読売新聞 5月28日(火)14時42分配信
大阪市北区天満のマンション一室で24日、母子2人の遺体が見つかった事件で、母親の井上充代さん(28)が生前、「夫婦関係がうまくいかず、夫に居場所を知られたくない」と周囲に話していたことがわかった。
充代さんらは夫と暮らす家を出た後、住民登録していなかったため生活保護などの行政サービスを受けられず困窮した可能性がある。大阪府警天満署はトラブルの有無などを調べる。
捜査関係者によると、充代さんは昨年10月、息子の瑠海(るい)君(3)を連れ、夫と住んでいた大阪府守口市の家から現在のマンションに転居。住民票を移しておらず、生活保護や児童扶養手当などを受けていなかった。
転居直前には広島に住む充代さんの実母が守口署に「娘が方々に借金を頼んでいる。心配なので様子を見てほしい」と相談。実母と署員が家を訪ねたが、変わった様子はなかったという。