この本の著者の瀬谷さんは、紛争終了後、兵士たちからの武器回収をし、職業訓練を行って社会復帰をさせるという仕事をしています。
仕事場は、アフガニスタン、ソマリア、スーダン、シエラレオネ、ルワンダなどの紛争地帯です。
この仕事へと向かったきっかけは、高校三年の時に新聞で目にした、ルワンダの大虐殺で難民キャンプに逃れ、病気で死にかけている母親とその子供の写真だったとのこと。
なぜ多くの世界の人がこの報道を見ながら、何もしないのかと・・・
そんな瀬谷さんのポリシーは「やらない言い訳をしない」。
その行動力には圧倒されるばかりです。
単に理想を追っていくのではなく、相手の立場を考え、冷静に現実を分析して、壊れた社会を立て直していくところにプロ意識を感じました。
こんなすごい日本人女性がいたんですね。
(なお、この本の収益の一部は瀬谷さんが事務局長を務める日本紛争予防センター(JCCP)の現地支援に寄付されるそうです。)