蕎麦屋や寿司屋に、女が独りで入るのは、
もう、相当割り切っちゃってる。
「中年女の特権だ」
とか言ってるワタクシである。
「まずお飲物はいかがなさいますか」
なんて聞かれて、迷わず「お酒」と答える。
まぁ、熱燗か、生酒か。
そんでメニュを見て、つまみを決めると、
「お姉さん」なんて呼んでしまったりする。
親父ギャルではない。(既にギャルじゃないし)
もう殆ど、オジサンである。
蕎麦屋は通りにあると、ふと入りたくなるが、
寿司屋は、懐を気にする小市民としては少々入りづらい。
そこで、駅ビルに入ってる寿司屋など良い具合じゃぁないの。
買ったばかりの本を、日本酒と烏賊の塩辛で読む。
空いた時間を狙えば、図書館で読んでるように静かだ。
ゆったり時が流れて行く。
高い店だけが贅沢とは限らないのだ。