読売と時事ドットコム。
読売オンライン
日本人の国民性は…「人の役に立ちたい」45%
時事ドットコム
若者3割「努力報われない」=将来見通し、経済評価好転も
実は同じ統計結果を使っての記事。
読売は「人の役に立ちたい」と思ってる人が多い、また日本人に生まれたい、と思ってる人が多い、と言う部分を大々的に書いている。
しかし、時事ドットコムの方は将来に希望を持てないと思ってる人が多いと言うのがメインの記事だ。
ネットで見れる部分ではさして多い文字数でもないけど、日本人としてアイデンティティを持つ、という観点からすると真逆な内容になる。
もっといえば、将来に希望を持てない20代や30代が果たしてまた同じ人生を踏むような日本に生まれ変わりたいと思う方が変だ。
しかも、時事ドットコムのばあい現在との対比は1988年に対して、人の役に立ちたいグラフの先頭は1993年。この前の数値が気になるところだ。
というか、「人の役に立ちたい」と思ってる人がいままでこんなに少なかったのも驚きだ。
日本人の良さは、という問いに同じ読売では「礼儀正しい」が77%、「親切」が71%とあからさまに増えている。
なにか、今の現状を無理矢理肯定したい論調になってる気がする、読売だけに今の政府がお気に入りなのはわかるけど、実際に今の政府で国民が幸福なのか、という問い、つまりメディアとしてのアイデンティティをどこかに置き忘れているみたいな文章構成だ。結局は最終的に「まじめに努力していれば、いつかは必ず報われると思う」は全体の72%と時事ドットコムと真反対な結論でしめている。その後に20~30歳代の男性では「報われない」が37%と多かった。と一言だけ付け足されるだけで、全体の印象は「ノープロブレム」になっている。
これはおかしい!と声高には言わないのだけど、これが読売なんだなぁと自然と納得する。
で、時事ドットコムの
閉塞(へいそく)感から若者の安定志向が高まり、20~30代では「努力しても報われない」が約3割に上った。の一言だけだけど、これが今の日本を表している。
今の20代30代の3割方は非正規雇用のワーキングプアだとも言われてる。彼らはまさしく努力しても報われない。そのままだ。
しかも改正派遣法が成立すればいよいよ派遣から這い上がるのも難しくなってくる。
いまの格差社会での下層国民の閉塞感はハンパなく強い。したがって賃金が多少上がったとしても、絶対に消費には走らない。ゆるやかに経済成長と言い張る政府だけど、まったく伸びない消費に景気の浮上はあり得ない。
日本人として「人の役に立ちたい」と思うことは普通の事だと思っていた。礼儀正しく、人に親切なのも当たり前だとも。
外国人が日本に旅行に来て一番褒めてくれることは、礼儀正しく親切だと、口をそろえて言う。
そんなもの当たり前だと思っていたからこそ、今までの数値が低かったとも言えるのだけど、そうで無かったとしたら今まで日本人はどこにいたのだろう。
なにか調査とは関係なくいろいろと考えさせられる
読売オンライン
日本人の国民性は…「人の役に立ちたい」45%
時事ドットコム
若者3割「努力報われない」=将来見通し、経済評価好転も
実は同じ統計結果を使っての記事。
読売は「人の役に立ちたい」と思ってる人が多い、また日本人に生まれたい、と思ってる人が多い、と言う部分を大々的に書いている。
しかし、時事ドットコムの方は将来に希望を持てないと思ってる人が多いと言うのがメインの記事だ。
ネットで見れる部分ではさして多い文字数でもないけど、日本人としてアイデンティティを持つ、という観点からすると真逆な内容になる。
もっといえば、将来に希望を持てない20代や30代が果たしてまた同じ人生を踏むような日本に生まれ変わりたいと思う方が変だ。
しかも、時事ドットコムのばあい現在との対比は1988年に対して、人の役に立ちたいグラフの先頭は1993年。この前の数値が気になるところだ。
というか、「人の役に立ちたい」と思ってる人がいままでこんなに少なかったのも驚きだ。
日本人の良さは、という問いに同じ読売では「礼儀正しい」が77%、「親切」が71%とあからさまに増えている。
なにか、今の現状を無理矢理肯定したい論調になってる気がする、読売だけに今の政府がお気に入りなのはわかるけど、実際に今の政府で国民が幸福なのか、という問い、つまりメディアとしてのアイデンティティをどこかに置き忘れているみたいな文章構成だ。結局は最終的に「まじめに努力していれば、いつかは必ず報われると思う」は全体の72%と時事ドットコムと真反対な結論でしめている。その後に20~30歳代の男性では「報われない」が37%と多かった。と一言だけ付け足されるだけで、全体の印象は「ノープロブレム」になっている。
これはおかしい!と声高には言わないのだけど、これが読売なんだなぁと自然と納得する。
で、時事ドットコムの
閉塞(へいそく)感から若者の安定志向が高まり、20~30代では「努力しても報われない」が約3割に上った。の一言だけだけど、これが今の日本を表している。
今の20代30代の3割方は非正規雇用のワーキングプアだとも言われてる。彼らはまさしく努力しても報われない。そのままだ。
しかも改正派遣法が成立すればいよいよ派遣から這い上がるのも難しくなってくる。
いまの格差社会での下層国民の閉塞感はハンパなく強い。したがって賃金が多少上がったとしても、絶対に消費には走らない。ゆるやかに経済成長と言い張る政府だけど、まったく伸びない消費に景気の浮上はあり得ない。
日本人として「人の役に立ちたい」と思うことは普通の事だと思っていた。礼儀正しく、人に親切なのも当たり前だとも。
外国人が日本に旅行に来て一番褒めてくれることは、礼儀正しく親切だと、口をそろえて言う。
そんなもの当たり前だと思っていたからこそ、今までの数値が低かったとも言えるのだけど、そうで無かったとしたら今まで日本人はどこにいたのだろう。
なにか調査とは関係なくいろいろと考えさせられる