産経新聞 11月22日(土)9時12分配信
京都・夫毒殺 持病ある高齢男性狙い交際か…死亡の夫は「一緒に新年迎えよう」とメール
逮捕前、報道陣の取材に応じる筧千佐子容疑者=堺市堺区(写真:産経新聞)
京都府向日市で昨年12月、無職、筧(かけひ)勇夫さん=当時(75)=が殺害された事件で、逮捕された妻の千佐子容疑者(67)が、筧さんの死亡前後に交際していた男性の多くに持病や既往症があったことが21日、分かった。
京都府警向日町署捜査本部は、千佐子容疑者が遺産相続を目的に持病のある高齢男性を狙って交際していた可能性もあるとみて調べている。
捜査関係者によると、千佐子容疑者の交際相手たちは、資産があり、子供がいなかったり疎遠になっていたりした高齢男性で、ほとんどが持病や既往症を抱えていた。
千佐子容疑者は、結婚相談所を通じて知り合った高齢男性と繰り返し食事に行くなどしており、体調面に不安を抱える男性を選んで交際していた可能性もある。
ただ、殺害された筧さんには目立った持病はなかった。千佐子容疑者は筧さんと知り合った結婚相談所には「昨年2月ごろに登録した」と説明している。
また、筧さんは殺害される直前、頻繁に千佐子容疑者にメールを送信。
千佐子容疑者は堺市のマンションと筧さん宅を行き来する生活をしており、筧さんは「一緒に新年を迎えよう」といったメールも送っていた。
2人の間には「これから向かいます」「早く会いたい」といったメールのやり取りが頻繁にあったといい、捜査本部は、こうしたメールが筧さんの死が自殺ではなかったことを示す重要な証拠とみている。