先ごろ、『石原吉郎詩集』を読みました。
シベリアでの強烈な体験に根ざした厳しい詩が多く、人間性をするどく問われる感じがします。
そんな中で、「木のあいさつ」という詩が、少し作風が違うのですが、一人の人間が存在することの希望や存在したことの意味を語っているように思えました。
「 ある日 木があいさつした
といっても
おじぎしたのでは
ありません
ある日 木が立っていた
というのが
木のあいさつです
(…中略…)
ですから 木が
とっくに死んで
枯れてしまっても
木は
あいさつしている
ことになるのです 」
何だか好きな詩です。
シベリアでの強烈な体験に根ざした厳しい詩が多く、人間性をするどく問われる感じがします。
そんな中で、「木のあいさつ」という詩が、少し作風が違うのですが、一人の人間が存在することの希望や存在したことの意味を語っているように思えました。
「 ある日 木があいさつした
といっても
おじぎしたのでは
ありません
ある日 木が立っていた
というのが
木のあいさつです
(…中略…)
ですから 木が
とっくに死んで
枯れてしまっても
木は
あいさつしている
ことになるのです 」
何だか好きな詩です。
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