小品日録

ふと目にした光景(写真)や短篇などの「小品」を気の向くままに。

若山牧水 「さびしき犬」の歌 (歌集『路上』より)

2007-04-25 23:31:24 | 短歌・俳句
「指に触るるその毛はすべて言葉なりさびしき犬よかなしきゆふべよ」

犬などの動物の方がこちらの気持ちが通じているように思えてしまうことがあります。
人間同士だと、どうしても言葉に頼ることになってしまうので、いろいろとむずかしいですね。

その他、こんな歌も。

「枯草にわが寝て居ればあそばむと来て顔のぞき眼をのぞく犬」

「ゆふまぐれ遊びつかれてあゆみ寄る犬と瞳のひたと合ひたる」


若山牧水歌集

岩波書店

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