せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

ヤブツバキ

2011-03-24 | 日記
3/11午後4時少し前頃にNHKのカメラは仙台市付近の名取川に沿って津波が押し寄せて自動車、民家を瓦礫と共に押し流していく映像を送っていた。燃え盛る家屋と大きな船も一緒に運んでいく津波の破壊力には恐怖感で声も出ない。仕事中この映像を見てこの街にも津波が来るのは時間の問題ではないだろうかと感じてすぐに家路に就いた。遠くの海岸の工場地帯のガスタンクが燃えていた。帰途は大渋滞で普段1時間の行程が5時間かかったけれど、興奮していて時間の感覚もなくなっていた。

Earthquake10.5というテレビドラマを昨年見た。サンフランスコのゴールデンゲートブリッジが崩落する場面があった。しかし今回の地震と津波はあの映画以上の惨劇を生んでいる。現実は想像をはるかに超えるものだった。

時間がたった今でもあの名取川の映像は衝撃的で何度も思い出される。玩具のように走る車が津波に飲み込まれていく様子を映像はただ追っていた。人々の叫び声も聞こえず助けることもできない。しかしそこには恐怖で立ちすくむ人、全速力をあげて必死に逃げる人、助けを呼ぶ人がいたことだろう。多くの断末魔の叫び声が響いていたに違いない。

天災の前では生と死はほんの紙一重の差。もう生きているか死んでしまうかは運としかいいようがない。普通に生きていることを感謝しよう。



ヤブツバキ

今の季節ヤブや林の中には必ずと言っていいほどツバキ科ヤブツバキが咲いている。それほどありふれているけれど常緑のつややかな葉に真っ赤な花が点々と咲いている姿は飾り気がなくとても美しい。


竹林を背景にヤブツバキが咲いていた。

 
花弁は5枚。