この「陽春」という詩は、「春は遠くからごむ輪のくるまにのつて来る。」と、春を擬人化して、人力車にのってくる様子を描いているのですが、その車夫とお客の春の頼りなさげなところがとっても面白いです。
後半部を抜き出すと、
「ぼんやりした景色のなかで、
白いくるまやさんの足はいそげども、
ゆくゆく車輪がさかさにまわり、
しだいに梶棒が地面をはなれ出し、
おまけにお客さまの腰がへんにふらふらとして、
これではとてもあぶなさうなと、
とんでもない時に春がまつしろの欠伸をする。」
ということで、春の足取りのおぼつかなさが、ユーモアたっぷりに、実にうまく出ていますね。
後半部を抜き出すと、
「ぼんやりした景色のなかで、
白いくるまやさんの足はいそげども、
ゆくゆく車輪がさかさにまわり、
しだいに梶棒が地面をはなれ出し、
おまけにお客さまの腰がへんにふらふらとして、
これではとてもあぶなさうなと、
とんでもない時に春がまつしろの欠伸をする。」
ということで、春の足取りのおぼつかなさが、ユーモアたっぷりに、実にうまく出ていますね。
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