小品日録

ふと目にした光景(写真)や短篇などの「小品」を気の向くままに。

時を止めた時計店(真壁にて)

2007-04-30 20:15:47 | 写真
昨日は、良いお天気の下、真壁でレトロ散策。
あちこちに趣ある建物がいっぱいでした。


BESSA-R2M ・ COLOR-SKOPAR 21mm/F4 P ・ PROVIA100F
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通り過ぎた光景

2007-04-28 23:57:56 | 写真
通り過ぎようとした光景に、何かを感じることがあったりします。


α-7 DIGITAL ・ 85mm/F1.4 ・ ISO100
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若山牧水 「さびしき犬」の歌 (歌集『路上』より)

2007-04-25 23:31:24 | 短歌・俳句
「指に触るるその毛はすべて言葉なりさびしき犬よかなしきゆふべよ」

犬などの動物の方がこちらの気持ちが通じているように思えてしまうことがあります。
人間同士だと、どうしても言葉に頼ることになってしまうので、いろいろとむずかしいですね。

その他、こんな歌も。

「枯草にわが寝て居ればあそばむと来て顔のぞき眼をのぞく犬」

「ゆふまぐれ遊びつかれてあゆみ寄る犬と瞳のひたと合ひたる」


若山牧水歌集

岩波書店

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標識の休息

2007-04-22 23:53:42 | 写真
地面に置かれた標識。
もう、その任務から解放されたのでしょうか?
お疲れさま。


BESSA-R2M ・ Biogon T* 28mm/F2.8 ・ E100VS
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気になる看板(骨とう)

2007-04-20 23:56:35 | 写真
骨董品の看板のはずですが、「骨」の字が白く浮かび上がっていると、一瞬、ギョッとしてしまったり・・・



BESSA--R2M ・ HELIAR classic 50mm/F2.0 ・ E100VS
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春色の散歩道

2007-04-17 23:59:59 | 写真
あわあわと、ぼんやりと・・・


BESSA-R2M ・ C Sonnar T* 50mm/F1.5 ・ E100VS
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緑のリール

2007-04-15 23:59:15 | 写真
タンポポもそのままに、自然体な感じがいいです。


BESSA-R2M ・ HELIAR classic 50mm/F2.0 ・ E100VS
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ある春の日に

2007-04-12 23:59:59 | 写真
壊れた自転車と黄色いタンポポ。


α-7 DIGITAL ・ Vario-Sonnar T* DT 16-80mm/F3.5-4.5 ・ISO100
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武田百合子 『富士日記』(昭和41年4月10日)

2007-04-10 23:56:37 | 日記文学
朝から泰淳が暖炉で燃やした木が燻って、家じゅう煤だらけ、百合子さんも眠っている間に、鼻の中も頸も真っ黒になってしまったのこと。
お気の毒ですが、ちょっと可笑しい。

午後は、車で富士山に上がろうとすると、途中でぬかるみにのめり込んだ車を助けることになったそうですが、その車に載っていたカップルについての記述が批評的です。

夜の食事はやきそばで、百合子さんは2皿目を食べていたら、急にいやになってしまって、残りを犬のごはんにしてしまうことに。
泰淳に、「百合子はいつも上機嫌で食べていて急にいやになる。急にいやになるというのがわるい癖だ」と言われてしまいます。
でも、こういうことって、よくありそうですね。
「叱られちゃった」という感じがカワイイです。

最後に、ちょっと驚き?の記述が。
納戸から出てきた、かびた桜えびに熱湯をかけてざるにとり、陽にあてて干してみたということです。
果たしてそれを食べたのかと続きを読むと、次の日の日記には、その桜えびを今度はストーブのそばで乾かしているうちに、食べたくなったので食べてしまった、と書いてあります。
何ともたくましいですね。

中公文庫『富士日記(上)』などで。

富士日記〈上〉

中央公論社

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久生十蘭 「復活祭」

2007-04-08 21:50:47 | Weblog
今年は、今日が復活祭(イースター)とのことで、十蘭のこの作品をチョイスしました。

時代は戦後間もない昭和二十年代。
紐育で母とともに三年を過ごした後、日本に帰国し、今は横浜の観光ホテルで働く三十すぎの鶴代は、周囲からは、ちょっとむずかしい人と思われている。
復活祭の日、そんな鶴代を、アメリカで関わりのあった元バクチウチの川田が、客船のダンスパーティーに誘う。
その客船で、鶴代は、昔紐育で出会った、今では五十代後半の小原(やはり元バクチウチ)に遭遇して、胸をときめかす・・・

二人のシブイ(「ちょいワル」なんて足元にも及ばない)男たちが、いい味出しています。
夜明け前、小原の船室の前で、思いまどう鶴代の姿がせつないです。
そして、その後、この偶然の再会に秘められた真実が明かされることになります。
短い中に三人の人間性が凝縮して描き込まれた佳品です。

『昆虫図 久生十蘭傑作選IV』(現代教養文庫・絶版)で、18ページ。

昆虫図

社会思想社

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