温泉
 年末年始休業がいつもより長め(9連休)ということもあったので、子供達のスキー場デビュー(雪遊び)も兼ねて1泊2日の旅行に出かけました。スキー場は越後湯沢の湯沢中里スノーリゾートを選択、キッズパークでソリ遊びをして、その後宿泊は県境を越え群馬県の猿ヶ京温泉へ
 猿ヶ京温泉は、みなかみ18湯に含まれる温泉地で、ウィキペディアでは十数軒の旅館・ホテルが存在するとありますが、猿ヶ京温泉旅館協同組合のHPには8軒しか載っていません。組合に入っていないホテル・旅館があるようですが、それでも現在は10軒くらいではないでしょうか。
 その中で宿泊先に選んだのは「ル・ヴァンベール湖郷」。理由は、リーズナブルであり、それでいて部屋食を選択できたこと、そして貸切風呂があるということです。「部屋食」と「貸切風呂」という条件は、4歳と1歳の子供を連れている我が家にとって非常にありがたいのですが、なかなかそういった条件で確保できる宿は少ないのです。年末年始でありながら、この条件で宿を取れたのはラッキーでした
 
 宿にPM4:00頃に到着し、少し部屋でゆっくりした後、この宿の売りである貸切露天風呂に向かいましたこの宿には4つの貸切露天風呂(猿ヶ京(1~5名用)、赤谷湖、湯宿、芦の沢(各1~2名用))があり、空いていれば自由に入れるシステムになってます。貸切露天へと向かう出口にそれぞれの露天の札が掛かっていて、その札を持って露天に行き、露天入口に掲げておくという仕組み。この時は1箇所使用中でしたが、一番大きい「猿ヶ京(1~5名用)」が空いていたので、家族4人で入浴しました


 「猿ヶ京」は、露天風呂がない大浴場(他に露天風呂付き大浴場がある)に隣接していて、おそらく昔は大浴場の露天風呂だったのを貸切に変更したものと思われます。そのためでしょう、他の貸切露天より大きいサイズとなっており、家族4人で入浴するにはちょうど良い大きさでした
 お湯は無色透明でちらほらと茶褐色の湯の花が舞っており、香りは仄かに石膏臭(温泉臭)が漂います。その他、味はないですが、若干ツルスベ感とキシキシ感あり。温泉としては傑出した特徴はないものの、温泉に入ってるんだという満足感は味わえますそれはこの浴槽の湯が源泉100%かけ流し(場合により加温あり)で、殺菌剤不使用だからでしょう。全く塩素の存在が感じられない湯だからこそ、石膏臭が残っていて、温泉そのものを感じることができます。循環の塩素湯を全否定するわけではないけど、やはり浴感は雲泥の差ですね~
 そして湯温は40.3℃に設定されていて、少しぬるめ。これが子供達には丁度良く、ゆっくりと浸かっていることができました実は4箇所の貸切露天には湯温に差を付けており、猿ヶ京40.3℃の他、赤谷湖42.1℃、湯宿41.6℃、芦の沢39.2℃の設定になっていました。好みの湯温を選べるというのは非常に良い配慮でです。源泉が皆同じなので、複数の浴槽がある場合は湯温を変化させた方が、楽しみが増えて良いと思うし、施設側の工夫も感じられて評価も上がるでしょうし


 夕食を終えひと段落したPM9:30頃、今度は大浴場へと向かいました。この施設ではPM10:00で大浴場の男湯・女湯を入れ替えます。この時間帯の男湯は露天風呂なしの大浴場(ただし内風呂は大きめ)です。
 浴室に入ると、いきなり石膏臭が香ってきます。もうこれだけで満足という感じですね内風呂は源泉100%かけ流しで一時的な加温もなく、完璧な使用法なので、お湯から発する温泉臭が浴室内に充満しています。また入浴客が少ないからシャンプー&ボディソープの香りも残っていません。純粋な温泉臭を楽しめる、正に内風呂としては理想的な入浴環境です
 お湯自体は貸切露天「猿ヶ京」と違う点はほとんどないですが、石膏臭は少し強めに感じます。そして湯温は41℃くらいでしょうか、「猿ヶ京」よりは熱いけれども長湯が可能。加水、加温無しでこの温度になるのはある意味貴重な温泉です。


 もっとゆっくりしていたかったのですが、PM10:00になってしまったので貸切露天「湯宿」に移動。実は貸切露天「赤谷湖」「湯宿」「芦の沢」は独立した小屋の中にあって、壁も屋根もあるから露天というよりは半露天に近い造り。ただ天井がなく外気はフリーなので冬場は着替え時が寒いのです。これは仕方ないですがヒートショックに注意が必要です
 「湯宿」の浴槽は木造で、1~2人用の小さな貸切露天ですが、一人で浸かるにはちょうど良い広さです。もちろんお湯は源泉100%かけ流し(この施設ではすべての浴槽が源泉100%かけ流し(露天のみ一時加温))で、時間制限もなく独り占めできるのだから、なんとも贅沢夜は暗くて景色が見えないけれど、聞こえるのはお湯が注がれる音のみという静けさの中での入浴もオツなものです

 この日の入浴はこれで終え、残りの風呂については翌朝浸かることに。翌日にも楽しみが残るというのが、浴槽が多い施設の良い点でしょう(ゆっくり一つの浴槽に浸かれないというのはありますけどね)。


 翌朝は少し寝坊し、AM6:00に男女が後退した大浴場(露天風呂あり)に向かいました。普通ならこの時間には朝風呂している客がいるはずなのですが、誰もいませんでした。結局浴場で他の客に会うことが一度もなかったのは不思議。ファミリーの客が多い宿だから、そんなにガツガツ温泉には入らないということでしょうか…。


 こちらの内風呂はもう片方の内風呂と比べると狭いので、露天風呂とセットにしてあると思われます。露天風呂は貸切露天「猿ヶ京」と同じくらいの広さで、昔はこちらも貸切露天として利用していたようです(名前は「三国」)。貸切風呂は4つもあれば十分だから、こういう使い方でいいと思います。
 またここの露天は湯温をぬるめに設定してあると表示されていて、確かにぬるかったです(38~39℃)。数ある浴槽の中で一番温かったかも知れません。


 大浴場での入浴はそこそこに、ここまできたら全ての浴槽を制覇しないともったいないということで、貸切露天「赤谷湖」と「芦の沢」に続けて入浴しました。「赤谷湖」は1~2人用の石造の浴槽で、個人的には一番雰囲気がよかったかな貸切露天を一箇所選ぶとしたらここでしょう。そして湯温は最も高め(42.1℃)に設定されていましたが、早朝のこの時は41℃くらいになっていました。


 次に入浴した「芦の沢」は、建物が「湯宿」とつながっていて、ほぼ同じ造り(左右対称)です。違うのは湯温(設定温度39.2℃)と窓部分の目隠しくらい。さすがに冬に39℃台の湯に浸かってしまうと、寒くて浴槽から出られなくなってしまいます冬季は全体的に温度設定を高めにしてもいいような気がしますね。

 この施設の露天風呂については、お湯は十分満足できるものでしたが、せっかく赤谷湖の湖畔にあるのに、しっかり塀や壁に囲まれていてあまり眺望が利かないのが少し残念でした。宿が周りより低い所にあり、遊歩道も近いから仕方ないのですけどね…。まあ周辺の樹木に雪が積もって雪見風呂は楽しめたので、それでよしというところでしょうか。とにもかくにも、これで7つの浴槽全てを制覇することができました


 温泉以外の評価については、夕食が創作料理のような凝ったもので、なかなか美味しかったです部屋食でゆっくり楽しめたのもよかったのかも知れません。そして接客も申し分なく、全体的に見て価格相当と言えばそうなんですけど、コストパフォーマンスは高いように思われ、満足することはできましたあえて気になった点を指摘すれば、部屋のトイレがタバコ臭かったことと、廊下でコンクリート施設によくあるカビ臭さが感じられたことくらいかな。この臭いの問題が改善されれば、もっと気持ちよく過ごせる宿になると思います

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