本書では、格差拡大の一途をたどるアメリカの現状、とりわけ中間層の没落からはじめて、ギリシャやローマ、唐が、中間層の没落にともなって崩壊する歴史に触れ、日本のゆくえについて考える。
株主資本主義の行きすぎにより、中間層が貧困予備層や貧困層に落ちてしまうことが生じ、さらにインフレ政策が実質賃金を下げて、格差をますます拡大させるアメリカの現状が紹介される。大企業の課税のがれや政治力による食品規制基準の緩和などについても触れられている。
著者は、日本について、「失われた20年」は、けっして「失われた」ものではなく、企業が雇用を守った結果である、としている。しかし、その日本企業の価値観も壊れ始めてると憂慮する。
経済・社会のあり方について考えてみるための一冊です。
株主資本主義の行きすぎにより、中間層が貧困予備層や貧困層に落ちてしまうことが生じ、さらにインフレ政策が実質賃金を下げて、格差をますます拡大させるアメリカの現状が紹介される。大企業の課税のがれや政治力による食品規制基準の緩和などについても触れられている。
著者は、日本について、「失われた20年」は、けっして「失われた」ものではなく、企業が雇用を守った結果である、としている。しかし、その日本企業の価値観も壊れ始めてると憂慮する。
経済・社会のあり方について考えてみるための一冊です。
格差大国アメリカを追う日本のゆくえ | |
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朝日新聞出版 |