なんとかしてきてなんとかなった

つれづれなるままに、つぅつぅれろれろ

麻生財務大臣とナチス発言

2014-09-09 19:43:45 | 日記
へんな話題だけど

麻生太郎副総理兼財務相(当時)が7月にナチスみたいにこっそり憲法をかえればいい、と発言して物議をかもした。
政治家がナチスを肯定的に発言することは、欧米では政治生命にかかわるはずだけど、なんともまぁ、一度謝罪しただけで何事もなかったように再度閣僚続行してる。
それは日本人がナチスに対して欧米ほど嫌悪する意識を持ってない、ということで本来ならまっとうな知識と常識があるならば、新聞各社を筆頭にした大問題にするはず・・・なのだがなぁ。

ま、それは置いとくとしても
前に見た二次大戦のドキュメンタリー。
対戦に入る前のドイツの事を説明してた。
ナチスがどう政権を掌握していったか、その時の各国の対応なんかも。
ざっと言えば、一次大戦後の賠償金でドイツ国内は疲弊と貧困と政治不信が蔓延してた。
そこに、国粋主義ふうのナチスが台頭して人気をはくしたわけだけど、ナチスの支持者は中産階級と農民。つまり、当時のハイパーインフレ状態で割を食ってる人たちだった。
いわゆる政情不安が起こると、右寄りな政権が支持されるのは、どこも一緒だが、ドイツはその後が悲惨だ。
いわゆる一党独裁まで転げ落ちるように行ってしまう。
議会で第一党をとり、政権を揺さぶり、再選挙で過半数をとれば「ドイツ国民に承認された」と言い張って、全権委任法を可決させワイマール憲法を事実上停止させた。

ここまでが麻生太郎の言わんとしたこっそりという訳の分からない。静かな強硬手段なのだろうけど、面白いことに、ナチスが第一党(まだ過半数ではなかったころ)もしかしたらと思ったのだろう、財界からの献金を再開してる。
今日のニュースで言っていたが経団連が政治献金をしましょうと呼びかけをしたとかw
5年間してこなかった(民主の時代から)献金の呼びかけを財務大臣のナチス肯定発言の2か月後にね。
そしてベルサイユ条約で軍備の制限も細かく規定されていたが、ナチス政権時代には軍備を増強、しかも、それは国防のための最低限の戦力だと言い張っていた。
そして、ポーランドに領土返還を要求し、国内向けには「ポーランド内のドイツ人同胞を助けるため」と電撃作戦で占領した。

さいきんなんだかこの構図に似たようなことがあちこちで起きてる気がする。
ナチスのポーランド占領も、イギリスとフランスがあまりピンときてなかった。ポーランドに戦力を集中してた時に、イギリスもフランスも宣戦布告をしているのだが、本格的に叩こうとするのは何か月も後のことだ。その間にドイツは西部戦線の体制を立て直してしまう。
イギリス、フランスともに一次大戦後の厭戦が油断とスキを作ってたのは間違いないだろう。アメリカも参戦には及び腰だったし。

別段、だからといってまた戦争が始まるとは思えない。当時と今では実情も戦力バランスも違いすぎる。
しかし、国民や民衆の操作、という点ではそれほど変わってないような気もする。
貧困や格差、教育の方向、いろいろとファクターがあるのだろうが、中道から中道右派へを日本も変わってきてる。
そこは、ナチスが行ったような○○至上、国粋、他民族の排除、などは親和性が高い。

すこし危機意識は持ったほうがいいかもしれない。

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