寅の子文庫の、とらのこ日記

本が読みたいけど本が読めない備忘録

スカンジナビア号沈没1年

2007年09月02日 22時03分04秒 | スカンジナビア号

昨年の今日9月2日、
遠い故郷へ向かい、35年振りに錨を揚げたスカンジナビア号は
わずか2日目にして和歌山県串本港沖合いに沈んだ。
あれから1年、西浦木負の海岸にもすっかり足が遠のいてしまった。


夏の終わりに、スカンジナビア号を見送った岸壁に海水浴に来た。
あの日の喧騒がまるで嘘のよう、誰も居ない旧道に車を止める。



コテツもスカンジナビア号が好きだと言う。
いつまでもみんな心の中に「白い貴婦人」は生きている。


海外の合同チームが5月31日に撮影したスカンジナビア号。
和歌山県串本町潮岬の沖合い3km、水深72mに今も鎮座している(静岡新聞9/1付より)


《スカンジナビア号を詳しく紹介しているサイト》
「ながれ星と花・葉・菜と」から、さようならスカンジナビア号のページ

沈没のスカンジナビア号を撮影予定~グーグルアラートから

2007年05月26日 06時17分59秒 | スカンジナビア号
久し振りでグーグルアラートがヒットした。
四国新聞によれば、和歌山県串本港沖合に沈むスカンジナビア号を
5月28日から6月3日の予定で外国チームが撮影にトライする。


《スカンジナビア号沈没後の記事》
沈没の元客船撮影へ外国人ダイバー~紀伊民報の記事から(5/26)
元豪華客船撮影へ~今朝の四国新聞の記事から(5/26)
スカンジナビア号探査~全国どこへでも行く計測隊のページから

Google Earthで、スカンジナビア号空撮

2006年09月18日 07時40分51秒 | スカンジナビア号


子育てのツボがよく利いて楽しい育児な手帖さんにグーグルアースを教えてもらう。

いたいた、スカンジナビア号発見。
この画像もいつの日か更新されてしまうだろう・・・

*グーグルアースによるスカンジナビア号の位置
北緯35度1分16,74秒
東経138度52分46,47秒
高度785m

お絵かきツールで航空写真に解説を付けてみた。
[1]出航当日、この堤防からスカンジナビア号をビデオに撮った。[2]は長井崎中学校裏手の農道で標高約50m~ここからの眺めがのんびりとして良かった。[3]はゆでて美味しいイイッコを取る磯。[4]バス停=スカンジナビア前、船がいなくなっても名前を残してほしい。[5]トンネルが出来て長井崎をわずか15秒で素通りできるようになってからスカンジナビア号へわざわざ道を戻る他県ナンバーは少なくなった。[6]木負(きしょう)の無料休憩所でトイレをいつも借りた。[7]最後にスカンジナビア号を家族で撮った(8/21)場所。道は海岸線にしがみつくように大瀬崎(約30分)へ続いている。


(画像は8/31、出航2時間前、長井崎中学校裏手から見る)

沈没を受け止めて~スカンジナビア号

2006年09月05日 00時11分11秒 | スカンジナビア号
出航の涙も乾かぬうちに沈没のニュースで瞼は赤く腫れる。
みんなの夢と祈りを載せた船出はわずか一日半で波間に消えた。
泣いた人の全ての胸にこの船は生きている。
長い間ほんとうにご苦労さまでした。
スカンジナビア号ありがとう。
                                              













ポツリ、またポツリと書いてきたスカンジナビア号のカテゴリーも今日で筆を置きます。もし次にまた書くときがあれば思い出の拾遺ということになります。

スカンジナビア号沈没~2006年9月2日

2006年09月03日 01時05分15秒 | スカンジナビア号
スカンジナビア号の沈没にはまだコトバもない。
普段見ることがないテレビを夢中で見てまわった。
恐らく港で沈没されては困るので、関係者を退去させた後
支障が無いようあえて沖に出て沈ませたのではないか。

Googleアラートに設定したスカンジナビア号沈没の最新情報が次々と入ってくる。
静岡新聞ニュースは会員専用でログインが必要なのでここでは省いた。
以下に沈没に関する主な記事を拾ってみた~

中日新聞記事/ スカンジナビア号が沈没~和歌山でえい航中に
読売新聞記事/ 「客船」スカンジナビア号沈没、潮岬沖えい航中に
日本経済新聞記事/ 元豪華客船スカンジナビア、えい航中に沈没
朝日新聞記事/ 元豪華客船「スカンジナビア号」沈没 和歌山・潮岬沖で
神戸新聞記事/ 元豪華客船えい航中に沈没
日本経済新聞記事/ スカンジナビア号が沈没・改修予定の元豪華客船

うちも今日から新年度。

2006年04月03日 18時50分44秒 | スカンジナビア号
さぁ、今日から新年度です。
巷では入学式やら入社式盛ん~初々しいばかりの初年生たち。
寅の子文庫も幸先良く、午前中3件の荷造りをして発送に出掛けました。
昨夜の嵐がうそのように、打って変って今日の日本晴れ。
あまりに富士山がクッキリ見えていたので郵便局へ寄らずに?
ちょっとだけ足を伸ばして海岸線を西浦まで~



旧道の長井崎回りはのんびり情緒豊か。ここにはまだ1日数本のバスが通ります。
でもトンネルが貫通して長井崎岬をわずか15秒で通過できるようになった頃から
スカンジナビア号へ旧道を戻る車も少なくなってしまいました。


2005年3月31日、営業終了~閉鎖されてちょうど1年です。
柵の向こう、駐車場の奥に今が見頃の桜を見つけました。



ほんとうはいけませんが・・・近づいて1枚。
ちょうど4~5人連れのご年配方にシャッターを頼まれました。
なんでも昨年春まで仲良く船上勤続していたとのお話。

老兵は死なず~各々の胸にも歳老いたスカンジナビア号は生きているんですね。
寅の子文庫には勿論、入社式も何もありませんが、
今日、新年度を一人この船の前からスタートです。

36年目の春~スカンジナビア号。

2006年03月12日 15時38分21秒 | スカンジナビア号

久し振りで沼津市西浦のスカンジナビア号を訪ねました。
既に周囲の利用施設も含めて一切閉鎖中なので乗船は叶いません。
確か昨年中にランティBVI社に売却されて、西浦木負海岸から離れることになっていましたが、
そんな話は何処吹く風、相変わらずのんびり、カモメと戯れていました。


自宅から約20km。あいにくの曇り空で、まだ肌寒いドライブとなりました。
長井崎中学校眼下の旧道の空地でお弁当タイム、愛車とツーショットです。

西浦で36年目の春を迎えたスカンジナビア号。
このままずうっと、ここに居てほしいです。

富士山遠望。

2005年11月10日 00時04分47秒 | スカンジナビア号
久しぶりで沼津市西浦の蜜柑山の現場へ。
スカンジナビア号はその後、一向に動く気配を見せていない。
今日も河内の木負海岸にのんびりかもめと戯れている。

昨年の台風22号の爪跡は1年経って今なお、山の奥深くあちらこちらに痛々しい。
崩落急傾斜地を息切らして登れば、空高く富士山が素晴らしい。

仕事の手を暫し休めて、行く秋を惜しむ。

ちょっとそこまで、スカンジナビア号までっ。

2005年07月31日 18時16分54秒 | スカンジナビア号
とらのこ、が駄々をこねて買ったムシキング、のノコギリクワガタの角が動かない。『あら、大変。ちょっとそこまで頼むわね。』と、ママトラのひと言で、近所のトイザラスへ使いっパシリ!あいにく、お目当てのノコギリクワガタは品切れで、代わりに【カブトムシ】と交換してもらい、一件落着。しかし帰り道、ちょっと、家を通りすぎて遠回り!? 潮の香りが恋しくてスカンジナビア号まで足を伸ばした。

この木負(きしょう)農協のバックに見える構図がほのぼのとしてお気に入り。



つでにもう30分、足を伸ばして、大瀬(おせ)崎まで走る!

大瀬崎は約1kmに渡り松林の砂嘴が続いている美しい岬です。岬の内側が湾になっていて、波穏やかな遠浅の砂浜が続く海水浴場、民宿も盛況で、夏休みのちょっとした、バカンス!?家族連れの1泊2日の行楽には最適です。岬の反対側(太平洋側)は風景一変にして外洋の荒波砕けるれ礫海岸で遊泳禁止、大きな石岩が波に洗われ、角が取れて丸石神のような形でゴロゴロしています。岬の海抜高度はわずかに数メートル。先端には大瀬神社と伊豆の七不思議と言われ海面より水位の高い淡水の池、神池があります。ここから富士山が見えれば最高なのですが、今では大気がよどんでなかなかお目にかかれません。岬はいつの間にやら有数のダイビングスポットになりました。土日ともなれば西浦の田舎道を首都圏ナンバーのワゴン車がスピードを上げて走っていきます。昨日の土曜日(30日)はまだまだ海水浴客も合わせて5~6分の入り程度、空いていました。きっと沼津夏祭、狩野川の花火大会のためかも知れませんね。家から約1時間強、軽トラで充分な逃避行?『ちょっとそこまで、』でした。

スカンジナビア号、おめでとう!

2005年06月01日 22時00分22秒 | スカンジナビア号
スカンジナビア号の将来が決定!

昨夜蒲団の中でラジオからニュースが飛び込んで来る。
半分、夢かと思い、今朝の朝日、静岡版で再確認。
それによると、
英領バージン諸島、の船会社【ランティBVI社】に売却が決定。
同社は複数隻の歴史的価値ある船を所有しており
1921年建造の老朽船も修復した実績があるとのこと。

スカンジナビア号は外洋クルーズ船として再び本来の任務へ復帰予定との朗報。
夏の台風シーズン前には、この西浦木負海岸から35年振りに錨を揚げ上海に曳航、
エンジンやスクリューを取り付け、1927年建造当時の外観に復元されるそうです。

最後の姿を見れるのはお盆休みの頃でしょうか。
さみしい限りですが、スカンジナビア号にとってはこれがベストな選択だと思います。
二度の大戦を生き抜き、35年間のロングバケーションを西浦でのんびりカモメと戯れ、
子供たちには大きな夢を見させてくれた白い貴婦人。
今、更なる使命を胸に数奇な運命の星のもと、再びの航海へと旅立ちの時を刻む。

いつかまた、ずうっといつの日にかまた、会いに行きたい。