今日は鉄道記念日。
汽車好きで知られる百鬼園先生に、鉄道80周年(1952年)の行事で、東京駅の名誉駅長の依頼がやってきました。(名誉駅長をするのは、鉄道記念日の次の日の10/15)
鉄道のこととなれば、気難しい百鬼園先生もさすがに乗り気になります。
ただし、型どおりの名誉駅長では納まりません。
まず、職員に聴かせる訓辞が、国鉄総裁に対する皮肉が込められた、ユーモアあふれるもので、秀逸です。
もう一つの秘密作戦というのは、当日の最重要任務が特急「はと」の発車の合図をすることであったのですが、この特急「はと」に飛び乗って行ってしまおうというのです。
百鬼園先生はこの特急が大好きで、それが走っていくのを黙って見ているのは、耐えられない、というのがその理由です。
ここまで思い通りに行動できるなんて、すごすぎます。
痛快ですね。
旺文社文庫『無伴奏・禁客寺』で、26ページ。
ちくま文庫『百集成(2) 立腹帖』に収録されています。
また、その時の威厳ただよう駅長姿は、同文庫の『百集成(24) 百鬼園写真帖』で目にすることができます。
汽車好きで知られる百鬼園先生に、鉄道80周年(1952年)の行事で、東京駅の名誉駅長の依頼がやってきました。(名誉駅長をするのは、鉄道記念日の次の日の10/15)
鉄道のこととなれば、気難しい百鬼園先生もさすがに乗り気になります。
ただし、型どおりの名誉駅長では納まりません。
まず、職員に聴かせる訓辞が、国鉄総裁に対する皮肉が込められた、ユーモアあふれるもので、秀逸です。
もう一つの秘密作戦というのは、当日の最重要任務が特急「はと」の発車の合図をすることであったのですが、この特急「はと」に飛び乗って行ってしまおうというのです。
百鬼園先生はこの特急が大好きで、それが走っていくのを黙って見ているのは、耐えられない、というのがその理由です。
ここまで思い通りに行動できるなんて、すごすぎます。
痛快ですね。
旺文社文庫『無伴奏・禁客寺』で、26ページ。
ちくま文庫『百集成(2) 立腹帖』に収録されています。
また、その時の威厳ただよう駅長姿は、同文庫の『百集成(24) 百鬼園写真帖』で目にすることができます。
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