小品日録

ふと目にした光景(写真)や短篇などの「小品」を気の向くままに。

注意!

2006-10-31 23:01:30 | 写真
ここまでされたら、注意しますよ。
          (藤代駅にて)


BESSA-R2M ・ COLOR-SKOPAR 35mm/F2.5 PII ・ PROVIA100F
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プルースト『失われた時を求めて』より、祖母との電話の場面

2006-10-29 23:22:15 | 長編つまみ食い
20世紀の代表的な小説であるこの大長編、一度読んだきりですが、話者と祖母との電話の場面が印象に残っています。
第三編「ゲルマントのほう」Iの一に出てくるエピソードで、井上究一郎訳のちくま文庫版では、第4巻の219~226ページです。

電話がもらたす遠く離れた人の声の現前の不思議さ、そしてその儚さを、見事に書いていて、ちょっと感傷的でもあります。
この文章を読むと、電話で話すという行為が、日常を超えた神秘的な世界の出来事であるように思えてきます。

「読書の秋」ということで、こんな大作に取り組んでみるのも如何でしょうか?

失われた時を求めて〈4 第3篇〉ゲルマントのほう 1

筑摩書房

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元・着物たち

2006-10-26 23:31:12 | 写真
普段は降りることのない、隣の駅で降りてみたら、このような展示コーナーがありました。
これらの服は、タンスに仕舞われていた着物を洋服にリフォームしたものとのことです。
一着一着に、それぞれの歴史がありそうです。
自分が質入れした着物の虫干しをして、それぞれの着物にまつわる思い出に耽る男を描いた、宇野浩二の「蔵の中」を思い浮かべました。


BESSA-R2M ・ COLOR-SKOPAR 35mm/F2.5 PII ・ PROVIA100F
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ムージル『特性のない男』第2巻第3部第48章

2006-10-24 21:08:19 | 長編つまみ食い
前回の写真で、「小物」の可愛らしさを感じて、『特性のない男』のこの章を思い出しました。

「愛は盲目にする。あるいは、探索されない微妙な問題」と題された章で、主人公「特性のない男」ウルリヒと、「双子の妹」アガーテとが、「愛」についての議論をしている場面です。

そこに、ふと挟まれる、張り子の小馬に対する子供時代の愛情についてのエピソードが、理屈ばった会話の中で、甘くて少し切ない感情を呼び起こします。
その小馬の入れ物の中から菓子を取りだしてゆっくりと味わう、というシーンが、何ともいいです。

「ムージル著作集第5巻 特性のない男V」(松籟社)で読めます。

特性のない男 5

松籟社

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白い扉のお店

2006-10-22 21:50:56 | 写真
佐貫駅から少し歩いた、踏切近くに洒落た感じのお店がありました。
西日を受けたガーデニングの小物たちが可愛らしいです。


BESSA-R2M ・ COLOR-SKOPAR 35mm/F2.5 PII ・ PROVIA100F
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「珈琲工房」

2006-10-19 23:28:52 | 写真
たくさんの鉢植えの花が目を引きました。


BESSA-R2M ・ Biogon T* 2.8/25mm ・ PROVIA100F
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「格差社会」

2006-10-17 22:54:44 | 読書
最近、なかなか本を読めないのですが、久しぶりに、本館読書室を更新しました。

今回の本は、橘木俊詔「格差社会 何が問題なのか」(岩波新書)です。
日本で格差が拡大しているのは、誰しも実感していることでしょうが、その根本原因を探り、解決策を考えるところまでは、なかなか至りません。
この本を読むと、格差問題をより理解する一助になることと思います。
本書は、あくまでも常識的なことを述べているように思うのですが、こうした対策を現実に行うには、一筋縄ではいかないんでしょうね。

格差社会―何が問題なのか

岩波書店

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国木田独歩 「武蔵野」

2006-10-15 23:17:40 | 小説
説明は無用と思われますが、二葉亭四迷訳の「あひゞき」に影響を受けて、独歩が武蔵野の魅力を書いた短篇です。

「武蔵野に散歩する人は、道に迷うことを苦にしてはならない。どの路でも足の向く方へゆけば必ず其処に見るべく、聞くべく、感ずべき獲物がある。」
そこに描き出される光景を思い浮かべると、ホントにそうだなあ、と思ってしまいます。
前出の「寂しさの歌」とは、ある意味で正反対ですが、逃れがたい魅力があります。

風景の創出と内面の発見などについて、柄谷行人が「日本近代文学の起源」(講談社文芸文庫)で論じていますので、こちらと併せ読むといろいろと考えるところがありそうです。

武蔵野

岩波書店

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日本近代文学の起源

講談社

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荒物屋さん

2006-10-14 23:48:24 | 写真
言問通りにあった荒物屋さん。
やっぱり、ちょっと見てみたくなりますね。


BESSA-R2M ・ COLOR-SKOPAR 35mm/F2.5 PII ・ PROVIA100F
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懐かしき家のある風景

2006-10-13 23:55:09 | 写真
根津駅から上野公園に向かう途中、趣のある家があったので、カメラを向けていたら、ちょうど自転車が通りかかりました。
そして撮り終わってみると、いつの間にか現れた外国人の方が、やはり、この場所を写真に収めようとしています。
何となく親しみを感じてしまいました。


BESSA-R2M ・ Biogon T* 2.8/25mm ・ PROVIA100F
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