これは、昨年の木枯らしが吹き始めた頃の話である。
左手は甥っ子7歳ヒロクンと手をつなぎ、右手は4歳マアクンと手をつなぎ、
長男の書道教室へ向かい、実家マンションを出発した途端、
急に北風が吹き荒れ、雨がぱらぱら降ってきた。
教室まで徒歩5分、空はお天気雨、しかも北風が強い、
ならば、傘を取りに戻らず、走っていくぞ!
「寒い」「傘を取りに帰る」と泣き言をいう幼子に、
「走れば温かくなる」「雨は直ぐやむ」と「よーいどん」と手を引っ張り走り始めた。
100mも走れば、暑い暑い、となって、信号待ちの間、高校の塀で北風を避け、
ついでに、「北風小僧の貫太郎」って知っている?と聞くと、知らないそうなので、
歌って、教えて、歩いている間に、教室に到着。
書道を終えて、帰り道、覚えたかな?とまた歌い始めたら、
ヒロクンが「その歌、唄わないで」となんだか情けない声でいう。
「なんで?」と聞くと
「その歌、唄うと、北風が吹いて寒いよ。」
「今、風が吹いてないし」とマアクンもいう。
「じゃあ、北風が吹いたら、うたおうか!」「うん!!!」
しばらくして信号渡ったころ、ビューーッと来たので、
「じゃあ、うたおうっか!」
「きたかあぜえーー、こぞおーの、かんたろおー、かんたろおう!」
「くちぶえーふきふーき、やあてきたあー」
冬でござんす、ひゅるるんるんルーン
左手は甥っ子7歳ヒロクンと手をつなぎ、右手は4歳マアクンと手をつなぎ、
長男の書道教室へ向かい、実家マンションを出発した途端、
急に北風が吹き荒れ、雨がぱらぱら降ってきた。
教室まで徒歩5分、空はお天気雨、しかも北風が強い、
ならば、傘を取りに戻らず、走っていくぞ!
「寒い」「傘を取りに帰る」と泣き言をいう幼子に、
「走れば温かくなる」「雨は直ぐやむ」と「よーいどん」と手を引っ張り走り始めた。
100mも走れば、暑い暑い、となって、信号待ちの間、高校の塀で北風を避け、
ついでに、「北風小僧の貫太郎」って知っている?と聞くと、知らないそうなので、
歌って、教えて、歩いている間に、教室に到着。
書道を終えて、帰り道、覚えたかな?とまた歌い始めたら、
ヒロクンが「その歌、唄わないで」となんだか情けない声でいう。
「なんで?」と聞くと
「その歌、唄うと、北風が吹いて寒いよ。」
「今、風が吹いてないし」とマアクンもいう。
「じゃあ、北風が吹いたら、うたおうか!」「うん!!!」
しばらくして信号渡ったころ、ビューーッと来たので、
「じゃあ、うたおうっか!」
「きたかあぜえーー、こぞおーの、かんたろおー、かんたろおう!」
「くちぶえーふきふーき、やあてきたあー」
冬でござんす、ひゅるるんるんルーン