寅の子文庫の、とらのこ日記

本が読みたいけど本が読めない備忘録

岩田一男の、『英語・一日一言』 NONブックスを読んで。

2010年10月30日 11時59分28秒 | オンライン古書店
お兄ちゃんから払い下げになったDSliteでチョコチョコ『英語漬け』を楽しんでいたが、突然の返還要求であえなく没収!仕方ないので手持ち無沙汰に岩田一男の『英語・一日一言』を読んでみた。一年365日を日めくりにして世界の名句名言がズラリ掲載。これはもう立派な人名事典でもある。たかが「NONブックス」などと馬鹿にしたら怒られる。


●[英語・一日一言]岩田一男/祥伝社NON BOOKS 昭和45年初版
新書判なので気軽さが良い。ポケットやバックに入れて何時でも何処でも英語に馴れ親しむ。面と向かって話すには憚れるようなことでも英語にすればスマートでもある。以下何編かご紹介。
◆Happy families are all alike;every unhappy family is unhappy in its own way. (NOV20)
[訳]幸福な家庭はどれもみな同じようなものである。不幸な家庭は其々の行き方で不幸である。[レフ・ニコラヴィッチ・トルストイ]ロシアの文豪トルストイの傑作『アンナ・カレーニナ』の冒頭書き出しの言葉。

◆Boys be ambitious. (JULY31)
[訳]少年よ、大志を抱け。[ウイリアム・スミス・クラーク]ambtiousは「野心的な」というよりは、「志を高く持て」と捉える。クラーク博士は札幌農学校=現北海道大学の初代教頭で農学の他聖書を講じた。又弟子に内村鑑三が居る。

◆It is true that liberty is precious-
so precious that it must be rationed. (JAN21)
[訳]まことに自由は貴重なものである。---非常に貴重なものである。それゆえ配給されなければならないのである。[ニコライ・レーニン]元ソ連邦初代人民会議長。死後86年(1924年没)今なお背広姿でレーニン廟に眠る。どんなに貧しくとも均一に統制されてしまうのは御免だ。

◆Enrich yourselves. (OCT4)
[訳]自己を豊かにせよ。[フランソワ・ピエールギゾー/仏政治・歴史家]精神的に(金銭的にも)そうありたい。日々の研鑽怠るべからず。

◆Old soldiers never die;they just fade away. (APR11)
[訳]老兵は死なず、ただ消えゆくのみ。[マッカーサー米陸軍元帥]連合国軍最高司令官を解任帰国後、議会での一声。マッカーサーには他にも、太平洋戦争初期フィリピン脱出時、◆I shall return;私は戻ってくる!という有名な言葉がある。

◆Where all think alike, no one thinks very much. (SEP23)
[訳]すべての人が同じ考え方をする所では、だれもあまり考えることをしない。[ウォルター・リップマン/米新聞記者]where「~のような所では」。think alike「同じように考える」と訳す。批判や反対意見があってこそ健全なのだ。

◆The shepherd always tries to persuade the sheep that their interests and his own are the same. (JAN23)
羊飼はいつも羊たちにお前たちの利害と自分の利害とは同一だ、と説得しようとしている。[スタンダール/英作家]shepherdは、shep(羊=民衆)+head(牧夫=指導者)に因数分解できる。我々だってそういつまでも騙されている羊ではない、とでも言おうか。

◆He who seeks only for applause from without has all his happiness in an-other's keeping. (NOV10)
[訳]外部から喝采ばかりを求める人は、自分の幸福のすべてを他人の保管に委ねているのである。[オリヴァー・ゴールド・スミス/英詩人小説家]He who~は「・・・な人は」という意味。こういう人には仕えてはいけない。

●上記の英文をグーグル翻訳にかけてみたが(直訳で)ダメ。ただ音声が聴けるので勉強にはなります⇒グーグル翻訳

英語・一日一言―知恵と感動のことば (ノン・ブック (3))
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