何度も読み返したのは「人魚姫」。
恋する人が住む、地上の世界へ行くために、魔女と取引をする。
2本の足を得た引き換えに、
一歩を踏み出す毎に、ナイフを突き立てられる痛みに耐え、
美しい声を失い、王子に「あなたを助けたのは私」と言えない。
そして、王子の愛を得られなければ、死ぬ、と。
王子が、命の恩人と誤解した別の女性に惹かれていくのに、
どうすることもできないまま、ついに王子は結婚してしまう。
その夜、人魚姫の姉たちが、ナイフを手渡し、
「この短剣を王子の胸に突き刺せば、あなたは人魚に戻れる。」
人魚姫は、新婚初夜を迎えた王子夫妻の寝室に入り、
王子の寝顔を見入り、短剣を持ち上げるが、
「私には、できない・・」海に飛び込み、泡となって消えてしまう。
幼かった私は、何度も読んでは、繰り返し考えました。
家族を捨て、自分の住む世界を捨て去り、痛みを抱え言葉を失ってでも、
誰かを恋い焦がれ、最後は自分の命を捨てる、激しい感情の世界を、
いつか、自分も経験するのだろうか・・・
自分が人魚姫だったら、どうするだろう・・・
大人になって、ディズニー・アニメ映画「リトル・マーメード」を見たとき、
アメリカ映画にありがちな勧善懲悪、お気軽なハッピーエンドの
あまりにものの「軽さ」に、喜劇からは、何も心に残らないのだな~と、
古典「人魚姫」の悲劇に、改めて感じ入りました。
恋する人が住む、地上の世界へ行くために、魔女と取引をする。
2本の足を得た引き換えに、
一歩を踏み出す毎に、ナイフを突き立てられる痛みに耐え、
美しい声を失い、王子に「あなたを助けたのは私」と言えない。
そして、王子の愛を得られなければ、死ぬ、と。
王子が、命の恩人と誤解した別の女性に惹かれていくのに、
どうすることもできないまま、ついに王子は結婚してしまう。
その夜、人魚姫の姉たちが、ナイフを手渡し、
「この短剣を王子の胸に突き刺せば、あなたは人魚に戻れる。」
人魚姫は、新婚初夜を迎えた王子夫妻の寝室に入り、
王子の寝顔を見入り、短剣を持ち上げるが、
「私には、できない・・」海に飛び込み、泡となって消えてしまう。
幼かった私は、何度も読んでは、繰り返し考えました。
家族を捨て、自分の住む世界を捨て去り、痛みを抱え言葉を失ってでも、
誰かを恋い焦がれ、最後は自分の命を捨てる、激しい感情の世界を、
いつか、自分も経験するのだろうか・・・
自分が人魚姫だったら、どうするだろう・・・
大人になって、ディズニー・アニメ映画「リトル・マーメード」を見たとき、
アメリカ映画にありがちな勧善懲悪、お気軽なハッピーエンドの
あまりにものの「軽さ」に、喜劇からは、何も心に残らないのだな~と、
古典「人魚姫」の悲劇に、改めて感じ入りました。