寅の子文庫の、とらのこ日記

本が読みたいけど本が読めない備忘録

駒門風穴だけに棲息するコマカドチビゴミムシ。

2006年06月25日 05時03分46秒 | 生活手帳

御殿場の観光スポットと言えばプレミアムアウトレットは国内最大級で人気の的。
しかしウチではそんな処へお金は落とさない~親子3人で入場料僅かに400円!やはり国内最大級にして富士山噴火の産物~駒門風穴を見学に行く。何の変哲もない田舎の住宅地の裏手に入口があって、こんなすごい名勝、天然記念物があるとはー。
久し振りで度肝を抜かれました。

光量不足で撮影は思うに任せず、詳しい画像は思考回廊さんの記事をご覧ください。

受付で貰ったチラシには、駒門風穴(コマカドカザアナ)と書いてありますが、一般的にはコマカドフウケツのほうが慣れ親しみやすい。要約すると、大正11年3月に国の天然記念物に指定。現存している溶岩隧道の中では(旧型を保っている)国内最大規模、との説明ではいまひとつ意味が分からないので、もし興味のある方は御殿場市観光協会・駒門風穴保存会0550-87-3965へ尋ねてみると面白い話が引き出せるかも知れません。
入口より全長291m、枝穴は岐点から110m。内部には必要最低限の照明が施されているのみでほとんど薄暗く、足場も悪いので注意が必要。富士山噴火当時の溶岩流がそのままに観察でき、大自然の造形美の凄さを殊のほか満喫できます。内部温度は年間常に一定で摂氏13度。夏休みともなれば涼を求めに家族連れで賑わうそうですが、今日、洞内ですれ違ったのは僅かに数人だけでした。

見つけることはできませんでしたが、風穴内部(洞内)には蝙蝠をはじめ多数の微生虫の棲息が確認されていて学術的にも大変貴重です~以下の生物は観覧半券の裏面を参照。
*虫類
コマカドチビゴミムシ(Trechiama Laricola S.UENO)
コマカドオビヤスデ(Epanerchodus takashimai HAGA)
コマカドツチカニムシ(Allochthonius uenoi MORIKAWA)
*蝙蝠類
コギクガシラコオモリ
ユビナガコオモリ
オオキクガシラコオモリ
ネズミコオモリ
*植物
ヒカリモ

内部の詳しい案内図は富士山大好きランキングの洞窟探検のおすすめを参照まで。

※見学心得(今日感じたこと)
*運動靴で行く(ハイヒールでは無理=長靴の貸し出しあり)
*ゆっくり探索して30~40分、冷えるのでカーディガンあれば良し。
*天井から常に滴が落ちてくるのでそのつもりでー。
*中でタバコは吸わない(いろいろな意味で)
*棒電池(懐中電灯)があると足元注意と洞内探索に便利、など。


今日、世界でここにしか居ない小さな生き物たちに思いを馳せた、最良の日。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。