寅の子文庫の、とらのこ日記

本が読みたいけど本が読めない備忘録

親子三人思わぬお泊り~自転車転倒事故。

2006年10月30日 06時08分15秒 | 生活手帳
アクシデント発生。
午前11時、馴れない下り坂道を自転車が暴走した。
父親がついていながら一瞬魔が入ったー。
勢い余って転倒、顔面打撲、鼻血が飛び散る。
現場付近のお宅のご好意で車に寝かせて家へ戻る。
取るものとりあえず静岡医療センターへすぐに運んだ。
午前11時45分、意識障害と嘔吐でCTスキャンを撮る。
画像に異常はなかったが最悪の事態を想定して緊急入院。
吐き気止めのプリペランという点滴を24時間続けた。
一夜明けて鼻を中心に左目瞼は赤く腫れあがり男の勲章?
でも元気を取り戻したようで食欲が出て安堵の胸を撫で下ろした。
午前10時、先生の回診で退院しても良いでしょう。




会いたくて会いたくて
奇しくも母さんと同じ病棟の同じ階。
明日から安定週で退院予定の母さんと一緒の朝ご飯。
付き添いの父さんと親子3人うれしいお泊り。




家に戻れば懲りずにリベンジ。
父さんも4件のご注文でちょっと忙しいです。

臨時休業します。

2006年10月28日 13時34分18秒 | オンライン古書店
10月28日~10月29日と古本寅の子文庫は臨時休業します。
ショッピングカートは動いていますがご案内が少し遅れます。
只今ご注文をされているお客様、誠に申し訳ありませんが、
30日(月)のご案内&発送となりますので宜しく御願い致します。
ご迷惑をおかけしますが重ねて御願い申し上げます。



*静岡医療センター(旧国立東静病院)から富士を望んで


今晩、うちの防水区画は大丈夫か!

2006年10月27日 17時31分03秒 | オンライン古書店

戦艦大和の本に夢中のとらのこ・・・

ヤマトはどうしてしずんだの?
大和にはね、魚雷が10本も命中したんだって。
防水区画に穴があいて、フネの中に海の水がいっぱい入ったからだよ。
Do you understand me?
・・・・・!

我が家のとらのこ艦隊といえば~
おかあさん空母はいまだ戦列離脱入院中。
留守を預かるお父さん戦艦は今晩、防水区画をちょっと改善しようか。
とらのこの奴、寝ている間に戦艦の奥深く潜り込むは必至!
このままでは今夜も水浸し・・・
防水区画(おねしょシート)を横に敷いて半分ずらしてみた。

>


*昨晩読み聞かせた?本

ドキュメント戦艦大和 <新装版>

文藝春秋

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綿密な資料と60名を越える生存者の証言で見事なまでに戦闘が再現されている。
数次に亘る艦載機の攻撃を受けて2時間の死闘。
大和は航空魚雷10本、爆弾数発を被弾。
防水区画は破綻し海水は怒涛の如く艦に流れ込んだ。
昭和20年4月7日午後2時21分、ついに戦艦大和は九州南東坊の岬沖に沈む。
この無謀な作戦に殉じた日本軍の犠牲者3,721名、米軍側の死者わずかに14名。
開戦当初マレー沖で制空権なき英戦艦2隻を葬った日本海軍は
自らその轍を踏み、ここに連合艦隊は壊滅をみた。

代金未払いを考えすぎて~注文方法を元に戻す

2006年10月24日 06時26分13秒 | オンライン古書店
代金未払いはネットショップ運営者にとって永遠の課題だと思う。
最良の受注方法とは二度手間になっても確認のメールに返信を受け取る形ではないかと今も信じているが、今回あえてオンライン古書店立ち上げ当時の形に戻した。古本寅の子文庫では、ショッピングカート(当店では全注文の98%がカートから)を利用の場合、注文と同時に*【仮・ご注文受付メール】を自動送信したのち、再度、送料を合算したご請求金額と振込み口座を明記した**【ご注文確認メール】を送信して、その返信を以って正式受注という手順を取っていた。しかし先月、返信なく注文白紙となった事例が4件あった。今月も今日現在2件の保留を抱える状況で、どうも気持ちが晴れない。店主としてみれば日に何度もメールチェックをするのだが買う側の立場はどうだろう?ショッピングカートにあれこれ入力するのも面倒?なのに、それからまた確認メールが届くのを待って、それを読んで返信しなくては正式注文にはならない・・・もし自分が買う立場ならこんなシチメンドクサイ店は御免蒙りたい?(そんなこともないと思うが、)~これまであまりに神経質で自己防衛本能(未払い対策)が働きすぎていたかもしれない。

今後、*【仮・ご注文受付メール】の自動送信後、**【ご注文確認&発送ご案内メール】を送信して翌日発送(翌日から土日を含み全て3日以内)と改める。また代金未払い対策として、ショッピングカートの精算画面と、自動送信の*【仮・ご注文メール】にその項目を簡潔に盛り込んでみた。
さあ今朝からこの手順でスタートです。

詳しくは、お買い物手引きご参考まで。

書庫に雨よけを取り付けた~こどもとコンクリートを練る

2006年10月23日 06時51分17秒 | 器からあふれ出て

書庫に雨よけを取り付けた。
寸法は1,82X3.80m。

支柱の補強(根巻き)にコンクリートを練っていると、こどもたちが集まってきた。
セメントを見るのは皆初めて~混ぜるのがどうも面白いらしい。
案の定、手伝いをしたいと言いはじめた。


おかげで楽しく仕事ができました。(はかどらなかったけど)
お父さんのコンクリートは、ちょっと頑丈です。
セメント1杯に対して砂2、砂利2の割合で練っています。
先ずセメントと砂をよく混ぜてから砂利を入れてさらに混ぜ合わせます。
次にバケツで水を入れ充分に練ります。(水の入れすぎに注意します)
練り具合のチェックは角スコ(角型コンクリートスコップ)の背中で
コンクリートをペタンッと叩いたあとスーっと引いて表面を見ます。
セメントの量が足りないと引いたあとにすぐひびが入ります。
根巻きをしたら見た目が良いように、はけ引き(表面を箒で掃くように)して出来上がりです。



これで新聞配達の自転車も補助輪のとれた、とらのこの自転車も濡れないし
お母さん用に物干しさおも取り付けたので、いつ退院してもらってもいいんですが・・・

忠霊録を買う~昭和35年発行/静岡県駿東郡裾野町

2006年10月19日 06時53分48秒 | 15年戦争
愛鷹山の共有林の会合に出る。
ヒノキの間伐も来年が最後になるという。
山林の価値は二束三文で手のつけようがない。
封筒が手渡され2年間分の報酬を貰う。
中をあらためると弐千円入っている~有難いやら申し訳ないやら。
親子三代の血と汗が浸み込んだ弐千円で、記念に残るような古書を買った。



【忠霊録】静岡県駿東郡裾野町(現裾野市)昭和35年1月発行/非売品
B5判上製本/丸背溝付きホローバック、表面クロス張り338ページ函入り



山はさけ
海はあせなん
世なりとも
君に二心
吾れあらめやも

巻頭に実朝の歌が出ているが虚しい。
わたしたちの父或いは祖父たちは一片の召集令状により国難に殉じた。
この一冊に郷土の英霊六百五十柱が静かに眠る。
出征した若者らの気持ちを防人歌に拾う。

防人に
立ちし朝明の
金門出に
手放れ惜しみ
泣きし児らはも(万葉集巻14、3569)

本に挟まっていたもの~1枚の愛読者カードから

2006年10月16日 06時05分00秒 | 15年戦争
私は玉砕しなかった―グアムで投降した兵士の記録

中央公論新社

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本を整理していると投函前の愛読者カードが挟まっていた。
1葉にびっしりと綴られた戦争への思い。

~戦争末期を学徒勤労動員の中で過ごし
敗戦を予期させられ死ぬのは嫌だと内心決め込んでいた
逃げられぬ島国 最終的な運命を予感しつつ
文学の中へ逃避し学業は完全に捨てていた
厳しい戦線で自己を見つめ投降された作者に敬意を表します
また最後まで戦争を語れなかった心も理解できます
私自身の生き方 或いは今日に至るまでの生活の中に
口にすることを憚るものを多く持つ者として
本当のことを語る 語りたいと考える
しかし いつの日 それに手をつけられるだろうか
真に自分を見つめ 本当のことが書けるか まだ心を決めかねている
語る者も語られる者も傷つく ささやかな抵抗を秘めて死ぬべきだろうか?
埋もれている人間の真実の手記がまだまだ沢山ある筈です
発掘発刊して下さい~

*男性/59歳団体職員・差出人有効期間/ 昭和65年6月10日まで
*挟まっていた本/ 改訂前初版【玉砕しなかった兵士の手記/横田正平/1988】


愛読者カードは投函されず挟まれていた。
15年戦争の傷は癒えることなく生涯命の底に暗くよどんで晴れることがない。
貴重な体験は語られずして、埋もれていく人生は多い。
はがきを書かれた人の人生もまたいつしか忘れ去られる。
しかし皮肉にも極限に置かれた人間の真の姿こそ最も崇高で
きら星とばかり輝やいていると知らなければならぬ。

朝6時の窓から~軸のぶれを修正して。

2006年10月11日 06時48分03秒 | オンライン古書店
新聞配達を終えて朝6時。
寅の子文庫の窓を開ける~なんて気持ちがいいんだろう。
痛い右足でペダルをこぎながら、ふと憑き物が落ちたと感づる。
*たとえ回り道でも自分にしかできないやり方を貫こう*
この方針はお店を立ち上げたときから一貫していた(はずだよ)
でも、すぐに軸がぶれる。(これで何度目?)
ウチもリニューアルしなくてはー。(まだそんなこと言ってる)
ぶれた頭で一夏棒にふった。(新着UPできなかった)

カラーブックスが好きだという川崎のKさんは今回で5度目のお買い上げ。
虫食い状態の本棚から勿体無くも複数冊選んでお買い上げくださる。
早く300番以降もUPしてくださいね~そんな無言のメッセージを受け取る。
今朝ご注文のあった新潟のWさんも7度目の常連さん。
いつもほんとうにありがとうございます。

お店の格好デザインが気に入らないのは店主だけで(隣の芝生はまだ青い)
ご注文くださる方は決してそんなことにはこだわらない。
体裁がいいに越したことは無い。でも大事なことはもっと深いところにあるんだ。
ボロボロの本でも、画面の向こうでそれを探している誰かがきっと居る。
儲からないけどね、いつもそんな気持ちを守らなくては。

1円で売られているアマゾンに800円で出してお買いくださる方もある。
丁寧にコメント書いたご褒美だよ。胸に込み上げるときもある。
ときには店主の気儘でべらぼうな値段の本もあるけど、
損するときもあるから差し引きゼロだよ。(ほんとかな)
毎日が勉強で、毎日が発見。そして感謝の心。


画面の向こうで見ていてくださるお一人に向き合う姿勢を忘れまい。
今日からまたコツコツと、一人のお客さんのためのお店に戻ろう。

お母さんがいない夜に~とらのこ初めての試練。

2006年10月08日 05時21分30秒 | 生活手帳

お父さんが足の病院を替えた日にお母さんが入院したー。


毎晩ビデオばかり見ていたくせに、テレビの前に座らなくなったね。
寝る前にはちゃんと歯も磨いて、オシッコにもひとりで行って、
お父さんが新聞配達で抜け出して一人ぼっちになっても泣かないし
だんだんおにいちゃんになるね。

気が紛れればと、物置から40年ぶりに出した魚雷戦ゲームに今は夢中だけど・・・
ちいさな胸を痛めて、やせ我慢しているのかな。
足が痛いお父さんも今日には自転車をこぐ練習をしなくてはね。

メイやさつきと同じように、しちこくやまの母さんに会いに行こうか。



*魚雷戦ゲーム1968/エポック社

肉離れ~整形外科の最新の医療現場を体験。

2006年10月04日 06時47分16秒 | 生活手帳
運動会で子供にいいトコ見せようとしてズッコケた肉離れ。
思い切って、別の整形外科に替えてみた。

清泉クリニック、というリハビリ専門のスポーツ医学センター(ストレッチルーム)を備えた病院でオープンしてまだ4ヶ月と言う。院内全体に柔らかな陽が差し込み、とてもさわやか。院長先生をはじめスタッフ皆さんが一様にラフなスタイルで、白衣を着ていないのも良い。診察室に入れば、大きなテーブルの同じ側に先生と私(患者)が共に肘を付いて会話できるような設定。医者が患者を見下ろすような威圧感は微塵もなく、とても好印象だった。改めてレントゲンを撮り、それがすぐパソコンに取り込まれて閲覧できる。カルテはそのまま電子カルテとなってネットワークで診療室やストレッチルームでも見れるようだ。ストレッチルームはスポーツジム顔負けの設備と広さ。専門のトレーナーが一通り、手取り足取りで丁寧に教えてくれる。最後にもういちど診察を受け、今後の処置について説明を聞いた。従来の整形外科のイメージとしては、足腰の痛みは痛い本人しか分からず日柄もので、時間が経てば良くなるという雲を掴むような話だったと記憶しているが、ここでは先生やリハ専門の療法士の方がその原因を探り、患者さんひとりひとりの身体の具合や毎日の生活パターンに合わせたその後の療法(ストレッチなど)を的確に指導してくれる。まだ新しいせいか、診療待合時間わずかに3分、診療~ストレッチ一通りで約1時間。こんな施設、全国にもまだ珍しいのではないだろうか。これからの整形外科の新しい形(リハビリトレーニングルームを兼ね備えた)を見たようでとても新鮮だった。清泉クリニックさん昨日の朝はありがとうございました。


肉離れから今日で13日。痛みは太腿をかばった故に今度は膝の裏側の筋がパンパンに張っている。むしろこちらのほうが痛いくらいだ。しかし昨日の診療で気持ちに整理できた~見通しは明るい。朝の新聞配達も私がハンドルを握り、馴染みのTさんが小走りにポストへ投げて二人三脚。世の中に越えられないハードルは無いと噛みしめる。

原色日本蛾類幼虫図鑑を現場で使う。

2006年10月03日 06時58分23秒 | ちいさな生き物たち
とらのこが蛾の幼虫?を見せに来た。
正確に言うと、ウチのコテツがお隣りさんちの庭で、モミの木に寄生した害虫(蛾の幼虫)駆除の最中に割って入って、『いきものをころしてはかわいそう』と泣いたので、大小10匹ほどを虫かごに入れて貰ってきた。(そんなの早く捨ててきなさい、とも言えずに飼うハメになったけど、いったい誰が面倒みるんだい?大きいもので長さ10センチ、太さ2センチはありますよーーー。)



すると、昨日貰ってきたばかりなのに、もう糸を吐き始めた。



あっと言う間にマユになってしまった!(いったいどうなってるの?)


こんなこともあろうかと、【原色日本蛾類幼虫図鑑上巻/保育社/平成3年11版】を調べてみる。名前はシンジュサン。(ヤママユガ科) 食葉性で主として喬木、潅木の葉を食べるとある。シンジュやニガキ(ニガキ科)を好むのでその名がついたようだ。採取したのは老熟幼虫で灰褐色の固い繭を作ってサナギとなり越冬すると出ていたー。

オイオイ、来年の春までウチに置いておくのかい?(でも助けてあげてよかったね)

古書買い取りして思う(5)~書庫にて

2006年10月02日 06時40分52秒 | 買い取りと配達の現場から
新しく書庫を構えてから買い取り依頼が続いている。
嬉しいけれど、売り上げ金がそのまま買い取り資金にスライドしていく。昨日、大坂から大判函入りで【日本古寺美術全集全25巻】がダンボール4箱に分けて着払いで届いた~運賃だけで5,000円支払う。これまで美術大判(超ワイド判)豪華本はただでさえ重いうえに、かざばるので扱うことはなかった。このセットも揃いの市場価格が数万円単位と高値ゆえ、とてもウチの土俵では勝負にならぬシロモノで、当然辞退申し上げるつもりで提示した安値に手を打たれ、たちまち買い取り成立となった。梱包を解いでみれば、函入り帯び付きで状態の良さに目を見張る。パラパラとページをめくると国宝・重要文化財といわれる、『御ほとけ』たちの表情が豊か。カラーブックスやトンボの本、一般サイズのそれと見比べても目に飛び込んでくる迫力が格段に違う、あたかもその場所にいて対象物と向き合っているかのような感覚になる。さすがは出版社の顔~美術豪華本は超ワイド判に限る。たとえ売れなくても揃いのセットをひとつぐらい置いておけば店のイメージアップにもなるだろうし、良い買い取りとなった。
バアバが査定の現場を見に来て、どういうお人が持っていたのかねぇと言う。(こんなに大きくては、)庶民の住宅事情にはどう考えても向いていないのだ。ウチの本棚にも大判の枠はなく、当分の間は隅に、ツン読しかなさそうだ。


東大阪のIさん、大切な本たちお譲りくださりありがとうございました。

お彼岸に見た庚申塚

2006年10月01日 07時45分14秒 | バアバの生活手帳

病院からの帰り道、ちょっと車を止めてもらう。
庚申塚を囲んで彼岸花が咲き乱れていた。
不思議とお彼岸に合わせるようにこの花は咲く。
咲いて墓参りに行きなさいと教えてくれる。

石塔は庚申塚ではなく庚申檀と彫られていた。
いつもなら石肌に手をやり裏面の碑刻を読んで
造立の時代に思いを馳せるのだが
花を踏んでは悪いような気がして、黙礼してその場を離れた。


足が治ったら墓参に行きたいであろう母の供をしてやらねばならぬ。