寅の子文庫の、とらのこ日記

本が読みたいけど本が読めない備忘録

岩波写真文庫の中から~1枚の写真

2004年12月31日 03時05分45秒 | 岩波写真文庫
No101『戦争と日本人~あるカメラマンの記録』

このナンバーを復刻ワイド版を含めて4冊、陽の当たらない書庫に収めてある。より保存状態の良いものを買い求めたからだ。戦争によって虐げられた庶民の生きざまがひとりのカメラマン一家に集約すべく、すさまじく映し出されていて大いに考えさせられる。結論はひとつ、戦争とは愚かなるべし。

目を覆いたくなるような写真群はこの1枚に救われている。70年を遡る記録写真に時代は変われど、本来人間の持つ根本的部分には何ら変化なきことを学ぶ。束の間の一時、頁をめくりながら家族らと何か?を共有したような思いにかられたが最後の1頁でタイムスリップの旅から今に戻り、腹のよじれるような切なさを感じた。一人の人間に与えられた限られた生きる時間の尊さを思い居住まいを正す。通常読書は寝転んでするのが楽しいが時として端座真剣勝負、命に刻む1冊となった。

★岩波写真文庫286冊中マイランキング-ベスト1位

岩波写真文庫

2004年12月29日 01時54分01秒 | 岩波写真文庫
ほしい本だから買う。あたりまえではないか。
要らない本を出しても売れないと考える。
売りたい気持ちと売りたくない気持ちがせめぎ合っている。
分水嶺の見える日はまだ遠い。

古本寅の子文庫では岩波写真文庫を目玉にした。
清水の舞台から飛び降りたつもりで
自分のために揃えた286冊に手をつけた。

50年昔の小冊子ゆえ程度もピンキリでさまざま。
手放さないつもりで施したセロハンテープの補修がアダになったと思った。


オンライン古書店はじめました!

2004年12月25日 21時24分36秒 | オンライン古書店
平成16年12月13日、沼津警察署生活安全課にオンライン古書店開設の届けを出しにいく。思えば4月に古物商許可申請の用紙をもらってから約8ヶ月、ようやくここまでに辿り着いた。そして今日がやっとスタートの日。あせらずゆっくりと、しかし真面目に取り組んでいきたい。