寅の子文庫の、とらのこ日記

本が読みたいけど本が読めない備忘録

芹沢光治良売れました。

2005年04月29日 22時35分25秒 | 売れた本と売りたくなかった本

芹沢光治良
の文庫本が2冊売れた。
ともに状態はよくない、並下。しかし思い入れの2冊、付き合いは長い。オンライン古書店なんぞ始めなければ本棚の奥で穏やかな余生を送っていたに違い無い。誰も買わないから大丈夫だよ~などとサクラを頼んで目録に載せていたが後の祭り。今朝、梱包する前にお別れ写真を撮った。

【告別/昭和54年初版/本人あとがき/定価260円】/左
新刊を 芹沢文学館 で購入、シスレーのカバー絵/が気に入っていた。

【弧絶/昭和30年初版/解説・佐古純一郎/定価70円】
20年以上昔に神田で見つけた、氏を語るには必読の書。

離れ離れにならなかったのがせめてもの救い。新しいご主人様のお手元で確り使命を果たせと笑顔で送り出した。北九州のSさん、どうか宜しく頼みます。

7冊のカラーブックス117~121まで。

2005年04月26日 13時38分37秒 | カラーブックス
【7冊のカラーブックス】 今週はNo115~121まで掲載です。

115番【京の味~名所とたべもの】岩城もと子/初版41年12月1日
116 【詩歌のふるさと】大竹新助/42年1月5日
117 【フラワーデザイン】マミ川崎/42年1月5日
118 【日本の大学】矢島文雄/42年1月5日
119 【茶道入門】井口海仙/42年2月20日
120 【奈良の寺】駒敏郎/42年2月1日
121 【サボテン園芸~栽培の手ほどき】右田重雄/42年3月1日



118番【日本の大学】は約40年前のキャンパス風景に現在とは異質な雰囲気、気高さを感じます。
116番【詩歌のふるさと】の著者、大竹新助氏は【79番/武蔵野】【88番/奥の細道】に続いて、
カラーブックスでは3冊目の執筆、明治から昭和期に活躍した詩歌人の足跡を訪ねた全国写真紀行です。

魔法の穴から特大ミミズ!

2005年04月24日 02時18分47秒 | ちいさな生き物たち


暮れに掘った生ゴミ用の穴が口までいっぱいになった。
台所で出た野菜クズや食べ残しは、この穴の中で土に還る。
上手に土を作るコツは、捨てたゴミの上にその都度、移植ゴテで軽く土をかぶせてやる。
後は土中のバクテリアとミミズのお仕事!

とらのこ、も手伝って縦横60X50、深さ70センチ、の穴を掘った。
これでまた半年は大丈夫、穴の位置は1年前と同じ。
掘り出した土は去年捨てた生ゴミ、自然が為せる業の妙。

すると、土の中に特大のミミズを発見、3人腰を抜かす!
長さ30センチ、太さ親指ほど。



よく見ると伸びたり縮んだり、さかんに体をしごいている。
歯磨き粉のチューブを絞り出すように、お尻から多量の糞を出している!
詳しくは分からないが、これが土の素だと思う。

親の手伝いをしながら遊ぶ。庭の穴は魔法の穴。

すぐ買わない、ひとつのモノを長く使う。

2005年04月22日 20時48分33秒 | オンライン古書店
机の上で今なお活躍中のPDA(NECモバイルギアⅡMC/R530)
PDAの長所は操作が簡単であるということ。起動と終了がボタン操作ひとつで瞬時に出来る。作業中に幾らでも電源を切れるし、また電源を入れれば待ち時間なしで続きが出来る。タッチパネルの操作切替えは横着をして、鉛筆の代わりに爪の裏側でそれをやっている。

付属ソフトもポケットエクセル、ワード、アクセスがPCのオフィスと互換でき使い勝手が良い。外出先で気軽に文書が作成でき、家に戻ってPCへ繋げばOK!!文書はケーブルから『アクティブソニック』でPC本体へ取り込む。ディスクトップが母船ならこちらは小回りの利くキャッチャーボートと言う感じ。ちょっと面白い機能では子どもとよく遊ぶボイスレコーダー、約13時間分を録音管理できる。コンパクトフラッシュとPCカード、両方使える二刀流。電源はノートをはるかに凌ぐ長時間駆動の充電式リチウムイオンバッテリー/AC00Vの他、別売の緊急電池パックを使うと単3電池4本でも動く。小さく軽いのでがさばらないし多少の衝撃にもビクともしない。

寸法240X130X30ミリ、重量750g(計測は机の上で)。
詳しい性能は、MobileGearⅡMC/R530 を参照まで。良いことづくめで数え上げたらキリが無い。これほど楽しく仕事が出来て便利な万能ツール。さぞかし巷で持て囃されると思いきや発売5年で撤退、もう店頭で見かけることは無い。純正オプションも含めて販売は一切終了している。新しくパソコンを買い換えても、PDAは活かされるだろうか・・・

モノはすぐ買わない、丁寧に長く使うのが我家の規則。

ホームページビルダー、サイトがフリーズ!

2005年04月21日 23時27分56秒 | オンライン古書店
昨夜突然、ホームページビルダーのサイト更新がフリーズして使用不可となる。
バックアップデータと入れ替えて【サイトの新規作成】でも駄目。
知りうる限りの手を尽くすが徒労に終わる。IBMの担当と電話のやりとりも虚しい。
お先真っ暗で思案に暮れているとき、再度電話を受ける。
今度は別の女性の方、丁寧な説明。

*1~メニューの【ツール】から【オプション】を開き、
*2~ダイアログボックスの【ビジュアルサイトビュー】をクリックして、
*3~【展開レベル】の数値を3(初期値)から1にて直して、
*4~ついでに右隣の、【エラーのある頁まで展開】のチェックを外して、もう一度トライ!。
すると、今度はフリーズしないでサクサク展開。

知らないってことは恐ろしい、最初からやり直したら1ヶ月はかかる。
原因は何かと訪ねると、パソコンがどうも古いらしい。
今年で5年。耐用年数を4年とみれば既に買い時か。
やっとCD-RWを使い始め、まだDVDなど触ったことも無いと言うのに、
もう記憶媒体は次世代DVDに規格変更するらしい。
世の中は常に、3歩進んでいる!

寅の子文庫は現在45頁から構成している。
【保存版岩波写真文庫】の目録作りに必要な286冊分の写真を、ようやく今撮り終えたところ。
果てしなく続く?【7冊のカラーブックス】 の表紙画像もジワジワ増えている。
さらには開店以来一度も更新していない、現代教養文庫の写真撮りが後につかえている。

購入以来一度も不具合を起こさず、ウィルスにもやられず、良き相棒。
途中メモリーも128MBを増設して、64から190MBと半端だが向上、まだまだ仕事はできる!
ここで予備役に入れてしまうには惜しいマシン。

アナタ、壊れてからでは遅いわよ。 ~果たしてその声はなかなか聞こえてこない。

庭の桜~続きあり。

2005年04月18日 22時43分30秒 | 生活手帳
平成5年5月に親指ほどの太さの苗木を近所の農園で買い、当時の愛車スバルレオーネ・ツーリングワゴンのルーフキャリアに載せて運んだ。中央の副え木(グリーンパイプ)で叉に挟んであるのが親の木(苗木)。脇から出た芽がいつしか親を越して花を咲かせるまでに大きく育った。結わえた針金は食い込んで外れない。親木はすでに朽ちている、人も自然も同じ。

7冊のカラーブックス108~114まで。

2005年04月18日 19時12分10秒 | カラーブックス
【7冊のカラーブックス】 今週はNo108~114まで掲載です。

108番【カラーABC~暮しのための色彩室内】稲村耕雄/初版41年9月1日
109【飛行機】宮本晃男/41年9月1日
110【世界の大学】本田一二/41年10月1日
111【仏像~そのプロフィル】入江泰蔵・青山茂/41年10月1日
112【きもの】井上愛子/41年11月1日
113【京の寺】岡部伊都子/41年11月1日
114【東南アジアの旅】石井出雄/41年12月1日



110番【世界の大学】の著者、本田一二(ほんだいちじ)氏は90番【アメリカの旅】も執筆されています。
カラーブックスでは2度目の登場です。今回もアメリカの大学30校をはじめ、世界88の学舎を紹介、
後文では留学を志す若い人向きに、留学の心得、国別の入試と学費、留学の方法、奨学金制度など
詳細な記述は、そのまま留学用ガイドブックとして大いに活用でき、
カラーブックスをして小さな大百科の所以たるを充分に証明しています。


丸山ワクチンと庭の桜。

2005年04月16日 18時29分59秒 | 生活手帳
本棚に収まっているのは本ばかりとは限らない。
A4サイズの角封筒を取り出してみる。
裏に日本医科大/ワクチン療法研究施設の文字。
使いかけのアンプルが2箱。
13年前、肺と肝臓をやられた父の遺物。
亡くなる前日まで家に居て一言も痛いと言わず
1日おきに近所の医院へこの薬を打ちに通った。

社会の七不思議と称して丸山ワクチン認可問題がある。
末期癌患者の4人に一人は一縷の望みをかけ
日本医科大付属病院の門を叩くという。
しかし有償治験薬のまま今日まで認可されず悔しい。

丸山博士の人となりを本から伺い知る。
終戦後、皮膚結核が猛威をふるう中、ライフワークの一環として
ヒト型結核菌体成分で皮膚結核の治療に取り組む。
国立多磨全生園に20年通い続けハンセン氏病や結核患者には
癌患者がいないという事実からヒントを得てこの薬は誕生する。
読むにつれ氏の誠実、清廉な人柄に引寄せられた。

詳しくは、丸山ワクチン オフィシャルサイト参照まで。
ワクチンと一緒に並べてあった関係書籍7冊は、
お役にたてればと、寅の子文庫の本棚へ移行した。


2月の命日に家族を集めて13回忌法要をした。
死んだ年の5月に親指ほどの太さの桜の苗木を庭に植えた。
やがて脇から子どもの芽が吹出て親木を食い成長して早や13年。



写真は先週から続いた長雨に良く耐えて散らず昨日の朝(4/15)の1枚。
例年より10日遅く満開見頃にまる。

朝な夕な、この木の下を通り
一日を始め、一日を終わる。
毎日父を見上げる、父も見ている。

《ブログ内関連記事》
◎庭の桜~続きあり、の記事(05/4/18)

善い哉、善い哉。

2005年04月13日 01時12分43秒 | オンライン古書店
今日は発送2件。オークションのゆうパックとAmazonの冊子小包。
ゆうパックを作り終え、冊子小包に取り掛かる。
荷造りを終え、封筒に切手を貼った後、7桁の郵便番号、6桁まで書いて気がつく!
先のゆうパックの番号をまた書いてる!

注意力散漫でやるミス。
封筒を交換しようと、七つ道具【ハーガス剥離液】で切手を剥そうとしてまた気がついた!
冊子小包の郵便番号も、書いた6桁まで、ゆうパックとこれまた同じ。
ゆうパックが179-0071で、冊子小包が179-0073。
まるでナンバーズを当てよう。封筒がムダにならなくて、善い哉。

2件の荷物を抱えて雨の中、ご近所の郵便局へ走る。
受け付けで顔馴染みの○○さんが言う。
このゆうパックはこうするとお安くなりますよと、
親切に梱包の紙袋、四隅をたたんで、ひと回り小さくしてくれた。
おかげで200円安くついて、善い哉。

春の雨に善い哉が続いて、桜の花よ明日まで散るな。

7冊のカラーブックス~101から107まで。

2005年04月12日 00時26分45秒 | カラーブックス
【7冊のカラーブックス】

毎週月曜夜、7冊だけ刊行順に公開するカラーブックス。今週の7冊は101~107番まで。
【101番・海釣り】より、初版本からビニール巻きに仕様変更となります。
個人的には紙カバーに愛着があるのですが、お若い世代にはビニール巻きが定番ですね。

101番【海釣り】 永田一脩/初版41年5月15日
102 【上高地】 布施正直/41年6月1日
103 【日本の博物館】 三杉隆敏/41年6月1日
104 【能】 丸岡大二・吉越立雄/41年7月1日
105 【平家物語】 門脇禎二・横井清/41年7月1日
106 【空から見た日本】 黒田清揚・佐々木敦朗/41年8月1日
107 【家庭園芸Ⅱ~夏から冬までの草花】 浅山英一/41年9月1日

101番を執筆された永田さんは前年、昭和40年7月に秋元書房からトラベルシリーズNo20、
【伊豆の旅~伊豆半島・伊豆七島】を上梓されていますが、伊豆を書いた案内本の中では白眉。
足で稼いだ緻密な解説と普段着の白黒写真が当時の人と半島を正確に伝えていて良い。
今回の【海釣り】も筆が冴え、「釣り」の周囲にあるモノの味が出て愉しい1冊に仕上がっています。




どうぞ、ご覧になってください

うちにもありました。 カットガラス!?

2005年04月09日 01時58分28秒 | 生活手帳
スカンジナビア号の署名でお世話になりました、
絵と記り庫(伝統工芸 江戸切り子の清水硝子 Hp担当のBLOG)に、
カットグラスの製造工程、練達の技をほんの触り、勉強させて頂き、興味深い。
最新技術とか文明の最先端のイメージが強い東京で、なお、熟練の技冴え渡るを見て感動する。
相手がガラスだけに相当神経使うのですね。

それにしても太陽の光にかざしたグラスはグッド!まるで皆既日食のようできれい。

で、我家にもこんなの、ありました→プリズム2個!
(一応はカットガラスのつもりなんですが、)

左側は、虹プリズムで、双眼鏡を分解して取り出したもの。
光を壁や天井に簡単に映し出せて、とてもきれい。
右側は理科の実験で使った直角プリズム、光の屈折を見るためのガラスだが
こちらも7色のスペクトルが美しい。

風邪の強い日曜日には窓越しの縁側でとらのこ、と時間を忘れて光と戯れています。


FAXからのご注文、有難うございました。

2005年04月05日 12時45分08秒 | オンライン古書店
お礼のメールを差し上げてから幾日も過ぎてしまいましたが、押し流されないうちに書き留めておきます。

FAXからのご注文は初めて。場所は鹿児島市内のコンビニから。
自宅にはパソコンもFAXもない、他所に置いてあるパソコンから見つけたが局止めで1冊、送ってほしい。
見れば名前と携帯番号とアドレスのみ書いてある。

おっかなビックリで携帯にメールを送ってみた。すると即座に返信あり。
何度かやりとりを交わして、『ご注文、毎度あり!』となる。
冊子小包・鹿児島中央郵便局止め/送料340円、商品代金と合せて1840円のご請求。
発送後数日して滞りなく払い込み通知が届き、お取引は円満終了。
平たく言えばただ、それだけのことだがー。

昨年12月開店当初、ご注文窓口をどこまで広げるか迷った末、FAXとハガキも善し、とした。
画面を見て注文するのだからFAXもハガキも必要ないかも知れない。
ペーパーレスは当たり前。専用カートとメールがあれば何も問題はない。
しかし何かを忘れているような気がする。
便利になればなるほど、感じるものも薄らいでいく。


ご都合あってFAXやハガキをご利用になられる方がいらっしゃるということ。
お手を煩わせて申し訳ないと思えば、その分、人の手の温もりも汲み取れるということ。
寅の子文庫も、ご同業他社から購入するとき、メールではなくFAXを使い、
直接お声を取り次いで貰うことが多い。
インターネットは販売の手段ではあるが、気持ちは街の古本屋であるということ。
以上、肝に銘じておくこと3つ、再確認できたお取引となった。

鹿児島のKさん、有難うございました。
またのご来店をお待ちしております。

7冊のカラーブックス、始めました。

2005年04月04日 01時15分34秒 | カラーブックス
カラーブックス の本棚がやっとNo100まで漕ぎ着けました。
【No100~新しい宝石/菅原通済/昭和41年5月1日初版185頁/定価230円】
次はNo200を目指します。

だらだらやっても張り合い無いし、けじめをつけてみることにしました。
名付けて新企画!『7冊のカラーブックス』(深い意味はないのだけれど、)
毎週月曜夜、番号順に7冊だけ、公開します。

次の予定は4月11日になります。
No101からNo107までです。
きっと見たこともない表紙がでてきますよ。

請うご期待!