寅の子文庫の、とらのこ日記

本が読みたいけど本が読めない備忘録

今、この一瞬を大事にしたい。

2005年02月28日 22時27分04秒 | オンライン古書店
ご注文メールを受信するとすぐにお取引ご案内を出す。
しかし2週間連絡が取れなかった。止む得ず、お買い物手引き、のページの中で【▼ご注文確認メールを差し上げてより継続して10日間以上ご連絡の取れない時お取引を無効とさせて頂く場合があります(05/02/17)】と掲示した。そろそろかなと思いもう一度ご案内差し上げる。すると今度はすぐに返信を頂けた。ご破算としないで本当に良かった。

一期一会の姿勢をいつも堅持したい。

沼津発19:53 寝台特急さくらを送る。

2005年02月27日 23時26分58秒 | 生活手帳

東京発長崎行き『寝台特急さくら』は明朝長崎到着で半世紀に亘る営業の幕を閉じる。底冷えのする夜の沼津駅・人影まばらな2番ホーム西端、19時53分定刻発車に立ち会う。立会人はくだんの親子3人と御殿場から70cmのドカ雪を掻き分けてきたご婦人方三名。思いは皆同じ、カメラ片手にホームの隅で臨時の座談会に花が咲いた。

『何が新しく生まれた美しさで何が失われた大切なものか』それをいつも考えなさいと柳田國男は言う。今回一連の船や電車に適切かどうかは判らないが、しかし人生の一時期を自身の血肉と化し、共に精一杯時代を駆け抜けて来た戦友?との別れは辛い。スカンジナビア然り、さくら然り・・・失われていくもののなんと多さよ。今必要なことは、せめて前を向いて、新しく生まれてきた美しさを見つけられる眼を磨くことかも知れない。

スカンジナビア号から、高速船こばるとあろー、へ。

2005年02月26日 21時51分48秒 | 生活手帳
それしても、、
スカンジナビア号営業打ち切りのニュース(静岡新聞1/29)は胸に響いた。
以来、西浦の現場が続き、車窓から見る姿に日々、思いは募る。
今夕6時のSBSテレビでも特集でダイジェストを流していた。

そこで、つられるように思い出したのが、
沼津港と戸田・土肥・西伊豆堂ヶ島を周航していた、
西伊豆航路、 高速船こばるとあろー、のこと。
こちらは2003年8月31日で営業打ち切り。
写真は営業を終えた直後、胴周りにロープが巻かれていた。

沼津港我入道漁協即売所、の糀漬けイカ塩辛(450円)が絶品なので
勿論、今でもよく買いに出掛けるのだが、
目の前の発着所を今まさに、離れ始めた船のお客さんへ
こどもと一緒に手を回し、愛嬌を振りまいたのが懐かしい。

どちらも、共に西武の系列。
昨今のニュースを見れば止む無しか。
しかし、スカンジナビア号、どうにかならないものか、、

もう、ライブドアーに頼むしかないか。


スカンジナビア号、何処へいくのか!

2005年02月25日 22時27分52秒 | スカンジナビア号
2005年3月で35年の営業を終える、フローティングホテル・スカンジナビア号。
免許を取って初めてのドライブがこの船だった。
思い出をいっぱい、ありがとう。
沼津、西浦の由緒ある観光名所が消える、本当にさみしくなる。

【フローティングホテル・スカンジナビア号】紹介
1927年スウェーデンのクリッパーライン社主、エイナー・ハンセン氏の
プライベートヨットとして建造された。20世紀最後の客船ヨットとして、
七つの海を世界中の富豪、著名人を乗せ、2週間から2ヶ月の豪華な
クルージングツアーに就航。
1970年、日本に回航され、ここ西浦木負に錨をおろし、
海に浮かぶ、
フローティングホテル・スカンジナビア号、として現在に至る。

【スカンジナビア号概要】
*旧船名/STELLA PORARIS (ステラポラリス=北極星)
*建造年/1927年
*前船籍港/SWEDEN MALMO (スウェーデン マルメ港)
*造船所/ゴッテンバーグ造船所
*船型/クリッパーバウ型
*総トン数/5105トン
*最大速力/14.75ノット
*全長/127m
*全幅/16.7m
*全高44m(船底より)
*現在地/沼津市西浦木負767番地
北緯35°1′ 東経138°53′
(紹介/概要は駐車場内記念プレートに拠る)

船尾に刻まれた名前が歴史を物語っている=STELLA PORARIS MALMO


スカンジナビア号、ご苦労さまでした。

2005年02月24日 22時15分53秒 | スカンジナビア号
台風22号の崩落現場へ行く途中、
西浦河内の蜜柑山から小さなスカンジナビア号を見る。

こちらは2月23日、春一番が吹いた最新の1枚。
場所は、千年杉 のはるか手前。

木負の海岸に錨を投げて35年目の春を迎えるが
いよいよ3月31日で営業終了。
春なのに、ちょっとさみしい。

長い間、本当にごくろうさま。


こどもと歌う映画。 ターザン!

2005年02月23日 20時51分39秒 | You tube
すでにテレビは完全統治下に治めている。
今、その勢いはカーステレオへ向けられた。
もはや局地徹底抗戦あるのみ、
とは毎日のクルマの中でとらのこ、との小さな戦争。

お父さんははニッポン放送を聞きたいのだ!
かたやとらのこ、はディズニーのターザンで攻めてくる。
どうやらこちらの急所を知っているらしい。

音楽に国境はない、すぐに休戦協定を結ぶ。
アップテンポなリズムと元気な歌詞がウリ。
カラオケでノリノリに歌えればさぞかし点数も上がるのだが・・・

《ターザン・オリジナルサウンドトラック》*サンオブマンより

力、蓄え
知恵を手に入れ
いつか大人になる
明日を旅して
答えをつかめ
どんな困難も
負けちゃいけない
空を見上げて
誇りを胸に
幼い君も
やがて大人になる

誰も助けては
くれないけど
自分を信じて
未来へ旅立とう
空も飛べるさ
望みのままに
幼い君も
やがて大人になる
♪~ 

家に着く頃には今日も
小さな平和条約が結ばれているー。


こどもと見た映画。トイストーリー2

2005年02月22日 22時03分16秒 | You tube
お夕飯の卓に着くと
隣の茶の間でとらのこの見ているテレビが騒々しい。
何やら宇宙人?カウボウイ?恐竜???
果てはバニーちゃんまで登場して奇声を上げている。
人形劇のようだ・・・
とらのこも負けていない、
「トイスト!トイスト!」 
黄色い声を連発している。

「トイストーリー2だよ、唐沢くんや所ジョージが声やってんだよ。」
ママトラが横から船を出す。
と、箸を持つ手が止まった。

カウガール?
ジェシーと言う女の子が思い出の中で歌う曲が耳につく。
吹き替えだけどピアノの引き語りが切ない、
CGが瞼に焼き付いた。

我家にこの子が居なければ決してお目にかかることが無い。
こどもに良い映画をひとつ教えてもらった。
検索であれこれ探してようやく曲が判る。


愛されてた 楽しい日々が
今も胸の奥に 生きてる
悲しみは 癒してあげた
喜びは 2人で分け合う

輝く季節 2人で過ごした
かけがえのない人 強い絆
寂しければ なぐさめあった
愛されてたの

時が過ぎ あの子の世界は変わり
離れてゆく 届かぬ願い
いつか思い出して

夢も無くし 忘れかけてた 優しいまなざし
手のぬくもり 変わらぬ ほほえみ

愛されてた 楽しい日々が
破れた胸の奥に残る 今



メロディはこちらから

千年杉を思う。続きあり

2005年02月21日 23時37分04秒 | 生活手帳
こちらは西浦河内堂山の稲荷杉。
位置は大杉=通称・千年杉を過ぎてから分岐、
河内の集落へ下る山道の途中、左側法下の窪に立つ。

昭和51年の資料によれば
目通り6,55m、枝ぶりは合算して東西に40m、南北に14,1mとある。
千年杉と同じく根元に石の祠があった。

なお【松谷みよ子の『現代民話考No9 木霊・蛇』】は
木にまつわる伝承・俗信が多く掲載されて興味深い。


この写真は旬ではない、昨年夏のスクラップから引いた。


千年杉を思う。

2005年02月20日 20時57分12秒 | 生活手帳
駿河湾が深く入組んだ西浦木負海岸。
沼津市内から車で30分、ちょうど進行方向右手、
スカンジナビア号を真横に見た処で、左にハンドルを切る。

河内の鄙びた集落を過ぎ、「市民の森」の標識を目印に
ジグザグの山道を15分ほど駆け登る。
このあたりは昨年の、台風22号の爪跡がまだ痛々しい。

途中、幾度となく抜けの良い風景、西浦の青い海が目に飛び込んでくる。
スカンジナビアもいつしか小さな1点景となり
晴れた日には愛鷹山の上に、壮大な富士を仰ぐことができる。

やがて市民の森を過ぎ、さらに走ること7~8分。
千年杉の立て札の前で車を降り、左手に約20分のミニ山行を積むと、
ようやくお目当ての、河内の大杉=千年杉に会うことができる。

この河内堂山にある大杉は、大同年間(806~810年)に
弘法大師が修善寺奥の院開基の際、この地に来て
樹下に虚空蔵菩薩を安置したと伝えている。

教育委員会に依れば、太平洋戦争直前の昭和16年10月、 
「老杉(ろうさん)の記」 と言う記念碑を建て、付近の杉は供出したが
稲荷杉とこの大杉の2本だけは、切り倒されることなく守られたと伝う。

目通り10,5m、高さ43m、枝ぶりは合算して南北に24m、東西に26,5m、
さらに地上3,5mで幹は7本に分岐し、推定樹齢は400年以上。

昔話に大木の根を枕に居眠りをしているとふと、老人に促されて目を覚ます、
それは夢であったが、後でよくよく考えると、
果たしてあれは、木の精霊ではなかったのか、、
そんな、何とも言えぬ不思議な話ほど、忘れないで覚えている。

それはともかく、山の神を奉ったのか、
巨大な根周りには石の祠や蝋燭の跡、賽銭らしき小銭が無数に投げられている。
いつしか信仰の対象とされていたらしい。
車も、道路すら無い時代に誰がいつ、どんな願いを掛けるために
はるばるこの大杉に会いにきたのだろう。

生臭くない、昔のままの空気と時間がここにはある。
それは誰人の侵入をも寸分も許さない、強い気配。
人間はもっと自然を恐れ、戦慄しなくてはならない。

このまま踏みとどまれば、もう別世界に入る、二度とは帰れない。
なるほど、これが神隠しか!と感づる。

千尋やハクに会いたいような気持ちもあったが、
千年杉に一礼して、とらの子の手を引いて急いで山を下りた。


我入道牛臥公園から

2005年02月19日 20時43分45秒 | 生活手帳
今週は雨に3日も祟られたが
天気の合間を縫って我入道の現場へ。

昼は牛臥公園の芝生に腰を下ろして弁当の蓋を開く。
浜の強い西風を防ぐため植樹した千本松も、
風に任せて一様に幹を傾斜させている。

公園にはジャングルジムや滑り台など遊具があり、
お母さんたちが三三五五、交流の場を兼ねながら
こどもの小さな手を引いて遊ばせている。

園内一番奥の浜に近い場所、松林の間には芹沢光治良の文学館が建っている。
平日ともなれば来館者はほとんどいない。

昼時に風が止んで、正面玄関が観音開きに開け放たれていた。
あたりにこだましている、小さきものの歓声を
文学館が暖かく包みこんでいる。

この我入道の地で、百年もの昔に、
今と同じように強い西風に向い、
森次郎もきっと逞しく生きていたに違いない。

陽がそろそろ傾く午後、浜松ナンバーの老夫婦に
文学館への道順を訪ねられて、嬉しい。

笑顔で走り去る車にペコリ、頭を下げた。

岩波写真文庫大好き

2005年02月18日 01時24分16秒 | 岩波写真文庫
岩波写真文庫との出会いはもう20年近い。
まだ駆け出しの営業で在京の折、上司の使い走りをしていた頃、
内緒で覗いた神保町の古本屋の弐階で、偶然見つけた。

以来、この冊子の虜となり気付いてみると
復刻版とあわせて1000冊を越えていた。

今では半分以下までに処分、整理を繰り返したが、
それでもお気に入りのナンバーは何冊も溜め込んでいる。

パソコンの腕が稚拙ゆえ叶わぬが
投票によるベストランキングなど出来たらやってみたいと
いつもボンヤリ考えている。
どなたか是非、お試し下され。

文庫本大好き-岩波文庫コレクション では専用バインダーと共に、
冊子の売切ご免の心配を頂いたが、あと1ラウンドはご期待願いたい。
その計算でいけば、おから式にバインダーは48基、売ることができる。

オンライン古書店など始めてすっかり本が読めなくなった。
全て我が前を通り過ぎて行く、、開店寿司ではあるまいし。

蒲団に腹這いになり好きな写真文庫の頁をめくる日は
まだ遠い先のことだろう。

オンライン古書店1年生です。

2005年02月15日 23時53分15秒 | オンライン古書店
どうもブログの使い方が今ひとつ分からない!?
本を2冊も買ったのに、リンクとトラックバックって、、
どういう使い分けをするのだろう・・・
人生、折り返し地点を過ぎるとデジタル、ってニガテになる。

オンライン古書店つばくろ、もどうやらリンク!?に失敗した様子!!

と言うわけで、ともに2004年12月組・オンライン古書店1年生を
どうぞ、宜しくお願いいたします。

(トラックバック初トライ!!) →トライならずこちらも失敗、


2005年2月15日
古本寅の子文庫

心霊写真!? 十三回忌の日に。

2005年02月12日 23時26分50秒 | 生活手帳
今日は父の13回忌、家族兄弟が顔を揃える。
法要の後、祭壇を背景に撮ったデジカメの集合写真が問題!
幾つかの小さな光る玉のような物体が写っている。

甥っ子いわく 「これ、このあいだテレビでやってたよっ!」
それを受けて 「会いにきてくれたんだねぇ。」 と母。
とらえ方は其々だが、光線の加減にしては不自然だし、
迷宮入りとなり、そのまま墓参へ。

墓地のほぼ真中あたり、楠の大木が常緑の葉を見事に繁らせていたのだが
数年前に伐り倒されて、跡には小さな祠が祭られている。
背に腹は変えられない、墓基を増やす為の犠牲となったのだ。
その後先かは忘れたが、住職が亡くなっている。

昔から社寺の木を伐ると祟りがあると耳にする。
似た類の禁忌伝承は巷にある。大木には木霊が宿るとも聞く。
いずれにせよ、忙しい現代人の生活からして
たかが迷信と一笑されてもおかしくないような話だが、

実は、こういう、誰も気を付けていなければ、
つい、見過ごしてしまいそうな、なんでも無いような事柄だけど、
先のヘンな心霊写真?とともに、もうすこし注意深く観察をして、
自分の中でハタと立ち止まり、解読を試み、反芻する作業を習慣づけている。
おかげで周りからは、変わり者!とレッテルを貼られている。

日常起こりうる現象の中に、感謝の思いと畏敬の念を合わせ持ち、
生活すること潔し、と言う姿勢をいつも大事にしていきたい。

雑念しきりに。

2005年02月11日 23時55分37秒 | 生活手帳
オークションで以前に、ご縁があった方より注文をいただく。
こんなうれしいことはない。

夕方、日没の焼けた空に三日月を見つけた。
荷造りを3件終えて、もう日付けが変わる。

明日は父の十三回忌、人の出入りがある。
とらの子は終日、微熱で機嫌が悪い。

常に時は流れている。
思いも次から次へと現われては消えていく。

人はひとりでは生きていけない。
心の内側でみんなつながっている。

カラーブックス本棚整理します。

2005年02月10日 23時28分56秒 | カラーブックス
カラーブックス(保育社刊) の本棚を整理します。
No001から、No???まで順番に目録を整備していきます。
あせらずにコツコツと積み上げていきたいと考えています。

皆様のお力をお借りすることになるかも知れません。
その折には、どうぞお手柔らかに
宜しくお願い申し上げます。

初版本を出すのは断腸の思いです。


オンライン古書店古本寅の子文庫