小品日録

ふと目にした光景(写真)や短篇などの「小品」を気の向くままに。

橋爪大三郎・大澤真幸 『アメリカ』 (河出新書)

2019-02-06 23:43:04 | 評論・批評
 アメリカという、特殊でありながら世界のスタンダードを作っている国について、キリスト教やプラグマティズムなどを切り口として、対談形式で分析していきます。
 第1部では、建国から現在に至るまで、社会の基礎となっているキリスト教に関して論じています。各都市や大学の成り立ちにまで深く関係しているんですね。
 続く第2部では、プラグマティズムを糸口として、「アメリカ的とはどういうことか」を語ります。高校のとき、倫社で「プラグマティズムって哲学らしくないなぁ」という印象を受けたのですが、やはり、ヨーロッパ発祥の哲学とは全く異なるもののようです。
 第3部は「私たちにとってアメリカとは何か」ということで、読者に考えるきっかけを与えてくれるものです。
 新書にしては厚めですが、興味深く最後まで読むことができました。
 


アメリカ(河出新書)
クリエーター情報なし
河出書房新社
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