智の庭

庭の草木に季節の移ろいを感じる、日常を描きたい。

それは、ワタシのダンナよっ!!!

2014年05月12日 | 釣り吉さん
「それは、私の、旦那よっ!!!」

昨夜、夫の浮気相手に、私が啖呵を切った・・・・


のでは、ありません・・・恥ずかしい小話をします。


夫が、昨日とある会に参加して、お酒も入り、夜の9時過ぎ、

「いまぁ~K駅でぇ~電車に乗るところ~飲んだけどぉ~あんまりぃ~食べてない。

迎えに来てぇ~とは~言わないけどぉ~」とロレツの回らない電話を寄こし、

私は、「S駅に迎えに行くよ。その後、何か食べて帰ろう」的な返事をしました。


夫がK駅であることは、私は今すぐ自宅を出発しなくてはなりません。

家からS駅まで5KM、約15分の道のりですが、運転しながら、嫌な予感が走ります。

夫はS駅に到着したら、妻に迎えの電話をしたことを忘れて、タクシーに乗り込みやしないか・・・?

私のこの労力は無駄に帰すのでは・・・?

私は駅で待ちぼうけを食わされて、自宅に到着した夫が、はたっと事態を把握して・・?

と疑心暗鬼、

運転しながら、すれ違うタクシーの客を確認しようにも、暗くて見えません。


夫が到着するであろう時間に間に合って、「いつもの場所」で待機し、携帯に電話とメールを入れました。

夫が現れ、左右に首を振り、私と車を探す素振りが見え、

居ない、と判断するや、タクシー乗り場に直行するではありませんか!!!


うーむ、やっぱり!!!やってくれた!!!

と慌てて、ロータリーを旋回し、「ブッブー」と鳴らすも、夫は気がつかない。

タクシー扉が開き、夫が乗り込むのが見える!!!

私は、ハザードを点灯しながら、そのタクシーの真横に近づき、

「ブー」と鳴らし、斜め前に進行妨害する形で停車。

タクシーの運転手が窓を開け、怒鳴ろうと口を開けるのを待たず、

私が先に叫んだ

「それはっ! ワタシのダンナよ!!!」


気勢をそがれ、目が点になった運転手。

今度は、私が後続車両から「ブーーー」と鳴らされて、

夫は、運転手は、分かっただろうか・・・と気が気でなかったが、

タクシー乗り場、そしてバス乗り場と通り過ぎ、止めても怒られない場所で停車した。

振り返ると、夫が、小走りで近づいて、扉を開け

「イヤ~すまん~すまん~」


それから、反省大会。

「私、電話もメールもしたのに!」

「マナーモードで、気がつかなかったヨ」

「せめて!駅についたら、電話してから、タクシーに乗ってよ!」

「いや~そうだな~、でも~着いたあと~探したんだぞ~」

「見たわよ、近くばかり、探してたでしょ!

私、いつも、あきちゃんが止めて待っている所にいたのに!

私のときは遠くに止めて、自分のときは、近くにくるのを期待するなんてっ!」

解説:私を迎えに来る場合、夫はいつも、駅ロータリーのハズレに停車していた。

「せめて、電話を掛けてよねっ!」

「いや~思いつかなかったよ~」

「私、そうなるんじゃないか!?って心配しながら、来たんだからねっ!

そしたら、キョロキョロして、すぐにタクシーに直行するの、見たんだからねっ!

すれ違って、家に帰って、始めて気がつくところだった じゃないっ!?」

「はあっはあ~、するどいな~そうなるところだったなあ~」と笑う。


「もう、私、2回もブーって鳴らしたんだからね!恥ずかしい!」

「いや~気がつかなかった」

「いつ 気がついたの?」

「タクシーに 変な車が横付けして、「ナンダーコイツー」って思っていたら、

運転手が、「奥さんが、迎えに来たみたい・・・」って、扉を開けてぇ、

前の車を見ると、赤のマーチの○○○(番号)で、

「オレのオッカァーだあ」って言って、降りてきた~」

「運転手さん、厭きれて、びっくりしたでしょうね。」

運転手と私との会話は、聞こえなかった、というので、あらましを話すと、夫は笑い転げ、

「車を横付けして、妨害して、怒鳴ってぇ、そんな女~見た事もないよ~」

「私、必死だったのよ。タクシー乗ったら元も子も無い、って思って・・・

 その人、とか、その客、とか言えなくて、慌てて「それは、私のダンナよ」って叫んだのよ」

運転手さん、お騒がせしてしまい、失礼しました・・・

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